更新日: 2023.11.10 葬儀

香典に「新札」はマナー違反? 親族なら多めに包むべき? 香典のマナーについて解説

香典に「新札」はマナー違反? 親族なら多めに包むべき? 香典のマナーについて解説
葬式などに参列する際には、一般的には香典を包んで渡す必要があります。香典の包み方にはさまざまなマナーがあり、それらを守らないと相手に不快な思いをさせかねません。多くの人がおかしてしまいがちなマナー違反に、香典に新札を包むというものがあります。
 
今回は、香典に新札を包んではいけない理由や、そのほかの香典に関するマナーや相場についても解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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香典に新札を包むのがマナー違反となる理由

人に渡すならきれいなものの方が良いという考え方自体は、特に問題ありません。しかし、それでも香典に新札を包むのは、一般的にはマナー違反とされています。その理由は、事前に用意していたという印象を与えかねないためです。
 
新札は、買い物など日常的なやり取りで手にするケースは、あまり多くありません。大半は、銀行などで発券してもらい手に入れます。葬式や通夜は、突然の訃報に驚きつつ参列するものなので、新札を用意する間もなく香典を包んで渡すことがほとんどです。こうしたことから、新札を香典に包むのは、マナー的にはあまりよくないとされています。
 
・手元に新札しかない場合
キャッシュレス化に伴い、日常的に現金のやり取りをする人も減ってきています。そのため、いざというときのために手元に置いておいた現金が、たまたま新札のみだったというケースはあるでしょう。葬式などに参列する際、ほかの紙幣を用意できない場合には、新札を香典として包んでも問題はありません。ただ、その際には2回ほど折って折り目をつけておきましょう。
 

そのほかの香典に関するマナー

香典に関するマナーは、ほかにもあります。ここでは、代表的な香典のマナーを紹介しましょう。
 
・多額の香典は避ける
相場よりも極端に多い金額の香典を包むのは避けなければいけません。やはり、事前に用意していたという印象を与えかねないためです。また、将来的に自分や家族の葬儀などに参列してもらう際に、香典として包む金額について相手に気を遣わせてしまう可能性もあります。故人との関係性も考慮し、適切な金額を包みましょう。
 
・香典は奇数の金額や枚数を包む
偶数は割り切れる数字であることから、「縁が切れる」などを連想させます。よほどの理由がない限りは、奇数の金額を包むのがマナーです。ただし、奇数でも「9」のつく数字は「苦しむ」などを連想させるため、香典に包む金額としては適していません。
 
また、包むお札の枚数も偶数を避けるのがマナーで、金額によっては奇数枚となっているか確認する必要があります。
 

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香典の相場も確認しておこう

一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会では、「香典に関するアンケート調査(令和3年度)」を実施しています。この調査結果から、香典の平均金額をみてみましょう。
 
故人が親の場合、香典の平均金額は5万9711円でした。兄弟・姉妹では4万5452円です。おじやおばでは1万8285円となっています。職場の関係者は6204円、友人やその家族では6649円、隣人や近所づきあいのある人は6285円という結果でした。
 
親族に関しては1~5万円台となっていますが、それ以外では6000円前後が相場です。平均金額にすると6000円台が目立ちますが、これは6000円を包むのが一般的というわけではありません。
 
あくまでも平均金額であり、また、6000円は偶数なのでマナーの観点からは控えたい金額です。故人との関係性にもよりますが、親族でないのであれば、3000円・5000円・7000円あたりが相場と捉えておくとよいでしょう。
 

香典に新札や偶数の金額を包むのはマナー違反となるため注意しよう

一般的には新札に悪いイメージを持っている人は少ないでしょう。しかし、香典に新札を包むのはマナー違反とされています。事前に用意していたという印象を与えかねないためです。
 
ほかにも、多額の香典を包んだり、偶数の金額を包んだりするのもマナー違反です。香典の相場は6000円ほどとなっています。故人との関係性も考慮しつつ、親族以外では3000円・5000円・7000円あたりを包むとよいでしょう。
 

出典

一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会 香典に関するアンケート調査(令和3年度)集計結果
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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