更新日: 2023.10.14 その他保険

旅行先で登山をしようと思ってます。登山のために入っておくべき保険はありますか?

旅行先で登山をしようと思ってます。登山のために入っておくべき保険はありますか?
旅行に行くと、出先でさまざまなアクティビティに参加することもあります。けがをせず、旅行の日程を終えられるといいですが、トラブルが起こるリスクはゼロではありません。保険には医療保険や生命保険のほかに、旅行時のトラブルが補償の対象になる、旅行保険があります。
 
この記事では、登山をする場合、一般的な旅行保険や医療保険、生命保険に加入していれば充分なのかどうかを解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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そもそも旅行に行くときに加入しておくといい旅行保険とは?

各損害保険会社では、国内旅行および海外旅行を対象とした国内旅行傷害保険や、海外旅行保険のサービスが展開されています。詳細は損害保険会社によってさまざまですが、それぞれ国内・海外の旅行中、被った事故によるけがや死亡、そのほか後遺障害を負ったときや、入院・手術・治療が必要になったときなどが補償の対象です。
 
基本の補償に、持ち物が壊れたときなどに補償される携行品損害や、入院したときに駆けつけてくれた家族の交通費や宿泊費が補償される救援者費用などを、オプションでつけることもできます。
 
旅行保険はクレジットカードに付帯(ふたい)していることもあるほか、インターネットで簡単に申し込めたり、旅行当日に空港で加入できるタイプもあるため、旅行に出かける際は備えとして加入しておくといいでしょう。
 

アウトドアブームも相まって山の事故は増えている!?

警察庁生活安全局生活安全企画課が発表した「令和5年夏期における山岳遭難の概況」によると、令和5年夏期(7~8月)の山岳遭難は発生件数 738件、遭難者が809人でした。過去5年間の夏期の山岳遭難は2021年以降、増加傾向にあります。
 
令和5年夏期の遭難者809人のうち、77.8%の629人が登山を目的とした人の遭難でしたが、ハイキングが目的だった人も4.4%にあたる36人が遭難しました。
 
様態別山岳遭難者の内訳では、滑落や転倒、病気や天候などのほか、道に迷ったことが理由で遭難する人の割り合いも少なくありません。
 

保険に加入するときは登山中の事故や災害の補償が受けられるかどうかチェック!

登山で遭難を防ぐためには的確に登山計画をねり、万全な装備品等の準備を整える必要があるのはもちろん、備えとして保険に加入しておくことも大事です。ただし、一般的な旅行保険では、登山で負ったけがは補償がされない場合があります。例えば国内旅行傷害保険では、「危険な運動」によるけがは補償の対象ではないからです。
 
具体的に危険な運動とは、登山ではピッケル、アイゼン、ザイル、ハンマー等の用具を使用する「山岳登はん」を指します。一般的には趣味の登山程度のけがであれば、国内旅行保険で対応が可能です。
 
ただし、遭難した際に救助費用が発生した場合、一般的な旅行保険では補償されません。捜索や救助にかかった人件費や、ヘリコプター運航にかかった費用などの補償までカバーしたいのならば、遭難捜索費用担保特約などを追加で付けるか、山岳保険に加入する必要があります。
 

旅行で登山をするときは補償の内容をしっかりチェックしておこう!

登山は自然を肌で感じられる楽しみがあったり、登頂できたときには達成感を感じられたりします。しかし、危険と隣り合わせでもあり、しっかりしたそなえをしてから臨むことが大事です。
 
万一のときに心強いのが保険ですが、一般的な旅行保険では登山でのけがなどが補償に入っていないこともあります。旅行に出かけた先で登山を楽しむ予定がある場合は、保険の補償内容もしっかりチェックするようにしましょう。
 

出典

警察庁 令和5年夏期における山岳遭難の概況
政府広報オンライン 山の事故を防ごう!登山を楽しむために知っておきたい安全対策
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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