更新日: 2022.06.28 生命保険

自分で生命保険を見直すとき、チェックすべき3つのポイント

執筆者 : 杉浦詔子

自分で生命保険を見直すとき、チェックすべき3つのポイント
自分が加入している生命保険で毎月の保険料の支払額を確認したとき、保険を見直したいと感じることがあると思います。今回は、保険代理店などで相談をするのではなく、自分で生命保険を見直すときのチェックポイントについてお伝えします。
杉浦詔子

執筆者:杉浦詔子(すぎうらのりこ)

ファイナンシャルプランナー/産業カウンセラー/キャリアコンサルタント

「働く人たちを応援するファイナンシャルプランナー/カウンセラー」として、働くことを考えている方からリタイアされた方を含めた働く人たちとその家族のためのファイナンシャルプランニングやカウンセリングを行っております。
 
2005年にCFP(R)資格を取得し、家計相談やセミナーなどのFP活動を開始しました。2012年に「みはまライフプランニング」を設立、2013年よりファイナンシャルカウンセラーとして活動しています。
 

支払保険料の平均額

生命保険については「まだ若くて健康だから不要」と考える方もいれば、結婚や子どもが生まれたタイミングで「家族が増えたので加入する」という方もいます。生命保険に加入するきっかけはそれぞれですが、加入後に毎月の保険料の支払額を確認し、その金額が適切か悩むこともあるでしょう。
 
生命保険にはさまざまな種類があり、適切な保険料は人によって異なりますが、公益財団法人生命保険文化センターの「生命保険に関する全国実態調査」(2021年度)によると、生命保険の世帯年間払込保険料の平均は約37万1000円(毎月約3万円)で、世帯主が男性の場合は約38万1000円(毎月約3万2000円)、女性の場合では約27万2000円(毎月約2万3000円)となっています。
 

生命保険に加入する目的

保険とは、もしものときに備えて、その後の生活を維持するために加入するものです。高校や大学を受験する際、確実に合格できる滑り止めの学校を受験することを「保険を掛ける」ということもあるように、万が一のことが起こった場合に備えておくと安心できるのが保険です。
 
例えば、何回か通院することで完治する程度のけがや病気の場合、自己負担となる医療費を貯蓄や毎月の収入から支払うことが可能であれば、保険金を受け取らなくても生活が困ることにはなりません。
 
しかし、家族の生活を支える方が亡くなってしまった場合や、大きなけがや病気で長期間働くことができなくなった場合など、貯蓄では賄いきれないほどの大きな金額が必要と想定されることもあります。
 
こういった状況に対して、生活費や医療費をはじめ、必要となる支出を保険金でカバーできるようにすることが、生命保険に加入する目的となります。
 

自分で生命保険の見直しを行う場合の3つのポイント

生命保険の見直しは、保険代理店などで保険業に関連する資格を持った方に相談して行うことが一般的ですが、自分で見直しを行うこともできます。そこで、見直しの際は以下の3つのポイントをチェックしましょう。
 
1つ目のポイントは「無理なく毎月支払える保険料となっているか」です。保障内容が自分にとって必要であっても、毎月の保険料に家計が圧迫されていると、保険料を継続して支払うことが難しくなります。家計を苦しめない範囲の保険料はいくらであるか、最初に把握しておきましょう。
 
2つ目のポイントは「貯蓄で賄えることに保険を掛けていないか」です。軽いけがや病気での短期間の入通院などは、その費用が貯蓄で賄えるかを確認します。貯蓄で支払えるときは、保険の要否について検討してください。
 
3つ目のポイントは「新しい保険への切り替えが必要か」です。保険はどんどん新しい商品が登場するため、保険料や保障内容を比較して、別の保険に切り替える方法もあります。また、現在加入している保険の内容を変更することで、保険料を節約できないかもチェックしましょう。
 

まとめ

生命保険はもしものときに備えて加入するものですが、ライフスタイルの変化に応じて、加入している生命保険を定期的に見直す必要があります。保険を見直すことによって家計の節約につながるかもしれません。
 
今回は、自分でできる保険の見直しについて3つのポイントをお伝えしましたが、このほかにも気になる部分があれば同時に確認しておくといいでしょう。
 

出典

公益財団法人生命保険文化センター 2021(令和3)年度「生命保険に関する全国実態調査」(2021年12月発行)
 
執筆者:杉浦詔子
ファイナンシャルプランナー/産業カウンセラー/キャリアコンサルタント

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