人の死亡原因1位~3位の病名は? その病気の治療費はどのくらい必要?

配信日: 2022.08.02

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人の死亡原因1位~3位の病名は? その病気の治療費はどのくらい必要?
人の死亡原因はさまざま理由がありますが、病気だけに限定するとどのような病気で亡くなるケースが多いのでしょうか。また、死亡人数の多い病気にかかってしまうと、どのくらいの手術代や入院費がかかるのでしょうか。
 
本記事では、人の死亡原因で上位の病気や1位〜3位の治療費(手術代・入院費)がどのくらいかかるのか紹介します。
八木友之

執筆者:八木友之(やぎ ともゆき)

宅地建物取引士、行政書士、不動産コンサルティングマスター

人が亡くなる病気の上位は?

2020年、人が亡くなった病気の上位から順に紹介します。

1位:「悪性新生物(がん)」27.6%
2位:「心疾患」15.0%
3位:「脳血管疾患」7.5%
4位:「肺炎」5.7%
5位:「誤嚥性(ごえんせい)肺炎」3.1%

死亡人数の多いものは「三大疾病」と呼ばれる病気でした。死亡者全体が約137万人とされているため、がんだけで約37万8000人が亡くなっていることになります。
 

がんの治療費

がんは発生部位や進行度によって治療費が変わります。
 
代表的ながんの発生部位とその治療費の目安は、以下の通りです。

・胃の悪性新生物:約95万円
・直腸の悪性新生物:約102万円
・気管支および肺の悪性新生物:約85万円
・乳房の悪性新生物:約77万円

実際の支払金額は、3割負担制度や高額療養費制度があるため、全額を現金で支払う必要はありません。
 
なお、高額療養費制度とは、医療機関などの窓口で支払った金額(一部の費用を除く)が、ひと月(月の初めから終わりまで)で上限額を超えた場合、その超えた金額を国が支給する制度です。年収やかかった医療費などにより支給金額が変わります。
 
例えば、70歳以上、年収約370万円~770万円(3割負担)、200万円の医療費、窓口の負担(3割)が30万円かかる場合

8万100円 + (200万円 - 26万7000円)×1% = 9万7430円(自己負担の上限額)
200万円(医療費) × 3割 = 60万円(3割自己負担額)
60万円-9万7430円 = 50万2570円(高額医療費支給額)

 

心疾患の治療費

心疾患についてもがんと同じく、進行度合いなどにより治療費目安が変わります。

・急性心筋梗塞(KillipⅠ):約153万円

 

脳血管疾患の治療費

脳血管疾患についても他の病気と同じく、進行度合いなどにより治療目安が変わります。

・脳梗塞(JCS 0-1):約150万円
・脳出血(JCS 0-1):約217万円

 

まとめ

死亡原因上位の病気には、高額の治療費がかかります。条件が整っていれば、負担金額は少なくなりますが、高額な治療費が請求されることもあります。
 
人生は何が起こるかわかりません。治療費には減額制度があるので制度を理解し活用することが大切です。万が一のときに慌てないよう、しっかりと準備しておきましょう。
 

出典

公益財団法人生命保険文化センター 「万一」の主な原因は?
厚生労働省 高額療養費制度を利用される皆さまへ
公益社団法人全日本病院協会 診療アウトカム評価事業
 
執筆者:八木友之
宅地建物取引士、行政書士、不動産コンサルティングマスター

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