【ペット保険】治療費は全額飼い主の自己負担! 高齢化に備えて加入すべきですか?

配信日: 2023.10.11

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【ペット保険】治療費は全額飼い主の自己負担! 高齢化に備えて加入すべきですか?
私たち人間が年をとるように、ペットも年を重ねると高齢になります。しかし、私たちには健康保険等の公的な医療保険制度が整っていますが、ペットは公的医療保険の対象外です。つまり、ペットの治療費は全額飼い主の自己負担となります。そこで、ペットの治療に伴う経済的な負担を抑えるために、損害保険会社等からペット保険が販売されています。
大泉稔

執筆者:大泉稔(おおいずみ みのる)

株式会社fpANSWER代表取締役

専門学校東京スクールオブビジネス非常勤講師
明星大学卒業、放送大学大学院在学。
刑務所職員、電鉄系タクシー会社事故係、社会保険庁ねんきん電話相談員、独立系FP会社役員、保険代理店役員を経て現在に至っています。講師や執筆者として広く情報発信する機会もありますが、最近では個別にご相談を頂く機会が増えてきました。ご相談を頂く属性と内容は、65歳以上のリタイアメント層と30〜50歳代の独身女性からは、生命保険や投資、それに不動産。また20〜30歳代の若年経営者からは、生命保険や損害保険、それにリーガル関連。趣味はスポーツジム、箱根の温泉巡り、そして株式投資。最近はアメリカ株にはまっています。

ペット保険とは

ペット保険は、ペットの入院・手術・通院に掛かった費用に対する補償を目的とする保険です。しかし、ペットが入院や通院をしたからといって、無条件に保険金を受け取れるわけではありません。
 
例えば、ワクチン等の予防接種をしていれば防げたであろう病気や、飼い主の故意によるけがなどに伴う治療費は補償の対象外になるのが一般的です。
 
また、健康なペットが受けるワクチンなどの予防接種や健康診断、去勢・避妊手術等に伴う入院や通院は補償の対象外ですし、先天性や遺伝性の病気やけがなども補償の対象にならないことがあります。
 

<ペット保険の保険金支払いの対象となる例>

ペット保険の保険金の支払い対象となる病気やけがには、どのようなものがあるのでしょうか? 下記で、一例を紹介します。
 

●ペットの猫がおもちゃの部品を誤飲してしまい、摘出手術のため入院した
●ペットの犬がソファーから飛び降りて骨折し、手術した
●ペットの犬が皮膚炎にかかり、通院治療が必要になった

(一般社団法人日本損害保険協会「ペット保険」より)
 

ペット保険に加入することができる動物は?

ペット保険に加入することができる動物は犬と猫ですが、保険会社によってはうさぎやハムスター、爬虫類、鳥なども加入できるものがあります。また、犬の場合、小型犬・中型犬・大型犬に細分化され、保険料が異なる場合もあります。なお、犬の細分化は保険会社によって異なりますので、比較する場合には注意が必要です。
 
また、保護犬、保護猫の場合にも加入が難しいことがあるので、詳しくは保険会社に確認してみましょう。
 

人間の生命保険と同じく、ペット保険にも健康告知がある

ペット保険の加入に際しては、人間の生命保険と同じく、健康告知義務があります。飼い主ではなく、ペット自身の現在の健康状態や過去の病歴やけがの履歴などについての質問に対し、正確に回答しなくてはなりません。
 
その回答の内容によっては、ペット保険の加入を断られることもあります。だからといって、うその回答をして加入したとしても、虚偽の申告があったとして保険金を受け取ることができなくなったり、せっかく加入した契約を解除されたりすることもあり得ます。
 

ペット保険の保険金の支払い方法

人間の民間生命保険会社の医療保険では、「入院1日に付き5000円」などのように保険金が支払われる場合が多いでしょう。しかし、ペット保険の場合には動物病院などに実際に払った費用の一定割合を、後日保険金として受け取ることが多いです。
 
なお、治療費に対し一定割合が高ければ保険料も高く、一定割合が低ければ保険料も安くなる傾向にあります。また保険会社にもよりますが、入院・手術・通院それぞれにつき1日(回)当たりの限度額を設けていたり、年度の限度日数(回数)を設定していたりする場合もありますので、事前に確認しましょう。
 

まとめ

冒頭で述べたとおり、人もペットも年をとります。しかし、ペット保険はペットが年をとってからでは、加入が難しくなることもあります。ペットは家族も同然。そして、一緒にいる期間が長くなればなるほど、愛着も湧いてくるものです。ペットの長生きのためにも、高齢化に備えるためにも、ペット保険を検討してみましょう。
 

出典

一般社団法人日本損害保険協会 ペット保険
 
執筆者:大泉稔
株式会社fpANSWER代表取締役

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