更新日: 2022.07.14 その他保険

賃貸物件で契約した火災保険。地震保険も付けておいたほうがよい?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

賃貸物件で契約した火災保険。地震保険も付けておいたほうがよい?
賃貸物件に住む際は火災保険を契約しますが、併せて地震保険に加入するべきか悩んでいる人も多いでしょう。「火災保険で十分じゃないの?」「賃貸物件で地震保険に入るメリットはある?」など、さまざまな疑問があるかもしれません。しかし、地震による損害に備えたいならば、火災保険のみならず地震保険に加入する必要があります。
 
本記事では、賃貸物件における地震保険のポイントについて解説します。地震保険に加入したほうがよいのかについても知って、地震の被害に備えましょう。
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賃貸物件における火災保険と地震保険

賃貸物件と契約する際、ほとんどのケースで火災保険に加入します。しかし火災保険は以下のような損害には対応しない点に注意しましょう。
 

●地震が原因で発生した津波
●地震によって生じた火災
●地震による家財の損害

 
地震が直接、または間接的な原因でたとえ火災が起きても、火災保険では保険金を受け取れません。賃貸物件の入居者が上記の被害に備えたい場合は、地震保険に加入しましょう。
 
注意点として、地震保険は単独での加入はできません。地震保険に加入したい場合は、火災保険の特約として付帯させる必要があります。
 

賃貸物件における地震保険のポイント

賃貸物件で地震保険に加入する場合、一戸建て住宅とは気を付けるべきポイントが違います。賃貸物件における地震保険でどこまでカバーできるのか、補償内容について知っておきましょう。
 
また、実際に損害があった場合、受け取れる保険金がいくらになるかも把握しましょう。補償範囲を知ったうえで、地震保険に加入するメリットはあるのか検討してください。
 

賃貸の地震保険は家財のみ加入がおすすめ

賃貸物件の場合、地震保険での補償は家財のみで十分でしょう。建物は賃貸物件のオーナーが所有者であるため、居住者が建物部分について保険加入する必要はありません。
 
地震保険で対象となる家財は、家具類や家電製品などです。自動車や、1組30万円を超える貴金属・絵画・宝石・骨董(こっとう)品などは対象外となります。
 

補償金額には上限がある

地震保険は、実際の損害額を保険金として受け取れません。受け取れるのは、付帯する火災保険の30~50%の範囲が契約金額である点に注意しましょう。また、地震保険における家財は1000万円が契約の上限額になります。
 
また、損害の状況によって受け取れる保険金が違います。全損なら契約金額の100%、大半損で60%、小半損で30%、一部損で5%です。一部損に至らない損害の場合、保険金は支払われません。
 

賃貸物件で地震保険に加入したほうがよい人

賃貸物件で地震保険に加入しても、家財のみなら大きなメリットは感じられない人もいます。しかし、地震があった際に補償してくれる地震保険に加入しておいたほうが、安心して日々を過ごせるともいえます。そこで、ここでは、賃貸物件に住んでいて地震保険に加入したほうがよい人を紹介します。地震保険に加入すべきか迷う人は参考にしてください。
 

大切な家財がある

地震で損害を受けてしまった場合、思い出のある家財は戻ってきません。しかし、保険金を受け取ることで経済面だけでなく、家財を失った精神的ダメージを軽減できる可能性があります。大切にしている家財がある人は、地震保険への加入がおすすめです。
 

家財を買い換える貯金がない

地震によって多くの家財が損害を受けた場合、一挙に買い換えなくてはなりません。冷蔵庫や洗濯機といった家電に加え、収納のためのタンスなど生活に必要な家財を買いそろえるとなると多額の出費が想定されます。
 
地震の後、生活を立て直すために多くの家財を買い換えるほど貯金がない場合は、保険への加入で備えられます。貯金があまりないという人は、地震保険への加入をしましょう。
 

地震保険で家財の被害に備えよう

賃貸物件の地震保険について、必要性を感じない人も多いでしょう。しかし地震によって損害を受けた、多数の家財の買い換えは高額になると想定されます。
 
地震保険に加入すれば、新しい家財を購入するための保険金が受け取れる可能性があります。たとえ、受け取れる保険金が損害額の全額ではない場合でも、地震後において生活の足しになり、備えることができるでしょう。
 

出典

一般社団法人日本損害保険協会 地震保険
一般社団法人日本損害保険協会 問50 火災保険は、どのような保険ですか。

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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