【遺産相続】遺産は「3000万円以上」だと相続税がかかる? 「相続税の計算方法」を解説
配信日: 2023.01.14
更新日: 2025.07.02
高額な印象の相続税ですが、遺産が「いくら」あるとかかるのかご存じでしょうか。本記事では、「相続税がかかるかもしれない」と漠然とした不安を抱えている方に対して、相続税がかかるか否かの遺産金額のラインについて解説します。
2級FP技能士
相続税は死亡した人の9.3%にかかっている
国税庁が公表している「令和3年分相続税の申告事績の概要」によると、令和3年分(2021年分)における被相続人数(死亡した人数)のうち、相続税課税された人の割合は「9.3%」という結果になっています。つまり、約10人に1人が相続税を納めているということになります。
「相続税は富裕層のみにかかる税金」というイメージは根強いですが、それはバブル期から相続税の「基礎控除額の改正」が行われた平成27(2015)年までの話です。
図表1の「課税割合の推移」を見ていただくと分かるように、税制改正後の平成27年(2015年)を境に、課税割合は4%台から8%台へと倍増しており、一気に相続税の対象者が増えています。
図表1
出典:国税庁 令和3年分相続税の申告事績の概要
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