更新日: 2024.01.10 自動車保険

「ゴールド免許」になりました。自動車保険料はどのくらい安くなるのでしょうか?

「ゴールド免許」になりました。自動車保険料はどのくらい安くなるのでしょうか?
自家用車を持っている人は、維持費をなるべく安くおさえたいと考えるでしょう。維持費のなかでも自動車保険は、任意とはいえ今では万一のときの備えに加入するのが一般的です。保険料は無事故であれば年々下がりますが、無事故・無違反を続けると取得できるゴールド免許でさらに保険料を節約できます。
 
そこで本記事では、ゴールド免許についての説明と、取得した場合の自動車保険がどれくらい安くなるのかについて解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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ゴールド免許とは

運転免許証の有効期限記載部分の背景には色付きの帯が印刷されていますが、この色には3種類ありそれぞれ運転者の区分を表しています。運転者の区分と色は下記のとおりです。

●優良運転者:ゴールド
●一般運転者、違反運転者、初回更新者:ブルー
●新規取得者:グリーン

優良運転者の免許証はゴールド免許とよばれ、取得できれば特典もあります。まずは、取得するための条件から解説しましょう。
  

ゴールド免許取得の条件

ゴールド免許を取得するには、以下の条件を満たす必要があります。

●5年以上継続して運転免許証を保有
●誕生日の41日前から過去5年間無事故・無違反
●重大違反教唆ほう助(※)、道路外致死傷や危険運転致死傷罪違反がない

(※)同乗者が運転者に対して重大な交通違反をそそのかしたり、違反行為と知っていて止めなかったりしたなどの場合

警察庁の「運転免許統計 令和4年版」によると、更新時講習の受講者数は全体で1480万3052人、そのうち優良運転者講習を受けた方は834万2940人と半数を上回っています。条件は厳しいものの、安全運転を心掛けていれば達成できるといえるでしょう。
  

ゴールド免許のメリット

ゴールド免許を取得するためには厳しい条件をクリアする必要がありますが、その代わり特典を得られます。ゴールド免許のメリットは、以下のとおりです。

1. 更新期間が長い
2. 更新時の講習時間が短く手数料が安い
3. 指定警察署で更新可能
4. 自動車保険料が割引になる
5. SDカード取得でショッピングや飲食店などで割引が受けられる

ブルー免許の更新期間は、初回更新者と違反運転者が3年間、一般運転者は5年です。しかし、ゴールド免許は無条件で5年なので、ゴールド免許を維持すれば手間や費用の節約ができます。
 
ほかにも更新時の講習時間が短く手数料も安い、指定された警察署でも更新できるので場所によっては時間も節約できるなどのメリットがあります。そして、最も大きいメリットとして自動車保険料の割引があります。
 
なお、ゴールド取得者は自動車安全運転センターで無事故・無違反証明書を受けると、同時にSDカードが発行されます。SDカードをショッピングや飲食店、ガソリンスタンドなど全国各地のSDカード優遇店で提示することで、さまざまな割引を受けることができます。ただし、証明書の交付手数料が670円(消費税非課税)かかります。
 

ゴールド免許で自動車保険料はどのくらい安くなるか

ゴールド免許取得の最も大きいメリットは、やはり自動車保険の保険料が割引になる点です。どれくらい安くなるかは保険会社によって違いがありますが、割引率は10~15%程度が多いですが、なかには20%以上という保険会社もあります。
 
例えば、3万円の保険料で15%割引を受けると4500円の割引です。保険会社や条件などによって割引率に差があるので、ゴールド免許を取得して最初の自動車保険を更新するときに、最も安くなる保険を探してもよいでしょう。
 
なお、ゴールド免許の割引を受けて保険に加入している間にゴールド免許の資格を失っても、加入期間内の保険料は変わりません。反対に、保険加入期間の途中でゴールド免許になっても割引は受けられません。つまり、保険加入時点でゴールド免許の場合、契約満了まで割引が適用されるということです。
 

ゴールド免許を取得したら自動車保険を見直そう

ゴールド免許を取得した場合は免許の更新期間が長くなったり、更新時の講習時間が短くなったりといったメリット以外に、自動車保険の保険料が安くなるメリットがあります。
 
同じ自動車保険をそのまま更新しても割引を受けられますが、更新の機会に保険会社を見直してみましょう。保険料の割引率は保険会社によって大きく違うので、最も割引率の高い保険会社を見つけることでメリットがより大きくなります。
 

出典

警察庁 運転免許統計 令和4年版(2023年4月6日掲載)
自動車安全運転センター SDカードについて
自動車安全運転センター 各種証明書のご案内
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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