【フリーランスの健康保険】国民健康保険以外にも選択肢はあるの? 加入できる健康保険って?
配信日: 2023.09.04
本記事では、フリーランスが加入できる健康保険の選択肢について、それぞれの特徴を解説します。自身の職業や家族の有無などによって向いている健康保険は違うため、自分に合った健康保険に加入するための参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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フリーランスが加入できる健康保険
フリーランスが加入できる健康保険は3種類あります。これまで勤めていた会社の保険の任意継続・国民健康保険・国民健康保険組合のいずれかです。本項では、それぞれの健康保険の特徴やおすすめする人について紹介します。なお、家族の扶養に入ることも可能であるため、扶養に入れる条件についても触れていきます。
会社の保険を任意継続
これまで会社勤めをしていた人は、勤めていた会社の保険にそのまま加入し続けられる「任意継続」があります。加入できる期間は、最長2年です。
任意継続は、扶養家族がいる人には加入のメリットがあります。国民健康保険の場合、扶養家族全員分の国民健康保険料を払わないとならないため、負担額が増えるおそれがあります。しかし会社の健康保険であれば、扶養家族は保険料を負担しなくて済みます。
デメリットとして、会社が負担していた健康保険料を自分が負担するため、保険料が倍になる点が挙げられます。扶養家族の人数で計算して、会社の健康保険を任意継続するか決めましょう。
国民健康保険
国民健康保険は、他の医療保険制度(会社の保険や後期高齢者医療制度)に加入していない全ての人を対象とした医療保険制度です。保険料は、前年の所得に応じて決められます。扶養家族がいない、または少ない人は保険料の負担を抑えられるため、計算してみるとよいでしょう。
国民健康保険組合
国民健康保険組合は、業種ごとに組織される健康保険で、フリーランスが加入できる業種もあります。
文芸美術国民健康保険組合であれば、文芸や美術や著作活動に従事していて、加盟組合団体に所属している人が対象です。収入にかかわらず健康保険料が一律であるため、収入が多い人に向いているでしょう。
しかし加入団体の会費などを払わなくてはならないため、それも含めた総支払い額を計算することをおすすめします。
家族の扶養に入る
フリーランスになった際、家族の扶養に入れば保険料の支払いをしなくてよくなるケースがあります。家族の被扶養者になれる条件は、以下のとおりです。
●年間の収入が130万円未満
●被保険者の年間収入の2分の1未満
●年間の収入が130万円未満
●仕送り等の額よりも収入額が少ない
被扶養者になると健康保険料の支払いをしなくて済みます。条件を満たしている人は、家族の扶養に入るとよいでしょう。
フリーランスにおすすめの民間保険
フリーランスには、病気やけがで働けなくなった際の雇用保険がありません。収入がとだえることが心配な人は、民間の保険に加入すると安心できるでしょう。フリーランスに向いている主な保険は、以下のとおりです。
●就業不能保険
●所得補償保険
●収入保障保険
いずれの保険も、病気やけがをして収入がなくなったり減ったりした際の所得を補償してくれます。また、補償の内容や掛け金はさまざまな種類があり、商品によって異なります。自身の予算や、必要性を確認し、いざというときのために、民間の保険への加入もしておくのもよいでしょう。
自分に合った健康保険に加入しよう
フリーランスが加入できる健康保険の選択肢は3つあるほか、家族の扶養に入る方法もあります。それぞれのメリットデメリットを知り、自分に合った健康保険を選ぶとよいでしょう。
また、フリーランスには雇用保険がなく、病気やけがをしたときの収入減が不安な人もいます。就業不能保険などの収入補償をしてくれる民間の保険も活用して、いざというときに備えてください。
出典
厚生労働省 国民健康保険制度
一般社団法人全国国民健康保険組合 国民健康保険組合とは
文芸美術国民健康保険組合 文芸美術国民健康保険組合とは
全国健康保険協会 健康保険任意継続制度(退職後の健康保険)について
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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