コツコツ貯めていたタンス預金が「400万円」に。盗難が心配で銀行に預けたいのですが、タンス預金に「税金」はかかりますか?
配信日: 2025.01.20
今回は、一般的なタンス預金の金額や税金がかかるケースなどについてご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
タンス預金は一般的にいくらくらい?
株式会社スガワラくんが、男女300人に対して実施した「タンス預金と新紙幣についてのアンケート調査」によると、タンス預金をしていると回答した方は41.7%でした。さらに、タンス預金の金額についての回答で多かったのは以下の通りです(脱・税理士スガワラくん 調べ)。
1位:10万円未満(27.2%)
2位:10万~30万円未満(25.6%)
3位:50万~100万円未満(16.8%)
結果から見ると、高額なタンス預金をしている方はあまりいないことが分かります。400万円のタンス預金は人よりも多いといえるでしょう。
あまり高額なタンス預金をしていると、災害や予期せぬ事故などで紛失したときの損害額が大きくなるほか、盗難のリスクも少なくありません。一定金額まで貯まったら、銀行へ預ける方がよいでしょう。
タンス預金そのものに税金はかかる?
タンス預金そのものに問題はありません。ただし、タンス預金として家に置いているお金が税金申告をしていなかったときは、税務署から指摘される可能性があります。
もし、親から相続したお金の場合、一定金額を超えていれば相続税の申告が必要です。ほかにも、知人や親族からお金を受け取れば、贈与税の課税対象です。
例えば、両親から毎月5万円ずつ定期的にお金を受け取り、400万円に達したとしましょう。贈与税は年間の贈与の合計が110万円を超えていれば課されるため、本来であれば非課税です。
しかし、定期的に同じ金額を受け取っていた場合、税務署から「最終的に受け取る総額を5万円ずつに分割した」とみなされるケースがあり、その契約(約束)をした年に、400万円に対して課税される可能性があります。
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もし400万円が課税されたら贈与税はいくら?
今回は、以下のシチュエーションだったときに、いくら贈与税が課されるのかを計算しましょう。
・両親から総額400万円を毎月5万円ずつに分けて贈与される約束をした
・同じ年にほかの贈与はない
今回のケースだと、贈与税が課される可能性があります。課税額は「(1年間で受け取った総額-110万円)×税率-控除額」です。また、税率は110万円を引いたあとの金額を基に決められます。
今回の金額だと、290万円に対して課されるため、国税庁によると、税率は15%で、控除額は10万円です。計算すると「290万円×15%-10万円」となり、33万5000円が課されます。
なお、税金の支払いを忘れていたり申告しなかったりすると、加算税や延滞税も加わる可能性があるため、忘れないように注意しましょう。
今回のケースのようにあとから指摘されたときは、お金を最初に受け取った年を基準に加算税や延滞税の金額が決められるでしょう。
硬貨が多いときは銀行で手数料がかかる可能性も
タンス預金を紙幣ではなく硬貨で行っていた場合、銀行へ預けると枚数に応じて手数料がかかる可能性があります。例えば、ある銀行での窓口の硬貨取扱枚数による手数料は以下の通りです。
・1~100枚:無料
・101~500枚:550円
・501~1000枚:1100円
・1001枚~:1650円、以降500枚ごとに550円が加算
もし、400万円を500円玉貯金で貯めていた場合、枚数は8000枚です。上記の銀行に預けると、手数料として8800円がかかるでしょう。
タンス預金の内容によっては課税されるケースがある
一般的なタンス預金の金額と比較すると、400万円は多いといえるでしょう。盗難や紛失のリスクを減らすためには、銀行に預ける方法が有効です。
タンス預金のお金をすべて税金申告していれば問題ありません。しかし、もし申告が必要にもかかわらずしていなければ、あとで税務署から指摘される場合があるでしょう。
あとから申告する方が、加算税や延滞税の対象になり支払う税額が増えるため、税金申告が必要と分かった時点で早く申告、納税をすることが大切です。
出典
株式会社スガワラくん 「タンス預金と新紙幣」についてのアンケート調査(脱・税理士スガワラくん 調べ)(PR TIMES)
国税庁 タックスアンサー(よくある税の質問) No.4408 贈与税の計算と税率(暦年課税)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
監修:高橋庸夫
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