損害保険、みんなは保険料をどのくらい払っている? 保険料が決まる仕組みは?
配信日: 2022.10.27
そこで本記事では、損害保険の種類ごとに、保険料が決まる仕組みや、みんなが支払っている保険料の相場を紹介します。自身の保険料の見直しなどに、ぜひ活用してください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
損害保険の主な種類
損害保険とは、事故や自然災害などによる損失を補償する保険です。損害保険には主に、次のような種類があります。
・自賠責保険:自動車損害賠償保障法で契約義務が定められた保険。自動車の対人事故で相手に負わせた損害を補償
・自動車保険:自動車事故によって生じた他人や他人の財物、運転者自身、搭乗者、自身の車などの損害を補償する保険
・火災保険:火災や落雷、爆発などの災害や盗難などで建物や家財に損害が生じた場合を補償する保険
・地震保険:地震や噴火、津波などによって建物や家財に損害が生じた場合を補償する保険(火災保険とセットで加入)
・傷害保険:急激・偶然・外来の事故で障害を被り、入院や通院が必要な状態、後遺障害、死亡に至った場合を補償
自賠責保険の保険料が決まる仕組みと相場
自賠責保険では、自動車の用途や車種などによる事故リスクの差異を根拠に区分を設け、契約者ごとの保険料を算定しています。契約が義務付けられていることから、契約者ごとの保険料の差が大きくならないよう、配慮して区分がなされているのが特徴です。
主な車種別の、自賠責保険(保険期間24ヶ月)の保険料の目安は、おおよそ図表1のとおりです。※沖縄県や離島以外の地域の場合。
【図表1】
車種 | 保険料 |
---|---|
自家用乗用自動車 (白の3・5・7ナンバー) |
2万10円 |
自家用小型貨物自動車 (小型トラック、白の4ナンバー) |
2万3150円 |
小型二輪自動車 (250cc超のバイク) |
9270円 |
検査対象軽自動車 (三・四輪の軽自動車) |
1万9730円 |
検査対象外軽自動車 (250cc以下のバイク) |
9770円 |
原動機付自転車 | 8850円 |
大型・小型特殊自動車 | 9130円 |
※日本損害保険協会「自賠責保険料の試算」を用いた概算
自動車保険の保険料が決まる仕組みと相場
自動車保険では、次のような条件による事故リスクの差異を根拠に区分を設け、契約者ごとの保険料を決定しています。
●自動車の用途
●自動車の種類、型式
●運転者の年齢
●過去の事故歴
実際の保険料は保険会社が独自の方法で算出するため、同じ条件でも契約する保険会社によって保険料の金額が異なります。
自動車保険各社の保険料例をもとに、年齢別で車両保険なしの場合のおおよその保険料相場を、図表2にまとめました。
【図表2】
20代 | 1万6000~7万1000円 |
30代 | 1万3000~4万1000円 |
40代 | 1万3000~3万8000円 |
筆者作成
保険会社による違いのほか、初回契約か乗り換えか、車種などの条件によっても保険料が上下するため、同じ年齢層でも保険料相場には大きな幅があります。
火災保険の保険料が決まる仕組みと相場
火災保険の保険料は、建物の構造や立地による火災のリスクに応じた区分によって決まります。また、補償される自然災害の範囲などによっても保険料は上下します。
東京都の木造戸建住宅の場合、1年間の火災保険料は、3~5万円程度が相場です。また、火災保険と合わせて地震保険に加入する場合、保険金額1000万円あたりの基本保険料率(ロ構造・木造住宅、東京都)は、保険期間1年につき4万2200円と定められています。
損害保険の保険料は保険の種類や条件で大きく異なる
損害保険の保険料の算定方法は、保険の種類によって全く異なります。また、同じ種類の損害保険であっても、自動車や家屋、契約者の状況によって保険料には大きな差が生じます。
また、保険会社によって保険料の計算方法や補償の範囲などに差があるために、損害保険の保険料は個々の契約ごとに異なるのが一般的です。損害保険を契約する際には、複数の保険会社で見積もりを取り、保険料を比較するのがおすすめです。
出典
一般社団法人日本損害保険協会 自賠責保険料の試算
財務省 地震保険の基本料率(令和3年1月1日以降保険始期の地震保険契約)
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部