父が亡くなったあとも実家の月極駐車場を解約し忘れ、半年で「18万円」も支払っていました!無駄に支払った分は取り返せないのでしょうか?
ただし、月極駐車場は契約です。父が亡くなったからといって、当然にその日に契約が終わるとは限りません。相続人が契約上の権利義務を引き継ぐ場合があり、解約手続きをしていない期間の料金は返金されにくいのが基本です。
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
月極駐車場は解約手続きまで契約が続くことがある
月極駐車場は、貸主と借主の間で結ぶ利用契約です。父が亡くなった後も、契約が自動的に終了するかどうかは契約書の内容によります。
民法上、相続人は相続開始の時から、亡くなった人の財産に属した権利義務を承継するのが原則です(第896条)。駐車場契約も、契約の性質や契約書の定めによっては、相続人が引き継ぐ形になることがあります。
そのため、貸主が父の死亡を知らず、契約も解約されていなければ、月額料金を請求し続けること自体が直ちに不当とは言い切れません。駐車場を実際に使っていなかったとしても、区画を確保してもらっていた以上、料金が発生するという考え方になります。
月3万円の駐車場で半年なら18万円です。高額ですが、契約が続いていたなら「使っていないから全額返してほしい」と主張しても、認められにくい可能性があります。
返金できるかは契約書と貸主の対応次第
返金の可能性を確認するには、まず契約書を見ましょう。解約予告期間、日割り精算、死亡時の扱い、敷金や保証金、口座振替の停止方法が書かれている場合があります。
月極駐車場では、解約を希望する月の1か月前までに申し出る契約が多く見られます。Park Directの解説でも、月極駐車場の解約予告期間は1ヶ月前が多いものの、2ヶ月前や14日前など契約により異なるため、契約書確認が必要とされています。
もし契約に「解約月の日割り返金なし」と書かれていれば、月の途中で解約しても1か月分かかる可能性があります。反対に、日割り精算の規定があれば、解約日以降の分は返金されるかもしれません。
また、貸主が父の死亡を早い時期から知っていたのに、相続人へ何も案内せず、明らかに利用実態もなかった場合は、交渉の余地があります。ただし、法的に必ず返金されるとは限らないため、まずは事情を説明し、任意の返金や一部減額をお願いする形が現実的です。
口座振替と相続手続きは早めに確認する
父が亡くなった後、口座名義人の死亡が銀行に伝われば、銀行口座は凍結されます。口座が凍結されれば、原則引き落としは不可能となります。すでに相続が済んでいるなら、銀行に父の死亡を伝え、口座の凍結という手順を踏んだと考えられます。
しかし、相続後に、存在を知らなかった口座が出てくることもありえます。、父が月極駐車場の口座振替に指定していた銀行が、死亡の事実を知らないままだとすると、口座は凍結されていません。使用できる状態、つまり口座は生き続けていたことになります。
このようなケースでは、自動引き落としが続いてしまうことになります。そのため、半年間で18万円の料金が、すでに引き落とされていたということになるでしょう。気づいた時点で、まずは銀行に連絡しましょう。
再度、遺産分割や相続税の手続きを確認するなかで、サブスクなど他の引き落としが継続されていないか、早めに確認しましょう。
今回のように半年で18万円支払っていた場合、通帳や引き落とし明細から、どの会社にいくら払っているかを洗い出します。駐車場管理会社や貸主に連絡し、契約者が亡くなったこと、車を使用していないこと、解約日をいつにできるかを確認します。
電話だけでなく、メールや書面で解約届を出すことが大切です。いつ連絡したか、誰が対応したか、解約日がいつかを記録しておくと、後日のトラブルを防げます。
返金交渉では、父の死亡日、車の使用状況、相続人が契約を知らなかった事情を説明しましょう。全額返金が難しくても、未使用期間の一部返金、解約予告期間の短縮、敷金の返還などに応じてもらえる可能性があります。
まとめ
父が亡くなった後も月極駐車場を解約し忘れ、半年で18万円を支払っていた場合、全額を当然に取り返せるとは限りません。契約が解約されるまで続いていたなら、使っていなくても料金が発生する可能性があります。
ただし、契約書の日割り精算、解約予告期間、死亡時の扱い、敷金の有無によって返金の余地は変わります。貸主が事情を理解し、一部返金に応じてくれることもあります。
まずは契約書と通帳を確認し、すぐに書面で解約手続きをしましょう。そのうえで、死亡日や未使用の事情を伝えて、返金や減額を丁寧に相談しましょう。
出典
e-Gov 法令検索 民法
Park Direct(パークダイレクト)月極駐車場の解約手続き完全ガイド|タイミングと流れ・費用・注意点を解説
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

