更新日: 2022.07.14 その他保険

自転車保険、加入するならどんな点をチェックするべきか?

自転車保険、加入するならどんな点をチェックするべきか?
近年、全国の自治体では自転車保険の加入義務化が進められています。そのため、自転車保険への加入を検討する人も多いでしょう。しかし、加入の際にどのようなポイントを見ればよいか分からない人もいます。
 
本記事では、自転車保険の基礎知識と共に、加入するならどのような点をチェックすべきかについて解説します。ぜひ参考にして、自分が必要とする自転車保険に加入しましょう。
FINANCIAL FIELD編集部

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自転車保険とは

自転車保険とは、自転車を運転した際のけがで入院・通院した場合の補償が受けられる保険です。また、自転車走行中に相手にけがを負わせてしまった際の損害賠償に備えられる点もポイントです。
 
近年では加入義務化が進んでいる自転車保険であるものの、どのような保険か詳しく分からないという人もいます。この項目では自転車保険に加入しなかった際の罰則はあるのか、加入しなかった場合どのような事態が想定されるのかについて解説します。
 

自転車保険に入らなかったら罰則はあるのか

自転車保険は、全国の都道府県・市町村で加入義務化が進んでいます。しかし、義務ではあるものの、2022年6月現在、罰則はありません。
 

自転車保険に加入しないとどうなるのか

以下で、過去の自転車による事故における高額賠償請求事例を見てみると、自身が加害者になった際、自転車保険に加入しないと被害者に対して補償できない可能性があることが分かります。
 
自転車事故により生じた高額賠償のひとつに、自転車に乗っていた少年が前方不注意により衝突された女性が頭の骨を折り、意識不明となった事故があります。この自転車事故では、少年の保護者に対して9500万円の賠償を裁判所が命じました(神戸地方裁判所、平成25年7月4日判決)。
 
このように、自転車保険に加入しないと加害者の経済的負担が大きく、また支払えなかった場合、被害者は補償を受けることもできません。
 

自転車保険に加入するときのチェックポイント

自転車保険は、保険会社やプランにより受けられるサービスに違いがあります。自転車保険に加入する際に何を重要視すればよいかは、自転車の乗り方や家族構成などによって変化します。自分にとって必要なサービスには何があるか、加入前に補償内容を確認するとよいでしょう。ここでは、加入時のチェックポイントを6つ解説します。
 

個人賠償責任補償の最大支払額はいくらか

個人賠償責任補償は、自分が加害者となった際に被害者に対して支払います。自転車保険に加入する際は、個人賠償責任補償の最大支払額がいくらであるか確認しましょう。上記の高額賠償請求事例のケースもあるため、最大支払額が少ないと支払えない可能性があります。
 

家族で加入できるか

自転車保険に家族で加入すると、ひとりずつ加入するよりも支払う保険料が少額になるケースがあります。ひとりずつ加入するよりもお得になるため、家族構成に合う自転車保険を選びましょう。
 

自身がけがをした際に保険金は支払われるか

自転車保険は、自身が加害者になった場合の個人賠償責任補償のみであるプランもあります。そのため、自身が自転車事故によってけがをして入院・手術・通院となった際に保険金が支払われるのかチェックしましょう。
 

弁護士費用の補償や示談交渉サービスはあるか

自転車事故が起きた際、相手との交渉を自分で行うのは難しいでしょう。交渉には時間や労力が必要です。自転車保険の補償内容に、弁護士を立てる・保険会社が示談交渉をしてくれるサービスがあると安心です。
 

ロードサービスはあるか

事故によって自転車が自走できなくなった際、自転車を運んでくれるロードサービスがあります。特に自転車で遠くまでサイクリングに出掛ける人は、加入しておくとよいでしょう。
 

車両盗難特約は必要か

自転車を盗まれた際に、保険金を受け取れる特約があります。高価なロードバイクなどを所持する場合は被害額が大きくなるため、必要であれば加入しましょう。
 

自転車保険に加入するときは補償内容をチェックしよう

自転車保険は、自身が被害者となった場合のみならず、加害者になった際の高額の賠償請求にも備えられる点がポイントです。また、自転車を盗まれたときに補償を受けられたり、ロードサービスを利用したりできるなどのサービスもあるため、自転車を利用する人は加入して備えましょう。
 

出典

都民安全推進部 自転車を利用する皆さんへ
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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