更新日: 2022.01.19 生命保険
その保険契約ちょっと待った! 失敗するパターンを事前に知っておこう!
もちろん、これらのポイントを理解していても契約に失敗することもあり得ます。それはいったいどのようなパターンなのでしょうか。
執筆者:新井智美(あらい ともみ)
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
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必要保障額の把握
保険商品を選ぶうえで、必要保障額を正しく把握することは非常に重要です。しかし、中にはその保障額以上もしくは保障額に満たない額で契約しているケースが見られます。
■必要保障額を正しく把握するためには
まず、現在の自身の状況から考える必要があります。独身であれば、葬儀費用などに備えた死亡保障、そして医療保障で十分でしょう。
また、結婚した際や子どもが生まれた際には必要となる保障額が大きくなりますので、そのタイミングで保険を見直す人も多いのではないでしょうか。その際には、毎月かかる生活費から、遺族年金などで受け取れる金額を差し引いた額が保障額となります。
■必要保障額を賄う保険商品の内容
自分に万が一のことがあった際に家族の生活を守るための保険として、死亡保険がありますが、死亡保険にも「定期保険」や「収入保障保険」などの種類があり、どれを選ぶかで支払う保険料も変わってきます。
それぞれの保険の内容をきちんと把握し、加入することが大切です。
保険期間
保険期間には、その期間が一生涯続く(終身)ものと、期間が限定されている(定期)ものがあります。死亡保険や医療保険を終身で用意しておく方もいらっしゃると思いますが、保険商品の中には、「更新型」というものがあり、10年程度の期間で更新していくものもあります。
更新型の場合、契約当初の保険料が安く済むというメリットがあるものの、更新の都度保険料は上がっていきます。更新の際の年齢によっては、必要な保障をつけようとすると、保険料はかなり高額になる可能性がある点には気をつけましょう。
保険料
保険料をできるだけ抑えたいと思い、保障額を下げたり保障内容を限定したりする方もいらっしゃいます。特にまだ収入が少ない若い世代や、子どもが生まれて家計の支出が増えたなどの場合では、固定費である保険料をできるだけ節約したいと考えるのも当然といえるでしょう。
しかし、保険料はその払い方によっては割引になることがあります。例えば年払いや前納など、保険料の支払い方もさまざまですので、契約時に確認し、より合理的な支払方法を検討する必要があります。
保険契約でよくある失敗例
では、保険契約の際によくある失敗例には、どのようなものがあるのでしょうか。
■すすめられるままに契約する
保険商品の内容は日々進化しています。親が加入している保険の内容を知っているから自分も同じ商品で問題ないと思っていても、世代が異なれば必要となる保障内容も異なりますし、保障額も違ってくるでしょう。
よくある失敗例が、「みんなどのくらいの保障額で設定しているのだろう」といった他の人の例を参考にして決定することです。
必要となる保障額はその人によって異なりますし、保障期間も異なります。概算で考えるのではなく、今後予定されているライフイベントを加味しながら、自分に最適な必要保障額を導き出すことが大切です。
■最低限必要な保険のみに加入する
保険料の支払いを考えるうえで、現時点では最低限必要な保障だけにとどめておき、今後収入に余裕が出てきたら、新たに加入するという考えで契約する人もいます。
しかし、生命保険への加入においては、体況などを告知する必要があり、いざ加入しようと思っても健康上の理由で加入できないという事態を引き起こす可能性もあります。
特にがん保険などは、一度がんになった場合、その後完治したとしても加入することは原則としてできません。基本的に若いうちであれば保険料は安く済みます。若いうちに加入すると良い保険はなにかも考えておきましょう。
■1つの契約ですべての保障を賄おうとする
保険商品には、1つの契約の中に死亡保険にさまざまな特約を付加したもの以外に、それぞれ独立した保険商品を組み合わせて加入できるものもあります。
後者の場合はその分保険証券が多くなるというデメリットがあるものの、今後見直しを考えるならば、終身保険(死亡保険)、医療保険、がん保険など個々の保険を組み合わせて契約するほうが、長期目線で考えるならお得です。
まとめ
保険契約にあたっては、まずその保険の内容をしっかりと理解することが必要です。納得できない部分があれば、納得のいくまできちんと説明してもらいましょう。
また、保険会社に勤務する友人などからすすめられて加入するパターンも失敗しやすい例です。保険に加入する際には、「友人だから加入してあげよう」ということではなく、保険内容が本当に自分に必要なものなのかを見極めることが大切です。
さらに、保険は契約して終わりではありません。契約した後が大切です。見直しや給付金請求などの手続きも含め、フォロー体制が整っているかどうかも考える必要があるといえます。
もちろん、加入の際には複数の商品を比較して、それぞれのメリット・デメリットを理解したうえで、最終的に加入する保険商品を決めることが1番のポイントです。
執筆者:新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員