更新日: 2021.12.14 損害保険

年々保険料が上がる火災保険。長期契約期間も短縮に!?

執筆者 : 藤井亜也

年々保険料が上がる火災保険。長期契約期間も短縮に!?
地震、台風、土砂災害、河川の氾濫など、自然災害による被害は年々増えています。
 
そうした被害に備えて火災保険や地震保険に加入するのですが、災害が増え続けていることで保険会社が支払う保険金も急増し、保険料を上げる必要が出てきました。
 
10年と長期で契約できていた火災保険も、最長5年と短縮されます。今回は、火災保険についてお伝えしていきます。
藤井亜也

執筆者:藤井亜也(ふじい あや)

株式会社COCO PLAN (ココプラン) 代表取締役社長

教育カウンセラー、派遣コーディネーター、秘書等、様々な職種を経験した後、マネーセンスを磨きたいと思い、ファイナンシャルプランナーの資格を取得。
「お金の不安を解決するサポートがしたい」、「夢の実現を応援したい」という想いからCOCO PLANを設立。
独立系FPとして個別相談、マネーセミナー、執筆業など幅広く活動中。

<保有資格>
2級ファイナンシャル・プランニング技能士、ファイナンシャルプランナー(AFP) 、住宅ローンアドバイザー、プライベートバンカー、相続診断士、日本心理学会認定心理士、生理人類学士、秘書技能検定、日商簿記検定、(産業カウンセラー、心理相談員)

<著書>
「今からはじめる 理想のセカンドライフを叶えるお金の作り方 (女性FPが作ったやさしい教科書)」※2019年1月15日発売予定

火災保険は何をカバーしてくれるの?

火災保険と聞くと「火災による被害だけなのかな?」と思われる方もいらっしゃるのですが、水災や破損など、さまざまな補償内容があります。具体的に確認していきましょう。
 

・火災、落雷、破裂、爆発

火災では、自宅からの出火で焼失した場合や隣家からの出火で延焼してしまった場合に補償されます。また、落雷により屋根や家電製品が壊れてしまったり、ガス漏れしているコンロが爆発してしまったりした場合などにも対応しています。
 

・風災、雹災(ひょうさい)、雪災

最近の台風は勢いが強いまま、各地を襲ってきます。強風で飛んできたものが家にあたり、屋根や壁に穴が開いてしまった場合なども補償されます。
 

・水災

台風などによる洪水で床上浸水した際、建物や家具の損傷による被害も補償されます。土砂災害も多いのですが、土砂による家屋の倒壊なども補償範囲となっています。
 
その他、盗難や水ぬれ、破損や汚損などの補償もあります。ご加入されている火災保険の補償内容などを今一度確認してみましょう。
 

保険料が上がる

最近は台風や土砂災害など、被害が増えていると感じる方もいらっしゃるかもしれません。
 
保険料は加入者が支払っている保険料と、保険会社から支払われる保険金とのバランスで調整されています。被害が増え、保険金がたくさん支払われるということは、私たちが支払う保険料も上がってくるというわけです。
 
これまで、火災保険は1年ごとの更新、5年、10年と長期で加入することができたのですが、2022年から10年の契約を廃止し、最長で5年契約となります。保険会社としては、保険料の見直しを短期的にすることができます。
 
反面、私たち加入者が支払う保険料が上がっていくことで、家計に負担が増えることも意味しています。
 
保険料は長期契約のほうが1年に割り戻した場合、割安です。長期契約ができるうちにご加入の保険を見直ししておくのもよいでしょう。災害に備える保険は必要です。保険料が上がっても家計を圧迫しないよう、今から家計の見直しなどをしておくことで支出増に対応できるようにしておくと安心です。
 

最後に

お住まいの地域や環境により、備えておきたい補償内容が異なります。ハザードマップなどで確認してもよいですし、保険の担当者や不動産購入時の担当者などに暮らす土地の特性や備えておきたい補償内容などを確認しておくのもよいでしょう。
 
実際に床上浸水の被害にあわれたという相談者さまにお話を伺いました。家具はもちろん、畳などは水につかって重たくなり、処分するのも大変だったそうです。被害から日常に戻るまでの心身の負担は計り知れません。
 
そんな時に保険の担当者の方が、すぐに対応してくださり、保険金が支払われ、家の復旧にとても助かったとお話しされていました。
 
保険で備えていなかったらと思うと、とても怖かったとおっしゃっていました。リスクに備えるのが保険です。これからも、さまざまな災害が起こる可能性があります。必要な補償を準備しておくことで私たちの暮らしを守ることが重要です。
 
保険料は年々上がってきますので、長期契約ができるうちに見直しておくのも1つの対策でしょう。本記事も参考にしたいただけければ幸いです。
 
執筆者:藤井亜也
株式会社COCO PLAN (ココプラン) 代表取締役社長

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