更新日: 2022.07.19 保険

【生命保険のキホン】がん保険の選び方

執筆者 : 新美昌也

【生命保険のキホン】がん保険の選び方
生命保険会社のがん保険の基本的な給付金は、「がん診断給付金」「がん入院給付金」「がん手術給付金」「がん通院給付金」「がん死亡給付金」です。
 
がんの治療方法は、入院・手術から薬物治療や放射線に重点が移行傾向にありますので、「がん入院給付金」「がん手術給付金」の重要性が問われています。このようなことを考慮して、がん保険を選びましょう。
 
新美昌也

執筆者:新美昌也(にいみ まさや)

ファイナンシャル・プランナー。

ライフプラン・キャッシュフロー分析に基づいた家計相談を得意とする。法人営業をしていた経験から経営者からの相談が多い。教育資金、住宅購入、年金、資産運用、保険、離婚のお金などをテーマとしたセミナーや個別相談も多数実施している。教育資金をテーマにした講演は延べ800校以上の高校で実施。
また、保険や介護のお金に詳しいファイナンシャル・プランナーとしてテレビや新聞、雑誌の取材にも多数協力している。共著に「これで安心!入院・介護のお金」(技術評論社)がある。
http://fp-trc.com/

がん保険とは

がん保険は、医療保険などと同じ第3分野の保険で、生保でも損保でも販売しています。がん保険は、がんに特化した医療保険といえます。つまり、「がん」以外の病気は一切保障しません。
 
また、「がん入院給付金」「がん手術給付金」「がん通院給付金」「がん死亡給付金」のほか、「がん」と診断された際に「がん診断給付金」という一時金が支払われます。これもほかの医療保険にない特徴です。
 
がん保険では、基本的に次のような給付金が支払われます。
 
■がん診断給付金
がんと診断された際に、一時金が支払われます。1回だけ支払われる商品、複数回支払われる商品があります。
 
複数回支払われる商品の場合、2回目の支払いについては、例えば「1回目より2年間経過後に給付」など、一定期間経過していることなどの条件がついている場合もあります。
 
給付金を受け取れる時期はがん診断確定時、入院開始時など、保険会社により異なりますので、よく確認することが大切です。
 
■がん入院給付金
がんで入院したときに給付金が支払われます。医療保険と異なり、入院日数の制限がないのが特徴です。
 
■がん手術給付金
がんで所定の手術を受けたときに、手術の種類に応じて、入院給付金日額の10倍、20倍、40倍などの給付金が支払われます。
 
■がん通院給付金
がんで所定の日数以上の入院、退院後に通院した場合に給付金が支払われます。入院を伴わない通院のみの治療でも、給付金が支払われる商品もあります。なお、がん入院給付金と異なり、通院日数に制限があります。
 
■がん死亡給付金
がんで死亡したときには、がん入院給付金日額の100倍などの給付金が支払われます。がん以外で死亡したときには、既払い保険料相当額など少額です。がん以外の死亡保障については待ち期間はありません。
 
以上は一般的ながん保険の保障内容ですが、診断給付金のみ、といったがん保険もあります。
 

留意点

 

■待ち期間

がん保険には、保険契約日から90日または3ヶ月などの待ち期間(無責期間)があります。この期間中にガンと診断されても、保障の対象となりません。なお、待ち期間のないがん保険もあります。
 

■上皮内がんの扱い

上皮内がんとは、がん細胞が胃や腸などの粘膜や皮膚を覆っている表面の浅い部分にとどまっているものをいいます。上皮内がんが支払いの対象とならない商品や、給付金の額を低くしている商品もありますので、確認しておくことが大切です。
 

がん保険を選ぶポイント

入院日数の短期化を政府は推進しています。
 
厚生労働省の2020年の調査によれば、胃の悪性新生物の平均在院日数は22.3日、結腸および直腸の悪性新生物は16.4日、気管・気管支および肺の悪性新生物は21.1日、乳房の悪性新生物は15.4日と2週間~3週間程度なので、無制限のがん入院給付金は不要といえます。
 
それでも入院や手術の費用が心配な方もいると思いますが、医療保険に入っていれば、入院給付金や手術給付金は出ます。また、医療保険に入っていなくても、健康保険や国民健康保険の高額療養費によって、自己負担の上限は抑えられています。
 
最近の治療は、抗がん剤などの薬物治療や放射線治療に重点が置かれているので、通院給付金が充実している商品を選ぶのもよいでしょう。
 
2回目以降の診断給付金について、入院など1回目と異なる条件を課す商品もあります。2回目以降も、診断だけで給付金が支払われる商品を選ぶとよいでしょう。
 

出典

厚生労働省 令和2年(2020)患者調査の概況
 
執筆者:新美昌也
ファイナンシャル・プランナー。

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