更新日: 2022.09.15 損害保険

住まい・家財に関する保険はどんなものがある? 種類や必要性について解説

執筆者 : 遠藤功二

住まい・家財に関する保険はどんなものがある? 種類や必要性について解説
住まいや家財に関する保険として、火災保険・地震保険が挙げられます。火災保険・地震保険は補償を手厚くすると保険料が高くなってしまう一方で、補償を薄くすると保険料は低く抑えられるものの、どうしても不安な気持ちが拭い去れないものです。近年日本では、暴風雨や地震による災害が毎年のように起きているため、無保険で良いと考える方は少ないと思われます。
 
では、自身にとって最適な保険はどのように選べば良いのでしょうか。この記事では、保険選びの際に知っておきたい、火災保険・地震保険の補償内容について解説します。

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遠藤功二

執筆者:遠藤功二(えんどう こうじ)

1級ファイナンシャルプランニング技能士(国家資格)CFP(R) MBA(経営学修士)

三菱UFJモルガン・スタンレー証券とオーストラリア・ニュージーランド銀行の勤務経験を生かし、お金の教室「FP君」を運営。
「お金のルールは学校では学べない」ということを危惧し、家庭で学べる金融教育サービスを展開。お金が理由で不幸になる人をなくすことを目指している。

火災保険の補償の種類

火災保険では、建物と家財の両方、もしくはどちらか一方のみを選択して補償を付けることができます。主な補償の種類は、一般的に次のとおりです。
 

●火災
●落雷
●破裂・爆発
●風災・雪災・雹災
●水災
●盗難
●破損・汚損など

  
このうち、災害などによる損害の補償について、以下で解説していきます。
 

火災、落雷、破裂・爆発の補償

火災が発生した場合は、建物が燃えて損害を受けてしまいます。落雷や、ガス漏れによる破裂・爆発が起きると、建物が損傷し、さらに火災につながることも大いにあり得ます。
 
家財については、火災時や破裂・爆発時に損害を受けることはもちろん、建物には影響のない程度の落雷でも、家電製品が壊れてしまうケースがあります。もし、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコンなどの生活必需品がまとめて壊れてしまったら、買い直すのに数十万円以上はかかってしまうかもしれません。
 
火災、落雷、破裂・爆発の補償は、このような予期せぬ損害を補償してくれます。
 

風災・雪災・雹災の補償

風災とは、台風などの強風によって窓ガラスが割れる、屋根が剥がれるなどの損害を受けることです。雪災は、雪の重みや落下による事故、雪崩によって家屋が倒壊するなどの損害をいいます。
 
雹災は、雹が降って窓ガラスが割れる、建物に穴が空くなどの損害です。日本全国では時々大粒の雹による被害が見られ、雹災も無視できない災害の1つとなっています。風災・雪災・雹災の補償では、このような災害による損害を補償します。
 

水災の補償

水災は、日本でも頻繁に起こる災害のため、想像がつく方も多いと思われます。例えば豪雨による床上浸水が起きた際、建物は無事で済んだとしても家財が壊れてしまうことがあります。また、土砂崩れが起きて家屋などが損壊すると、場合によっては建て直しと同等の修理費用が必要になるかもしれません。水災の補償では、このようなケースで保険金が支払われます。
 
自宅が高台に立地している、近くに下水道管が集まっていない、など水災が起きる可能性が極めて低い場合は、水災補償を外すことで保険料を抑えることもできます。
 

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地震保険の補償

地震保険は、火災保険とセットで加入することが原則です。
 
補償の範囲は、地震による直接的な建物の損害だけではありません。地震を原因とした火災で家屋が損傷した、噴火で住宅が埋まった、津波で建物が流された、などのケースも補償の対象となります。また、火災保険と同様に、建物と家財の両方、もしくはどちらか一方のみを選択して補償を付けることができます。
 
地震保険の保険金額は、セットで加入する火災保険の保険金額の30%〜50%の範囲内で設定できます。ただし、建物は5000万円、家財は1000万円が限度となります。また、損害の程度によって、下記のとおり受け取れる保険金額が異なります。
 
<地震保険の保険金額>
 

損害の状況 保険金額(地震保険の保険金額に対する割合)
全損 100%(時価額が限度)
大半損 60%(時価額の60%が限度)
小半損 30%(時価額の30%が限度)
一部損 5%(時価額の5%が限度)

 
(出典)財務省 地震保険制度の概要 より筆者作成
 
上記の内容を踏まえると、地震保険だけで全損(全壊)した建物を建て直すのは難しい、と言わざるを得ません。地震保険の保険金は、生活を再建するための資金や、自宅を建て直す際の資金の一部として充当する、という目的で考えておくと良いでしょう。
 

まとめ

火災保険・地震保険の補償内容は多岐にわたります。自宅の構造だけでなく立地や環境も鑑みて、必要な補償を選びましょう。また、どのようなケースで保険金が受け取れ、どのようなケースで受け取れないのか、なども保険会社によく確認していくと、納得のできる保険選びが可能となるのではないでしょうか。
 

出典

財務省 地震保険制度の概要

 
執筆者:遠藤功二
1級ファイナンシャルプランニング技能士(国家資格)CFP(R) MBA(経営学修士)

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