身内で行う「家族葬」や火葬のみの「直葬」 現代のお葬式の形

配信日: 2019.03.10 更新日: 2020.04.07

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身内で行う「家族葬」や火葬のみの「直葬」 現代のお葬式の形
ここ数年で、主に家族や身内で行う、いわゆる家族葬や、火葬のみの「直葬」と呼ばれるものが定着しつつあります。
 
要因として、故人や遺族の高齢化に伴い、参加者の減っていることが挙げられます。また、宗教色のないお葬式スタイルも見受けられるようになりました。
 
新井智美

執筆者:新井智美(あらい ともみ)

CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員

CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
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葬儀トラブルを防ぐには。

最近は故人の「その人らしさ」をお葬式に求める流れが目立ってきました。色とりどりの洋花を使い、故人が好きだった音楽やこれまでの人生をスライドで流すといった演出もよく見られます。
しかし、こういったオリジナルの演出には、
 
・費用がかかる可能性がある
・家族葬の場合は香典を受け取ることがないため、費用のほとんどが遺族の負担になることに注意が必要です。
 
葬儀費用については、葬儀社数社から事前に見積もりを取っておくと安心です。
 
その時になってからでは冷静な判断ができず、結局、
 
「思ったよりも費用が多くかかった…」
「故人とゆっくりお別れしたかったけどできなかった…」
 
というケースが多いものです。そのためにも、事前にある程度の用意をしておくようにしましょう。
 

明るい雰囲気の墓地が増加している。

最近、芝生や花で囲まれた「公園墓地」や、墓石代わりに樹木を植える「樹木葬墓地」など、明るい雰囲気の墓地が増えています。
 
今までのような「○○家先祖代々」ではなく、「愛」や「ありがとう」などの言葉を彫ったお墓や、墓石のデザインに凝ったお墓も増加しています。
 

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長男だけがお墓を継続するのは間違い。

日本のお墓は、そもそも子孫の継承を前提としているのが特徴で、長男が継承すると思い込んでいる人が大半です。
 
しかし、お墓については「6親等の血族、配偶者、3親等の姻族」までが同じお墓に入れるとする墓地が多く、きょうだいでお墓に入ることについても問題はありません。決して、次男だから新たにお墓を建てなければいけないというわけではないのです。
 

改葬のススメ(無縁墓にしないために)

近年の少子化、非婚化、核家族化の進行に伴い、これまでのお墓の継承者がいないという家庭が増えています。そのため、お墓参りの形跡がない、いわゆる「無縁墓」が増加の一途をたどっています。
その対策として、遠方にあるご先祖様のお墓の引っ越し(いわゆる「改葬」)をする人もいます。
 
ただし、お墓は勝手に移転することはできませんので、改葬にも注意が必要です。
 

改葬の手順

改葬には以下の手順が必要となります。
 
1 新しいお墓を用意する。
墓地管理者に「受入証明書」を発行してもらう。
 
2 現在のお墓に依頼する。
墓地管理者に「埋蔵(埋葬)証明書」を発行してもらい、お墓がある役所にて「改葬許可申請書」を記入し、「受入証明書」とともに提出して「改葬許可証」というものを発行してもらう。
 
3 遺骨を取り出す
「改葬許可証」を現在の墓地管理者に提示し、遺骨を取り出す。
 
4 納骨
新しいお墓の墓地管理者に「改葬許可証」を提示し、納骨してもらう。
 

離檀料を巡るトラブル

お墓を改葬する際、「離檀料」と称するお布施を巡って、菩提寺とトラブルになるケースも珍しくありません。
 
お墓については、「そもそもお墓はいらない」と考える人もいますし、遺骨を自宅に安置するほか、海や山などに撒く、いわゆる散骨を選ぶケースもあります。
 
弔い方が多様化し、自由になった半面、自分はどうしたいかをよく考え、生前に周囲の人にエンディングノートなどで意思を正確に伝えておくことが大切になっていると言えるでしょう。
 
執筆者:新井智美(あらい ともみ)
CFP(R)認定者
 

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