更新日: 2023.02.26 葬儀

「墓じまい」されても気にならない人は70%超! どのくらいの費用がかかるの?

「墓じまい」されても気にならない人は70%超! どのくらいの費用がかかるの?
少子高齢化が進む日本では、子どもや親族の数が減り、先祖代々のお墓を継いでいくことが困難なケースは珍しくありません。そのため、家族の形や価値観の変化にともない「墓じまい」を検討する人は増加傾向にあります。
 
そこで今回は「墓じまい」に関するアンケートや、費用相場についてご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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「墓じまい」されても気にならない人は75.1%

株式会社NEXERが運営する日本トレンドリサーチが2022年4月に実施した「墓じまいに関するアンケート」(調査対象:全国の40代以上の男女計1200名)の結果によると、自分が亡くなった後に「墓じまい」されても気にならないと回答した人は、75.1%でした。
 
そして、「その他」(6.5%)と回答した人の中にも、次のような意見がありました。

●そもそも散骨して欲しいので、墓はいらない。(50代男性)
●自分だけの樹木葬にしてもらうつもりだから。(70代男性)
●お墓を維持するのは子どもだから任せる。(50代女性)

お墓にまつわる価値観が多様化し、従来の形式にこだわらない人が増えています。また、残された家族の負担を考慮して、子どもに任せるといった意見もみられました。
 

「墓じまい」で後悔しないためのポイント

同調査によると、「墓じまい」してほしくないと考える人も18.4%いました。
 
一度「墓じまい」を進めると墓標が残らず、合祀墓に埋葬した遺骨は取り出せません。そこで「墓じまい」で後悔しないために、遠いご先祖様は合祀墓に埋葬し、近しい両親や祖父母は手元供養や納骨堂に収蔵するといった、複数の方法を検討するのもよいでしょう。遺骨が残っていれば、気持ちが変わったときに再びお墓を建立することが可能です。
 

「墓じまい」の平均費用は約30万円

「墓じまい」にあたっては、石材店などの業者に墓石撤去を依頼するのが一般的な方法です。
 
標準的な広さ(2平方メートル未満)の墓石撤去にかかる費用の平均は、17万6800円です。さらに「墓じまい」では、以下の費用が発生することがあります。

●閉眼供養のお布施代:3万~10万円
●離檀料:5万~20万円(通常のお布施の2倍〜3倍)

 ※ただし、宗派や地域により大きく異なる。

したがって総額では、30万円程度を見込んでおくとよいでしょう。
 
そして墓石を撤去した後の遺骨は、何らかの方法で管理しなければなりません。「墓じまい」した後の納骨先には、おもに以下の方法があります。

●合祀墓(共同墓)
●樹木葬
●納骨堂
●手元供養
●散骨

手元供養に用いる骨壷などの供養品は小さなものが多く、すべての遺骨を収められない場合があります。そこで残りの遺骨は、散骨といった別の方法で供養しましょう。
 

費用を抑えるためのポイント

「墓じまい」にかかる費用は業者により異なるため、複数の業者から見積もりを取ることが大切です。
 
業者によっては、墓石の撤去だけでなく遺骨の供養にも対応している場合があります。そこで、サービス内容と費用を比較検討したうえで、依頼する業者を決定するとよいでしょう。
 
なお、墓地やお寺によっては、利用できる業者が指定されているため注意してください。
 

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まとめ

今回は「墓じまい」について、アンケート結果や費用相場を紹介しました。
 
適切なタイミングで「墓じまい」できれば、お墓を継ぐ人がいなくなっても無縁仏になる心配がありません。そして先祖代々のお墓はなくても、別の方法でご先祖様を供養できます。
 
お墓の管理や継承者の不在でお悩みの方は、「墓じまい」を検討してみることもいいかもしれません。
 

出典

株式会社NEXER 日本トレンドリサーチ 墓じまいに関するアンケート
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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