大学生向けの「共済・保険」って必要? 利用すべき人の特徴や注意点を紹介
配信日: 2023.06.05
本記事では大学生向けの共済・保険について、概要や特徴を解説します。どのような人が利用すべきか、加入や利用にあたっての注意点なども紹介するので、気になっている人はぜひ参考にしてみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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大学生向けの共済・保険とは?
通常、共済・保険と聞くと、保険会社や各種協同組合が提供している商品をイメージする人が多いでしょう。しかし大学生が在学中に加入できる共済や保険もあります。
大学生向けの共済・保険は、主に大学生協が提供している商品で、代表的な保障内容は以下のものがあります。
・自分のけがや病気に備える
・火災や盗難などに備える
・他人への損害賠償
・扶養者のもしもに備える(扶養されなくなった場合の学費の保障)
民間の保険会社の商品で備えられるものもありますが、扶養している親などに万が一のことがあった場合の保障や、1人暮らし用向けの特約など、大学生に必要な保障が備わっていることが特徴です。保険料や掛け金も民間の保険会社よりリーズナブルで、大学生が利用しやすい内容となっています。
大学生になると、サークル・部活動、アルバイト、車やバイクの運転などで行動範囲が広がるとともに、けがや事故などのリスクも高まります。1人暮らしを始めて生活スタイルがガラッと変わる人も多いため、ご自身や家族の状況に見合った保障を選んで加入するとよいでしょう。
大学生が備えておきたい保障とは?
大学生が共済・保険に加入するにあたって、必要性が高いのは「個人賠償責任保険」です。
個人賠償責任保険とは、他人にけがをさせてしまったり、他人の物を壊してしまったりした場合の賠償責任を補償するためのもの。損害の程度によっては1000万円を超える高額な賠償金を請求される場合もあるので、このような備えは大切です。車・バイクや自転車の運転をする人、レジャーや旅行に行く機会が多い人などは、ぜひ加入を検討しましょう。
また、保護者など経済的援助(学費の支払いや仕送りなど)を受けている人は「就学費用保障保険」に加入しておくと安心です。これは、扶養してくれている人に万が一のことがあった場合に、その後の学費をサポートしてくれるものです。
なお、そのような人を対象とした奨学金や学費免除を受けられる場合もあるので、これらの制度が利用できる条件なども合わせて調べておきましょう。
大学生向けの共済・保険に加入する際は、ほかの保険や共済と、保障(補償)が重複していないかを確認することが大切です。すでに保護者が、家族も対象となる個人賠償責任保険に加入していたり、生命保険や学資保険の育英年金などで万が一の際の学費を備えていたり、といった可能性もあります。
また、1人暮らしで賃貸マンション・アパートに住んでいる人は、火災保険への加入を求められることが一般的です。その場合、個人賠償責任保険が含まれていることもあるので、こちらも保障内容をチェックしましょう。
車やバイクを運転する人で、自動車保険・バイク保険に加入している人も同様です。保障内容が重複していると、保険料や掛け金のムダにつながることもあるため、保護者と相談して効率よく備えるようにしましょう。
まとめ
大学生になって行動範囲が広くなるのはよいことですが、その分、さまざまなリスクに遭遇する可能性も高まります。学費や仕送りなど、金銭面の負担が高まるのもこの時期です。
保険や共済と聞くと、ご自身のけがや病気への備えをイメージする人も多いと思いますが、それ以上に、他人への損害賠償や扶養者に万が一のことが起こった場合の経済的ダメージが大きくなりやすいことを覚えておきましょう。
必要な保障や必要度は、ご自身・家族の状況、ほかの共済・保険の加入状況によって異なります。安心してキャンパスライフを送るためにも、保護者と相談しつつ、大学生向けの共済・保険でしっかり備えましょう。
出典
一般財団法人 全国大学生協連奨学財団(たすけあい奨学制度) 応募要項
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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