病気で働けなくなったときに備えたいです。どんな保険がありますか?
配信日: 2023.10.04
本記事では、病気で働けなくなったときに備えられる「所得補償保険」「就業不能保険」「収入保障保険」の3つの保険の特徴や、加入に向いている人を解説します。ぜひ、自分に合った保険選びの参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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「所得補償保険」「就業不能保険」「収入保障保険」の違い
けがや病気で働けなくなったときに備えられる保険には、「所得補償保険」「就業不能保険」「収入保障保険」の3つがあります。どれも働けないことによる収入減を保障してくれる保険であり、医療費をまかなえる医療保険とは違うものです。
本項では、自身が病気になって働けなくなった際に備えて、どの保険を選ぶべきかについて解説します。
所得補償保険
所得補償保険は、けがや病気で働けなくなったときの収入減を補償します。保険商品を取り扱うのは、損害保険会社です。
保険期間・対象期間・免責期間が短いため、「病気になったけどすぐに復職する」といったケースに向いています。なお、精神疾患は対象外の保険内容が多いです。
就業不能保険
就業不能保険は、所得補償保険と同様にけがや病気で働けなくなったときの収入減を保障してくれる保険ですが、取り扱いは生命保険会社です。
保険期間・対象期間・免責期間は長いため、長期にわたっての治療が必要な病気に対応します。精神疾患が対象に含まれている保険もありますが、対象外であるケースもあるため、契約前に保険内容を確認しましょう。
収入保障保険
収入保障保険は、被保険者が死亡または高度障害状態になったときに保険金が給付されます。取り扱いは生命保険会社です。
保険期間・対象期間は長く、免責期間はありません。病気になって働けなくなった場合の収入減に備えるというよりも、家族の生活費を補てんする目的で加入しましょう。
「所得補償保険」「就業不能保険」「収入保障保険」に向いている人
病気によって働けなくなったときのため、保険加入によって収入減に備えましょう。しかし「所得補償保険」「就業不能保険」「収入保障保険」それぞれの保険には特徴があり、向いている人は違います。
本項では、前述した3つの保険の違いを踏まえ、それぞれの保険の特徴から向いている人について解説します。いずれも公的な保障が少ない自営業者に向いていますが、会社員であっても備えられるため、参考にしてください。
所得補償保険が向いている人
所得補償保険が向いているのは、以下のような人です。
●短期間で完治が見込めるけがや病気に備えたい
●精神疾患には対応してなくてもよい
所得補償保険は、短期間で仕事に復帰できる病気に向いています。また、精神疾患に対応している保険はほとんどないため、精神疾患については備えなくてよい状況の人が加入するとよいでしょう。
就業不能保険が向いている人
就業不能保険への加入に向いているのは、以下のような人です。
●精神疾患によって働けなくなった際に備えたい
●長期間の収入減に備えたい
就業不能保険は、精神疾患によって働けなくなった際の収入減にも対応している保険が多くあります。また、保険期間や対象期間が長期間の傾向であるため、入院や手術などですぐに仕事復帰できない病気に備えられます。
収入保障保険が向いている人
収入保障保険に向いているのは、以下のような人です。
●子どもがまだ小さい
●家族の生活費を確保したい
●遺族年金が少ない自営業者
収入保障保険は、被保険者が亡くなったか高度障害状態になった際に給付されるものなので、養う家族がいる人に向いています。
自営業者は遺族年金も遺族基礎年金のみで、遺族厚生年金と比べて少ないです。収入保障保険に加入すれば、家族の生活費をまかなえるでしょう。
病気で働けなくなったときに備えて保険加入しよう
「所得補償保険」「就業不能保険」「収入保障保険」は、いずれもけがや病気で働けなくなったときに備えられる保険ですが、それぞれ特徴が違います。精神疾患に対応しているか、死亡や高度障害状態に備えるかなど、人によって必要な保障(補償)は変わってくるでしょう。それぞれの保険の内容を比較しつつ自分に合った保険に加入し、病気で働けなくなったときに備えてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー