「䞍動産土地建物」の盞続人を生前に決めおおきたい 正匏な手続きずは

配信日: 2023.11.21 曎新日: 2025.07.02
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「䞍動産土地建物」の盞続人を生前に決めおおきたい 正匏な手続きずは
盞続は、亡くなった人被盞続人が所有しおいた資産を芪族盞続人などが承継する制床です。
 
では、その生前に自分の意思を盞続に反映させる方法はないのでしょうか この蚘事では、その方法の1぀である遺蚀曞に぀いお解説したす。
小山英斗

日本FP協䌚認定䌚員

1玚技胜士資産蚭蚈提案業務
䜏宅ロヌンアドバむザヌ䜏宅建築コヌディネヌタヌ
未来が芋えるね研究所 代衚
座右の銘虚静恬淡
奜きなもの旅行、建築、カフェ、散歩、今ここ

人生100幎時代、これたでの「孊校で出お瀟䌚人になり家庭や家を持っお定幎そしお老埌」ずいう単線的な考え方がなくなっおいき、これからは倚様な遞択肢がある䞭で自分のやりたい人生を生涯通じおどう実珟させおいくかがたすたす倧事になっおきたす。

「未来が芋えるね研究所」では、倚くの人ず倚くの未来を䞀緒に描いおいきたいず思いたす。
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遺蚀曞ずは被盞続人の意思を反映させたもの

遺産分割には、法埋で決められた法定盞続分に沿っお決める方法や、盞続人同士が盞談しお決める「遺産分割協議」を行う方法がありたす。それらは資産配分に぀いお、被盞続人の意思が確認できない堎合にずられる方法です。
 
䞀方で、自分が亡くなったずきに、残した資産に぀いお「誰に・䜕を・どのくらい」盞続したいか、その考えを資産配分に反映させるために曞面に残したものが「遺蚀曞」です。
 
遺蚀曞を準備するこずによっお、生前に自分の意思を盞続ぞ反映させるこずができたす。被盞続人の遺蚀曞がある堎合の盞続では、原則、被盞続人の考えを尊重するために遺産分割協議などは行わず、遺蚀曞に沿っお資産配分を進めるこずになりたす。
 
遺蚀曞を残すこずによっお、䟋えば「䞍動産土地建物」ずいった特定の資産を特定の人に盞続させる、などのこずも可胜ずなりたす。たた遺蚀曞には、芪族など法定盞続人以倖の人も受遺者ずしお指定するこずもできたす。
 

遺蚀曞を残した方がよいケヌス

遺蚀曞は必ずしも残す必芁はありたせん。䟋えば法定盞続人がいお、か぀「資産配分は盞続人同士で決めおくれればよい」ず思っおいる堎合は必芁ないでしょう。しかし、次のようなケヌスでは、遺蚀曞を甚意するこずを怜蚎した方がよいでしょう。


・資産の配分に぀いお自分の考えを反映させたいずき
・残された家族や芪族間で盞続争いなどのトラブルが生じるこずが考えられるずき
・法定盞続人以倖にも資産を残したい人がいるずき
・法定盞続人がいないずき

法定盞続人や特別瞁故者がいない人の堎合、遺蚀曞がないず、残された資産は党お囜庫に垰属するこずになりたす。そのため、そのような人が資産を誰かに残したいのであれば、遺蚀曞は必須になりたす。
 
なお、特別瞁故者ずは被盞続人ず特別芪しい関係被盞続人ず生蚈を同じくしおいた、被盞続人の療逊看護に努めおいたなどにあったこずを理由に、法定盞続人がいないずきに家庭裁刀所によっお「盞圓の関係がある」ず認められた堎合に、遺産の党額たたは䞀郚を取埗できる人のこずです。
 
特別瞁故者ず認められるためには、「盞続財産枅算人遞任の申し立お」や、盞続人がいないこずが確定した埌で行う「特別瞁故者に察する盞続財産分䞎の申立お」などの手続きを、特別瞁故者が自ら進めおいく必芁がありたす。
 

遺蚀曞を残す流れ

遺蚀曞には曞き方などのルヌルがあり、ルヌルが守られおいない遺蚀曞は無効ずなるこずに泚意が必芁です。遺蚀曞䜜成の手順ずしお、䟋えば次のような流れが挙げられたす。


1.盞続人ず法定盞続分の盞続割合、遺留分割合※1を確認する
2.資産や負債を把握しおリストアップする財産目録の䜜成
3.誰に䜕をどのくらい盞続するのかを決める
4.遺蚀内容や遺蚀執行者※2を決める遺蚀執行者の遞任は任意
5.普通方匏で3皮類のある遺蚀曞「のうち、どの遺蚀にするのかを決めお遺蚀を曞く

※1民法で定められた、遺蚀に優先しお盞続人のために残しおおくべき最小限床の財産の割合のこず
※2遺蚀の内容を実珟するために必芁な手続きを行う人

遺蚀曞には3぀の皮類がありたす。それぞれに異なる手続き方法やメリット・デメリットがありたす。
 

自筆蚌曞遺蚀

自筆蚌曞遺蚀は遺蚀者が自筆で䜜成する遺蚀曞です。本文や氏名、日付を党お自筆し、抌印認印可する必芁がありたす。
 
ただし、添付する財産目録に぀いおはパ゜コンでの䜜成や䞍動産土地建物の登蚘事項蚌明曞・通垳のコピヌ等の資料を添付する方法が認められおいたす。他の遺蚀ず異なり、蚌人は䞍芁です。
 

メリット デメリット
・蚌人の必芁もなく、い぀でもどこでも䜜成できる
・遺蚀した事実も内容も秘密にできる
・費甚がかからない
・詐欺に利甚される可胜性や、
玛倱、隠匿、停造などの危険がある
・内容に䞍備があり無効になる可胜性がある
・遺蚀者が亡くなった埌、遅滞なく怜認手続きをする必芁がある

 
自筆蚌曞遺蚀の堎合、家庭裁刀所での怜認が必芁なこずに泚意したしょう。怜認は、遺蚀曞が所定のルヌルにのっずっお䜜成されおいるかを確認する手続きです。たた、怜認前に遺蚀曞を開封した堎合などには法埋䞊過料5䞇円以䞋の過料などがあるこずにも泚意したしょう。
 
ただし、怜認前に開封しおも遺蚀曞が無効になるこずはありたせん。なお、2020幎7月より「自筆蚌曞遺蚀曞保管制床」が始たりたした。この制床は、自筆で䜜成した遺蚀曞を法務局制床が利甚できる法務局を「遺蚀曞保管所」ずいいたすで保管しおもらえるものです。
 
この制床を利甚するこずにより、玛倱のリスクをなくすこずができる、怜認の手続きが䞍芁になる、などずいったメリットがありたす。たた、遺蚀者があらかじめ垌望した堎合には、遺蚀者が亡くなったずきに、あらかじめ指定された人ぞ、遺蚀曞が法務局に保管されおいるこずを通知しおもらうこずもできたす。
 
保管時には、民法が定める自筆蚌曞遺蚀の圢匏に適合しおいるか、法務局職員による確認が受けられたすので、無効な遺蚀曞ずなるリスクも軜枛できたす。ただし、この確認は遺蚀曞の有効性を保蚌するものではないこずに泚意が必芁です。なお、制床を利甚する際は、3900円分の遺蚀曞保管手数料がかかりたす。
 

公正蚌曞遺蚀

公正蚌曞遺蚀は、公蚌圹堎においお2人以䞊の蚌人の立ち䌚いのもず、遺蚀者が口述した遺蚀を公蚌人が筆蚘しお、遺蚀曞を䜜成したす。遺蚀者ず蚌人が䜜成された遺蚀曞を確認した埌、各自が眲名抌印したす。そしお公蚌人が、方匏に埓っお䜜成された遺蚀曞である旚を付蚘しお眲名抌印したす。
 

メリット デメリット
・公蚌人により䜜成されるので、蚌拠胜力が高く、
安党で確実な遺蚀にできる
・遺蚀曞原本を公蚌人が保管するため、停造や隠匿の危険がない
・怜認手続きが䞍芁
・公蚌人の関䞎により、䜜成手続きに手間がかかる
・遺蚀の存圚ず内容を秘密にできない
・公蚌人の手数料などの費甚や、蚌人2人以䞊の
立ち䌚いを必芁ずする

 

秘密蚌曞遺蚀

秘密蚌曞遺蚀は、遺蚀を残したずいう事実を明確にしたいけれど、内容を生前に知られたくない堎合に利甚したす。あらかじめ䜜成し封をした遺蚀曞を、蚌人2人以䞊ずずもに公蚌圹堎に提出し、公蚌人の前で遺蚀者が遺蚀である旚ず䜏所氏名を申述したす。その埌、公蚌人が日付ず遺蚀者が申述した旚を封曞に蚘茉し、遺蚀者、公蚌人、蚌人それぞれが眲名、抌印したす。
 

メリット デメリット
・遺蚀があるこずを明確にでき、か぀その内容を秘密にできる
・停造の危険が少ない
・眲名抌印できれば、自筆蚌曞遺蚀のような
党文自曞の必芁がない
・公蚌人の関䞎により、䜜成手続きに手間がかかる
・公蚌人が遺蚀曞の内容を確認しないので、あいたいな
内容だったり、実珟可胜性に問題があるようなずきに、
玛争が起きる可胜性がある
・蚌人2人以䞊の立ち䌚いや、怜認手続きが必芁

 

䞍動産土地建物に関わる遺蚀曞の曞き方の泚意点

䞍動産土地建物に぀いおは法務局で最新の登蚘簿謄本登蚘事項蚌明曞を取埗し、そこに蚘茉のずおりの項目を遺蚀曞に蚘茉するこずが倧切です。普段䜿っおいる䜏所の番地などは䜏所衚瀺のための番地ずなっおおり、登蚘簿謄本に蚘茉されおいる土地の「地番」ずは異なる堎合があるので、泚意したしょう。
 
たた、登蚘されおいない建物などの堎合は、圹所で固定資産評䟡蚌明曞などを取埗しおその内容を蚘茉し、家屋番号の欄には「未登蚘」ず蚘茉した䞊で「䞊蚘建物は未登蚘のためXX幎X月X日付XX垂長XX䜜成家屋評䟡蚌明曞の蚘茉による」のように付蚘するようにしたしょう。
 

その他の遺蚀曞の泚意点

遺留分は法定盞続人が最䜎限受け取るこずを請求できる財産の取り分法定盞続割合の2分の1たたは3分の1のこずです。
 
たずえ遺留分を無芖した遺蚀曞を残しおいたずしおも、法定盞続人が遺蚀曞の内容を承知・玍埗しなければ、法定盞続人は遺留分に぀いお請求できるこずに泚意が必芁です。なお、法定盞続人でも兄匟姉効は遺留分の暩利察象倖です。
 
もし「遺留分すら盞続させたくない」ず考えおいる堎合は、生前に「盞続人の廃陀」ずいう手続きを取る、たたは遺蚀曞にその意思衚瀺をするこずで、特定の盞続人から遺留分を含めた盞続の暩利を倱わせるこずが可胜ずなりたす。
 
ただし、盞続人の廃陀が認められるのは、盞続人による虐埅や重倧な䟮蟱、盞続人の著しい非行が家庭裁刀所に認められた堎合に限られたす。
 
なお、盞続人ずなるべき人が故意に被盞続人を殺害したり、詐欺や脅迫によっお遺蚀曞を曞かせたりしたような堎合でも、その盞続人は「盞続欠栌者」ずなり、盞続人ずしおの資栌を倱うこずになりたす。
 
たた、基本的には被盞続人の意思が尊重される遺蚀曞があったずしおも、盞続人ず受遺者遺蚀による莈䞎遺莈を受ける人党員の合意があれば、遺蚀ずは異なる方法による遺産分割が可胜ずされおいたす。
 
この堎合は、盞続人同士で決めた遺産分割内容で遺産分割協議曞を䜜成すれば、そのずおりに盞続手続きを進めるこずができたす。逆に蚀えば、盞続人ず受遺者のうち1人でもそれに反察した堎合には、遺蚀曞どおりに遺産を分けなければなりたせん。
 

たずめ

䞀床遺蚀曞を䜜成した埌でも、財産に倉化が生じたり、資産の配分を考え盎したりした結果、遺蚀曞を曞き盎したいず思うこずもあるかもしれたせん。遺蚀曞は䞀床䜜成した埌でも、加筆修正をするこずができたす。
 
ただし、加筆修正をする堎合でも遺蚀が無効ずならないように、ルヌルに沿った方法で手続きするこずが重芁です。遺蚀曞を残すにはルヌルに沿った手続きが必芁なため、自分で準備するのが䞍安な人は匁護士や叞法曞士などの専門家ぞ盞談するこずも怜蚎したしょう。
 

出兞

政府広報オンラむン 知っおおきたい遺蚀曞のこず 無効にならないための曞き方、残し方
法務省 遺蚀曞の様匏等に぀いおの泚意事項
法務省 自筆蚌曞遺蚀曞保管制床に぀いお
 
執筆者小山英斗
日本FP協䌚認定䌚員

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