更新日: 2024.11.23 葬儀

「葬儀代が3分の1になる」と80歳の父が生前見積もりをしているそうです。そんなに金額が変わるものでしょうか?

「葬儀代が3分の1になる」と80歳の父が生前見積もりをしているそうです。そんなに金額が変わるものでしょうか?
葬儀会社によっては、亡くなる前に見積もりをする「生前見積もり」に対応しているところがあります。
 
本人が自身の希望をかなえやすい、金額が事前に分かるため用意しやすいなどがメリットです。しかし、あとから請求額が変わるケースもあるため、見積もり時点での確認はしっかり行いましょう。
 
今回は、生前見積もりのメリットや注意点、見積もりをするときのポイントなどについてご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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生前見積もりのメリットは事前に金額の目安が分かること

生前見積もりのメリットは、本人が元気であるうちに、亡くなったあとの費用についてある程度把握できることです。事前に葬儀費用を用意しておけるので、本人の逝去後にかかる家族への負担を軽減できます。
 
さらに、生前であれば本人が満足できる葬儀プランを選びやすい点も魅力でしょう。複数の葬儀会社を時間をかけて比較しやすいため、希望に最も近い業者を選びやすくなります。葬儀会社と見積もりや希望プランのやり取りをするなかで、信頼できる業者なのかを見極めやすい点もメリットです。
 
業者によっては事前に会員登録をすることで、会員特典を受けられるところもあります。また、会員になっておくと、業者側も会員情報などから亡くなった方の希望を把握しやすく、葬儀までの流れがスムーズに進むでしょう。
 

追加料金が発生するケースも

事前見積もりはあくまでも本人が亡くなったときにどのような葬儀をしたいのか、また費用がいくらくらいなのかを事前に決められる方法です。「事前見積もりにしたら非常に安い値段で葬儀ができる」と業者に言われたときは、安いプランで本当に希望通りの葬儀が実施できるのかを必ず確認しましょう。
 
業者によっては、「事前見積もりのプラン通りの葬儀はできない」と、追加で高額な料金を求められるケースもあるためです。実際、過去には独立行政法人国民生活センターへ事前契約よりも高額な請求がされたことに関する相談が寄せられました。
 
葬儀の内容は業者やプランによって多岐にわたります。生前見積もりをするのなら、安い値段を提示されたときにどこまで対応してもらえるのか細かく問い合わせましょう。業者とのやり取りで不安を覚えたときは、業者を変えた方がいい可能性もあります。
 
なお、亡くなってから葬儀をするまでの期間が想定よりも長くなってしまったり、参列者が想定よりも増えて返礼品の数が多くなったりしたことで、どうしても生前見積もりより高くなってしまうケースはあります。事前に聞いていた金額よりも請求金額が高いときは、金額の内訳を聞いておきましょう。
 

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生前見積もりのポイントは?

家族葬から一般葬、一日葬など、幅広い種類の葬儀に対応しているA社によると、葬儀の相場は家族葬で約40~100万円、一般葬で約100~200万円とされています。葬儀会社と事前に話し合うときは、費用目安も参考にしながら丁寧に話し合いを進めていくことが大切です。
 
本人の葬儀はどのようなスタイルがいいのか、規模はどれくらいか、どこでするのか、宗教形式は何かを決めておくと、見積もりの比較がしやすくなります。
 
また、本人にとって自分の葬儀で「これは必ずしてほしい」といったことがあれば、葬儀会社へ伝えましょう。業者側で希望にできるだけ近いプランを提案してもらえます。
 

生前見積もりで安い値段を提示されたときはプラン内容を確認することが大切

生前見積もりは、本人が亡くなったときの葬儀費用を事前にある程度把握できることや、本人が葬儀でしてほしいことをかなえやすいというメリットがあります。
 
しかし、業者によっては生前見積もりで安いプランの見積もりを取り、実際に葬儀をしたあとに追加で料金を請求されるケースがあるため、注意が必要です。
 
生前見積もりでは、提示されたプランがどこまで含んでいるのかを確認しましょう。また、葬儀の規模や場所、宗教形式を先に決めておけば、複数の会社で見積もりを比較する際に分かりやすくなります。
 
人生最後のお別れのときなので、値段だけでなく内容もしっかりチェックしておきましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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