更新日: 2023.08.29 損害保険
賃貸物件の火災保険は不動産屋の指定でなくていい? 自分で選ぶときの注意すべきポイントは?
本記事では、自分で賃貸物件の火災保険を選ぶ場合のポイントを解説します。災害等が起きたときに納得できる補償を受けられるようぜひ参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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賃貸物件の火災保険は必要?
賃貸物件の火災保険は、火災などの災害・水ぬれ被害・盗難などさまざまな問題に対応する保険です。賃貸の建物への火災保険は大家さんが加入しますが、室内の家財への補償はありません。法律上の加入義務はないものの、自分で火災保険に加入すると、いざというときに自身の家具や家電などを補償してくれます。
具体的には、災害や水ぬれなどがあった際には以下の内容に備えられます。
●自分の家財への補償
●大家さんへの補償
●第三者への賠償
火災保険は、自分の家財を守るだけでなく、大家さんに対する補償も可能です。そのため、大家さんから火災保険の加入を求められるケースも多くあります。また、水ぬれによって階下の住民の家財に損害を与えてしまった際の補償もあります。火災保険に加入しておくことで、多方面からの補償を受けられるでしょう。
賃貸物件の火災保険を自分で選べる?
賃貸物件の火災保険は、不動産屋から指定されることもあります。しかし基本的には、指定されたもの以外の火災保険を自分で選んでもよいことになっています。自分で火災保険を選ぶことのメリットは、以下の2点です。
●予算に合わせた保険を選べる
●必要な補償を選べる
火災保険を自分で選ぶことにより、不動産屋に指定された火災保険では受けられない補償も自分で付けられるでしょう。また、不要な補償をはずすことで保険料を安くできるかもしれません。
しかし、知識がないと本当に必要な補償を選べているか分からず、いざというときに十分な補償を受けられないケースも見受けられます。自分で火災保険に加入する際は、どのような補償を受けられるか知っておかなくてはなりません。
賃貸物件の火災保険を自分で選ぶ際のポイント
自分で火災保険を選ぶ場合、必要な補償が受けられるように契約内容をチェックしましょう。必要な補償内容に加入しないと、被害があった際にお金を受け取れません。それだけでなく、不必要に保険料を多く払っていたということもありえます。
本項では、賃貸物件の火災保険を自分で選ぶ場合、どのようなポイントに気を付けておけばよいか解説します。
加入する保険の内容をチェックする
賃貸物件での火災保険に加入する際は、保険の内容を確認しましょう。家の家財を補償してくれる「家財補償」のほか、「借家人賠償責任保険」や「個人賠償責任保険」へ の加入がおすすめです。災害時や水ぬれがあった際、大家さんや別部屋の住人への補償ができます。
重複していないか確認する
引っ越し前の住居で加入していた火災保険を解約せずに、引っ越した先で新たに火災保険に加入すると重複するおそれがあります。引っ越した先で新たに火災保険に加入をしていたら、引っ越し前の火災保険と重複して加入していないか確認しましょう。また、引っ越し前であれば、保険会社に保険の異動が可能か確認をするか、解約することを忘れないようにしましょう。
地震保険への加入を検討する
地震が起きたことで火災や津波などが発生して被害があったとしても、火災保険だけでは補償されません。地震のリスクは、どこに住んでいても考えられます。備えておきたい人は、地震保険への加入も検討しましょう。地震による被害の補償を受けたい場合は、火災保険の特約にある地震保険へ加入する必要があります。
賃貸物件の火災保険はよく比較して加入しよう!
賃貸物件の火災保険は、不動産屋の指定の以外でも自分で選んで加入できます。自分で選ぶことで、必要な補償を選べる・保険料を抑えられるといったメリットがあるものの、十分な補償を受けられないといったデメリットも考えられるでしょう。
不動産屋指定の火災保険にするか、自分で選んだ火災保険にするか、どちらが自分にとってよいか比較してください。そのうえで、災害時に十分な補償があるほうを選びましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー