更新日: 2023.03.08 損害保険
「自転車保険」を検討中。クルマの保険の「自転車特約」とどう違う?
本記事では、自転車保険について解説し、自転車保険と自動車保険の自動車特約の違いについてまとめているので参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
自転車保険とは?
自転車保険とは、自転車の運転時に起きたトラブルを補償してくれる保険です。自転車保険への加入を義務付けている自治体も多く、主に傷害保険と賠償責任保険の2種類に分類されます。
傷害保険と賠償責任保険の補償内容は、図表1のとおりです。
図表1
保険の種類 | 補償内容 |
---|---|
傷害保険 | 自転車を運転時に発生したけがによる入院、通院などの補償 |
賠償責任保険 | 自分が自転車事故の加害者となって、相手にけがを負わせた、物の破損した際の損害などの補償 |
筆者作成
補償内容の充実度によって掛金が高額になり、安いプランであれば月額100円代で加入できます。また、自転車以外の交通事故、自分以外の家族も含めた日常生活上での賠償事故、他人の物品破損や盗難に対しても自転車保険で補償される場合があります。
高額な損害賠償に対応できる
自分が自転車事故の加害者になって、相手にけがを負わせた場合は治療費、休業損害、慰謝料などの支払い、後遺障害が残った場合は高額な賠償金の支払いを求められることが予測できます。
自転車保険に加入していれば、損害賠償が高額になっても保険でカバーできます。自転車保険の賠償責任補償は、保険会社にもよりますが1~3億円で設定しているなど、自転車事故による万が一のトラブルに備えられるでしょう。
自分のけがに対する補償を受けられる
自転車事故の被害者になった際のけがによる治療費や入院費などは、加害者から支払いを受けるのが一般的です。しかし、加害者が自転車保険に加入していなければ、十分な支払いを受けることができず、費用の一部または全額自己負担となる恐れがあります。
そのような費用トラブルが発生した際に、自転車保険に加入していればけがの治療費や入院費を保険から補えます。
自転車事故以外の損害も補償できる
自転車保険は賠償責任保険によって、日常生活で発生しうる損害にも補償可能な場合があります。賠償責任保険の補償例は以下のとおりで、契約者の配偶者や未成年の子どもなども保険対象範囲です。
●他人の物を壊した
●飼い犬がかみついて相手にけがをさせた
●子どもが他人の家のガラスを割った
●買い物中に店頭の商品を破損した
自動車保険の「自転車特約」と自転車保険の違い
自動車保険以外に、自動車保険には「自転車特約」の付帯が可能です。自転車保険は賠償責任保険と傷害保険の2種類で成り立っていて、補償内容で保険料が分かれています。それに対し、加入する自動車保険によって補償内容に違いはあるものの、自転車特約には通院に対する補償が含まれていない場合があります。
また、自転車保険には付いている自転車ロードサービスが自動車特約には付帯しない場合が多いなど、加入を検討する際には補償内容を十分に確認する必要があるでしょう。
自転車保険と自転車特約の違いを比較して納得できる選択をしよう
自転車保険の加入率は高く、自治体によっては加入を義務化している場合があります。自転車事故の加害者になったときや被害者になったときに、自転車保険は心強い存在なので未加入の人はこの機会に加入を検討してみるとよいでしょう。
自転車保険以外にも自動車保険の自動車特約に加入して自転車で起きたトラブルの補償を受けられます。しかし、自動車保険の自動車特約は、自転車保険と補償内容の面で異なる点があるため、検討する際には比較を行い納得したうえで加入してください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部