更新日: 2023.02.01 その他保険

「入った」だけでは不十分かも? 保険に入っているならやっておきたい3つのこと

「入った」だけでは不十分かも? 保険に入っているならやっておきたい3つのこと
何かあったときに備えて保険に加入している人は多いですが、なかには「入ったら入りっぱなし」になっていてあとから困ってしまう人も……。
 
せっかく払っている保険料を無駄にしないため、いざというときにしっかりお金を受け取るため、保険を最大限生かすためにやっておきたいことを3つ紹介します。
馬場愛梨

執筆者:馬場愛梨(ばばえり)

ばばえりFP事務所 代表

自身が過去に「貧困女子」状態でつらい思いをしたことから、お金について猛勉強。銀行・保険・不動産などお金にまつわる業界での勤務を経て、独立。

過去の自分のような、お金や仕事で悩みを抱えつつ毎日がんばる人の良き相談相手となれるよう日々邁進中。むずかしいと思われて避けられがち、でも大切なお金の話を、ゆるくほぐしてお伝えする仕事をしています。平成元年生まれの大阪人。

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1.保険内容を把握して共有しておく

まず、自分や家族が入っている保険について知っておくことが大切です。
 
「おすすめされた保険になんとなく入っただけだから中身がよくわからない」「自分の保険はわかるけど、家族がどんな保険に入っているのかは知らない」「今入っているのは、生命保険と医療保険と火災保険と……あと何だっけ?」
 
そんな人は要注意です。
 
何の保険にどれくらい入っているのか、ときどき振り返って整理してみましょう。できれば加入している保険の一覧を作って、それを家族と共有しておくのがおすすめです。難しい場合は、保険証券をまとめて1ヶ所に保管しておいてその場所を共有しておくだけでも意味があります。
 
自分や家族がお互いの保険内容を知っている状態、いざというときにすぐに請求できる状態にしておきましょう。
 

2.「指定代理請求」「家族登録」の設定をしておく

保険には、もし本人が手続きできない状況になっても家族が代わりにできるようにするために「指定代理請求」や「家族登録」といった設定があります。
 
この設定をしておかないと、本人が病気やケガで意識不明になったり災害に巻き込まれて行方不明になったりしたときに、家族が手続きできず困る可能性があります。設定しておけば、もしものときに役立ちます。たとえば、高齢の親の代わりに自分が契約内容を確認したり書類を取り寄せたりもできます。
 
これらの設定ができているかどうかは、保険証券で確認できます。よくわからなければ保険会社のコールセンターに問い合わせれば教えてもらえます。
 
最近では一般的な設定になっているので、ここ数年で新しく保険に入った人ならあまり意識していなくてもすでに設定できているかもしれません。加入してから時間がたっていても、あとから追加で設定できます。
 

3.転機を迎えたら見直す

「保険に入ったらずっとそのまま」という人も多いですが、ときどき見直してみるのがおすすめです。自分や家族が置かれている環境が変わったら必要な保険も変わります。見直すことで、保険料の節約につながるかもしれません。
 
保険会社から「契約内容のお知らせ」が届くタイミングや誕生日など忘れにくいタイミングで定期的にチェックするのが理想的ですが、難しければ「子どもが産まれた/巣立った」「家を買った/住宅ローンが終わった」「転職した/退職した」など、人生の転機になるタイミングで「そういえば保険はこのままでいいんだっけ?」と思い返して考えてみましょう。
 

まとめ

ここで紹介した3つは、すでに実践している人からすれば「当たり前」と感じるかもしれません。
 
しかし「保険に入ったからこれで安心だろう」と、終わったものとしてその後ずっとほったらかしにしてしまう人も少なくありません。「家族を想って保険に入り、長年きちんと保険料を支払ってきたのに、家族がそれを知らずに請求できないまま……」という事態が起きてしまうことも。
 
せっかく入った保険を無駄にしないように、しっかり把握して家族で共有してアップデートして、いざというときに本当に役に立つ万全な状態を保ち続けたいですね。
 
 
執筆者:馬場愛梨
ばばえりFP事務所 代表

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