父の死後、クレカに「毎月3000円」の引き落としが! 携帯会社で“スマホ解約済み”なのに、なぜ請求が続くのですか?「カードを止めるだけ」では不十分!? 注意すべきポイントを確認
これは、近年増加している「デジタル遺品」にまつわるトラブルの1つです。携帯電話本体の契約を終わらせても、スマホの中にあるアプリの課金は自動では止まりません。本記事では、サブスクリプション(月額課金)の請求が続く仕組みと、解決策についてFPが解説します。
2級ファイナンシャルプランナー技能士
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携帯会社の解約では「アプリの課金」は止まらない
ドコモやau、ソフトバンクなどの携帯電話会社の窓口で解約できるのは、「通信回線(電話やネットをつなぐ電波)の契約」のみです。
生前に、iPhoneなら「Apple Account」、Androidなら「Googleアカウント」を通じて契約した動画配信サービスや音楽アプリなどのサブスクリプション料金は、携帯会社の管轄外となります。
そのため、スマホの電波が止まっても、AppleやGoogleのシステム上では「契約継続中」の扱いとなり、登録されているクレジットカードへの請求が毎月続いてしまいます。
クレジットカードの明細に「APPLE COM BILL」や「GOOGLE *(サービス名)」といった記載があれば、サブスクの解約が済んでいない可能性があります。高齢の人は複数のアプリを契約していても把握していないケースもあって、遺族が気づかないまま数ヶ月分の引き落としが続いてしまうこともあります。
カードを止めるだけでは不十分。正しい解決方法は?
「クレジットカード自体を解約してしまえば、引き落としも止まるのでは」と考えることもあるかもしれません。カードを止めれば決済はエラーになりますが、サブスクの「契約」自体は残ったままになります。放置すると未払いとして督促を受ける場合があるため、根本的な解約手続きを行うことが重要です。
以下の手順で対応を進めましょう。
スマホのパスワードが分かる場合
解約済みのスマホでも、自宅のWi-Fiなどにつなげば操作は可能です。iPhoneの場合はスマホの設定画面から「サブスクリプション(または定期購入)」の項目を開き、Androidの場合はGoogle Playストアから定期購入を確認し、契約中のサービスを1つずつキャンセルします。この方法が最も早く対応できます。
パスワードが分からず画面が開けない場合
AppleサポートやGoogleサポートの窓口に連絡します。「アカウントの所有者が死亡したため、アカウントの削除を申請したい」と申し出てください。アカウントが削除されることで、紐づいているサブスクリプションも停止されます。
Appleの場合、日本では死亡の記載がある戸籍謄本の提出が必要になる場合があります。手続きには数週間かかることもあるため、早めに連絡しておくとよいでしょう。
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まとめ
携帯電話本体の通信契約と、スマホ内で利用しているアプリのサブスクリプション契約は別物です。携帯ショップで解約手続きをしただけでは、AppleやGoogleからの月額請求は止まりません。
覚えのない引き落としを見つけたら、まずクレジットカードの明細で請求元を確認してください。スマホのパスワードが分からない場合は、AppleやGoogleの専用窓口へ死亡の事実を伝えてアカウントの削除を申請するとよいでしょう。故人のデジタル契約の整理は、相続手続きと並行して早めに取り組んでおくことをおすすめします。
執筆者 : 高橋祐太
2級ファイナンシャルプランナー技能士

