親からトヨタのカローラを譲ってもらうのですが、この場合も贈与税はかかりますか? 回避する方法はないのでしょうか?
配信日: 2024.06.20
今回はトヨタカローラをはじめとした車を譲り受ける際に、贈与税が発生するかをご紹介します。贈与税が発生する場合の申告漏れ時に適用される罰則や、相続税の回避方法もまとめました。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
親からトヨタカローラを譲ってもらうと贈与税は発生する?
親からトヨタカローラを譲り受ける場合、車の価値が110万円を超えていれば、基本的には贈与税が発生します。贈与税は現金だけでなく財産を取得したときにかかる税金であり、車なども財産に含まれるのです。
贈与税はその年の1月1日から12月31日までの間に受けた財産の価額の合計額で計算されます。仮に車以外の贈与を受けている場合は、車両価値が110万円以下でも贈与税が適用される場合もあるでしょう。
もしトヨタカローラを譲り受けたいと考えているのであれば、上記のポイントを加味したうえで贈与税が発生するかを確認する必要があります。
贈与税の申告漏れで発生する罰則は?
万が一贈与税の申告漏れが発生すると、以下の罰則が適用される可能性があります。
・加算税
・延滞税
・刑事罰
これは、相続税法第六十八条でも「偽りその他不正の行為により相続税又は贈与税を免れた者は、十年以下の懲役若しくは千万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。」と定められています。
贈与税の申告漏れによるリスクは、決して軽いものではありません。車を譲り受ける際は贈与税の申告・支払いが必要かを必ず確認し、申告漏れがないようにしましょう。
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車を譲り受ける際の贈与税を回避するポイント
車を譲り受ける際の贈与税を回避したいなら、以下3つのポイントを意識してみましょう。
・車の価値が落ちてから譲り受ける
・車の購入資金を一部サポートしてもらう
・車の名義を変更しない
それぞれの内容について、詳しく解説します。
車の価値が落ちてから譲り受ける
車の価値が落ちてから譲り受ければ、贈与税を回避できる可能性があります。贈与税はあくまでも査定金額によって決まるため、年式や走行距離が増えてから譲り受ければ査定額も下がりやすいと考えられます。
もしあと数ヶ月で5年落ちや7年落ちなどのタイミングを迎えるのであれば、譲り受ける時期を変更するのも1つの選択肢です。
車の購入資金を一部サポートしてもらう
車を直接譲り受けるのではなく、購入資金を一部サポートしてもらうのも贈与税の回避に役立ちます。110万円以下の現金であれば贈与税は発生せず、申告の義務もありません。
例えば120万円の車を購入するにあたり100万円のサポートを受け、20万円は自分で用意すれば贈与税の観点では問題は発生しないでしょう。ただ、複数年にまたがる継続的な贈与は「定期贈与」と見なされ、贈与税の対象となる可能性があるので注意しましょう。
車の名義を変更しない
車の名義を変更せず、貸与している扱いにすれば贈与税は発生しない可能性があります。以下のようなケースに該当する場合は、生前贈与にはあたらないとされています。
・親所有の車を子どもが利用する
・親が購入した車を子どもに貸す
・子どもが使用する車を親名義で契約し、ローンも親名義にする
もし上記の方法で対応する場合は、保険の適用範囲に注意しましょう。具体的には契約によって被保険者の範囲が異なるため、保険適用対象外となる可能性があります。
トヨタカローラの価値が110万円を超えると贈与税が発生する可能性がある
トヨタカローラを譲り受ける場合は、査定額がいくらなのかに注意しましょう。査定額が110万円を超えると、贈与税が発生する可能性があります。
贈与税の申告漏れや支払い漏れがあると罰則が適用され、本来の税金よりも高額な支払いが科せられることもあるため注意しましょう。
贈与税を回避するには、車の価値が落ちてから譲り受けたり、購入資金を一部サポートしてもらったりなどの方法があげられます。人それぞれ適した方法は異なるため、自分に合った方法を選びましょう。
出典
e-Gov法令検索 昭和二十五年法律第七十三号 相続税法 第六十八条
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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