更新日: 2023.10.16 その他保険

外貨建て保険を勧められているけど、円安のときに加入していいの?

執筆者 : 廣重啓二郎

外貨建て保険を勧められているけど、円安のときに加入していいの?
「銀行に預けていてもお金は増えないので、外貨建て保険を検討しませんか?」などと保険の販売員の方に言われたことはないでしょうか。
 
確かに超低金利の現在、銀行にお金を預けていても増えないことは周知の事実です。しかし、外貨建て保険でお金を増やそうとすることが本当に正しい選択か、しっかりと考える必要があります。
 
今回は、外貨建て保険のメリットとデメリットのほか、お金を増やすための他の選択肢について解説したいと思います。

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廣重啓二郎

執筆者:廣重啓二郎(ひろしげ けいじろう)

佐賀FPオフィス 代表、ファイナンシャルプランナー、一般社団法人日本相続支援士会理事、佐賀県金融広報アドバイザー、DCアドバイザー

立命館大学卒業後、13年間大手小売業の販売業務に従事した後、保険会社に転職。1 年間保険会社に勤務後、保険代理店に6 年間勤務。
その後、コンサルティング料だけで活動している独立系ファイナンシャルプランナーと出会い「本当の意味で顧客本位の仕事ができ、大きな価値が提供できる仕事はこれだ」と思い、独立する。

現在は、日本FP協会佐賀支部の副支部長として、消費者向けのイベントや個別相談などで活動している。また、佐賀県金融広報アドバイザーとして消費者トラブルや金融教育など啓発活動にも従事している。

外貨建て保険って何?

外貨建て保険とは、養老保険や終身保険、年金保険などの保険料を米ドルや豪ドルといった外貨で運用していく商品です。保険料も外貨での支払いとなり、保険金や解約返戻金は外貨または円で受け取ることができます。
 

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外貨建て保険のメリット、デメリット

外貨建て保険のメリットは、円建ての商品に比べて保険料が安い点です。保険料はさまざまな要素を考慮して決定されますが、そのうちの1つに「予定利率」があります。
 
予定利率とは、保険会社が契約者から受け取った保険料を運用する際に約束する利回りのことです。予定利率が高いほど大きな運用収益が見込めることから保険料は安く設定されますが、外貨建て保険は一般的に円建ての保険と比べて予定利率が高いので保険料が安くなっています。
 
また、資産を円だけではなく外貨でも持つことになるため、外貨建て保険によってリスクの分散ができます。一方、外貨建て保険のデメリットは、円に換算した場合の元本保証がない点です。
 
例えばドル建ての保険では、ドルベースでの元本は保証されていますが(中途解約をしないことが前提)、円で保険金を受け取る場合、その時点の為替レートによっては元本割れとなることがあります。
 
また、保険料の支払時や保険金の受取時には為替手数料を負担する必要があるため、保険料や保険金の金額が大きくなるほど手数料の負担も大きくなります。最近のように円安が続くと毎月支払う保険料が高くなり、家計のやりくりが難しくなることも考えられます。
 

外貨建て保険以外の選択肢を考える際のポイント

外貨建て保険のメリット・デメリットについて説明してきましたが、ここで冒頭の保険販売員のセールストークを思い出してください。
 
「お金を増やす」ために外貨建て保険に加入することが、本当に正しい選択かどうかという点ですが、外貨建て保険では円から外貨、外貨から円と2回の交換時に為替手数料が発生します。その他にも契約時手数料や運用手数料といった負担が発生するため、その内訳についてしっかりと把握する必要があります。
 
では、外貨建て保険以外で「お金を増やす」方法として、どのような選択肢があるのでしょうか。ここで大切なのが、将来のために必要な保障と、お金を増やすための資産形成を分けて考えるということです。
 
例えば、万が一に備えた保障は必要な期間だけ掛け捨ての割安な保険に加入し、資産形成については投資信託を活用するなどの方法があります。
 
投資信託は、投資家から集めたお金を運用の専門家が株式や債券などに投資し、運用成果が投資家に還元・分配されます。投資信託を選ぶポイントは、3つの手数料(購入時の販売時手数料、保有時の信託報酬、解約時の信託財産留保額)を意識しつつ、株式や債券などを国内・海外に分散させて購入することです。
 
また、投資信託による資産形成では、非課税口座のNISAを利用することも一考に値するでしょう。NISAは2024年から制度が恒久化され、年間の投資枠が拡大し、非課税保有期間も無期限となります。
 

まとめ

保険などの金融商品を勧められた際は、何のために加入するのか、「目的」についてしっかりと考えることが重要です。また、外貨建て保険の場合は今後も円安が進んでいくと毎月の保険料の負担が増え、家計に影響を与える可能性があることも考えておかなければいけません。
 
保険を選ぶ必要があるのか、保険以外に検討する選択肢はないか、目的に合わせて考えながら自分の金融リテラシーを高めていくことも大切でしょう。
 
執筆者:廣重啓二郎
佐賀FPオフィス 代表、ファイナンシャルプランナー、一般社団法人日本相続支援士会理事、佐賀県金融広報アドバイザー、DCアドバイザー

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