更新日: 2022.07.12 相続

株を持っていた親が亡くなった。子は何からすればよいの?

執筆者 : 秋口千佳

株を持っていた親が亡くなった。子は何からすればよいの?
投資をしたことがないアラフォー・アラフィフ世代の人でも、親から相続で有価証券等の金融商品を引き継ぐことはあり得ます。そのようなときに、まず何をどうしたら良いのか、分からない場合も多いのではないでしょうか。そこで、手続きを中心にどういったことを注意したらよいのか、見ていきましょう。
 
秋口千佳

執筆者:秋口千佳(あきぐちちか)

CFP@・1級ファイナンシャル・プランニング技能士・証券外務員2種・相続診断士

親名義の財産を書き出してみましょう

親が亡くなると、心の準備はあっても、やはり動揺は隠しきれません。そのような中で、葬儀等を行い、そのあとは相続の手続きが始まります。相続の手続きは、親名義のものを引き継ぐ人の名義に書き換えるというのが主なものです。名義の書き換えは、光熱費など支払いに関するものから家や預貯金等といったものまで、ありとあらゆる名義を書き換える必要があります。
 
まずは、親の名義のものを書き出してみましょう。家や預貯金は思いつきやすいですが、それ以外については、以下のようなものを参考に書き出してみましょう。
 

●通帳から引き落とされているもの
●郵便物
●メール(IDやパスワードが分かることが前提とはなります)

 

○○証券会社の封筒があった

親名義の財産を書き出すためにいろいろ調べていく中で、「○○証券会社」という封筒やはがき、パンフレット等があると、大抵の場合、親は金融商品を持っています。親が金融商品を持っていることを聞いたことがない、というケースは少なくありません。日本人は親子でお金の話をするのをタブー視し、金融商品を持っていることを子に話さない親も多いのです。
 
封筒を見つけた場合は、その証券会社に問い合わせて、親が何を持っていたのかを確認する必要があります。ここで注意すべきは、この問い合わせをするということは、問い合わせた証券会社(証券会社だけではなく銀行や信用金庫等も同様です)に親が亡くなったことを伝えることになります。
 
つまり、この時点でこの証券会社における親名義の口座は、誰が引き継ぐかが分かるまで、例外を除き、凍結(引き出し不可)となります。
 

問い合わせ方法

問い合わせ方法は簡単です。まずは証券会社と連絡をとり、以下の内容を伝えましょう。
 

●親が亡くなったこと
●親名義の財産の内容と亡くなった時点の価額を知りたいということ
●親の名義から引き継ぐ人の名義に変更するときに必要な書類を知りたいということ

 
これらを伝えると、証券会社が今後の流れ等を説明してくれます。後はその流れに沿って対応していくだけです。
 

金融機関ごとに必要な書類が微妙に違うことに注意

親の名義のものを引き継ぐ人の名義に変更するために、いろいろな金融機関に連絡をすると、それぞれの金融機関(銀行・信用金庫・証券会社・保険会社等)ごとに必要な書類や手続き方法が微妙に異なることに驚かされると思います。
 
そのため、面倒ではありますが、金融機関すべてに連絡を入れ、それぞれの金融機関ごとに手続きを進める必要があります。
 
手続きに要する日数は、これも金融機関ごとに異なります。早く親名義の口座の凍結を解除したいのであれば、手続きと同時進行で引き継ぐ人を決めておく必要があります。また、「遺産分割協議書」がないと凍結の解除はできません(条件により払い戻し制度による一部解除は可能です)。
 
遺(のこ)された家族にとって悲しみに浸っている時間はなかなか取れないのが現実ですが、こういった手続きもその後の生活を守るために必要なことです。
 
親が大切に遺した金融資産の実情を子が知らないことで、手続きがスムーズにいかず、子に苦労を掛けることにもつながります。親子でお金のことをはじめとする相続の話も、親が健康なうちにしっかり話し合ってもらえれば、と思います。
 
執筆者:秋口千佳
CFP@・1級ファイナンシャル・プランニング技能士・証券外務員2種・相続診断士
 

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