更新日: 2024.02.23 その他保険

【花粉症治療も保険適用?】最近は季節問わず花粉症に悩まされています。本格的な治療にはいくらかかりますか?

【花粉症治療も保険適用?】最近は季節問わず花粉症に悩まされています。本格的な治療にはいくらかかりますか?
春に限らず、一年を通して花粉症の症状で悩まされる方は少なくありません。ドラッグストアで購入できる薬で対処する場合もありますが、症状が重くなると、病院で治療が必要なケースもあります。
 
花粉症の治療には保険が適用される場合があるため、本格的な治療でも、多くの方は3割負担で受診が可能です。今回は、花粉症の治療に必要な費用や、保険適用についてご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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花粉症治療に必要な費用

花粉症対策には、さまざまな方法があります。政府広報オンラインによると、日本での主な花粉症対策は、以下の3つです。


・発症等対策
・発生源対策
・飛散対策

発症等対策とは、自分でお金を払って薬を購入したり治療を受けたりする対策を指します。薬を服用して症状をおさえる対策が対症療法、アレルギーそのものの改善を図る対策がアレルゲン免疫療法です。
 
アレルゲン免疫療法は、対症療法では改善がみられない方におすすめの方法で、花粉が飛び始める前から治療を開始することが勧められています。
 

舌下免疫療法

舌下免疫療法は、名前の通り、舌の下で少量の花粉エキスを錠剤で服用して、花粉症の症状改善を目指す方法です。やり方を教わったあとでならば、自分で服用できます。ただし、毎日服用し続ける必要があり、服用前後の2時間は激しい運動も避けなければなりません。
 
花粉症の舌下免疫療法で使われる薬は、錠剤で服用する「シダキュア」です。費用は、月額だと1500円、年換算で1万8000円が目安です。治療は3年以上が推奨されており、3年間服用したとすると費用は5万4000円になります。
 

皮下免疫療法

皮下免疫療法とは、腕の皮下へ注射して症状の改善を目指す方法です。
 
例えば、少しずつ投薬量を増やしながら週2回のペースで注射して、2ヶ月後からは量を変えずに週1回のペースで、3ヶ月後には同量を2週間に1回のペースで、5ヶ月後には同量を月に1回と、徐々に投薬間隔を減らしていきます。最終的には月に1回のペースで3年以上継続する点が特徴です。
 
注射で投与する量により、費用は変動します。政府広報オンラインで公表されている目安金額は、毎月600〜2500円です。月に600円だとすると、1年で7200円、3年だと2万1600円になります。
 

花粉症治療に保険は適用される?

花粉症治療にも保険は適用されます。先述した舌下免疫療法や皮下免疫療法の費用は、3割負担とした場合の治療費です。保険が適用された場合の費用負担割合は、年齢によって変動します。年齢ごとの負担割合は表1の通りです。
 
表1

年齢 6歳未満 6~69歳 70~74歳 75歳以上
負担割合 2割負担 3割負担 原則2割負担 原則1割負担

※内閣府大臣官房政府広報室 政府広報オンライン「後期高齢者医療制度 医療費の窓口負担割合はどれくらい? 2高齢者が窓口で支払う医療費の負担割合は?」を基に筆者作成
 
ただし、後期高齢者でも現役の方と同等の所得を有する場合は3割負担となります。また、現役並みでなくても、一定所得以上のある後期高齢者は2割負担です。
 

花粉症に悩んだら病院で相談を

花粉症治療として舌下免疫療法や皮下免疫療法は、効果が期待できるとされている方法です。治療にあたっては保険も適用されるため、費用をおさえて治療を受けられる可能性が高いでしょう。
 
花粉症で悩んでいる方は、まずは専門の病院などで相談してみましょう。
 

出典

内閣府大臣官房政府広報室 政府広報オンライン
政府の花粉症対策3本柱 効果的な対策のために
後期高齢者医療制度 医療費の窓口負担割合はどれくらい? 2高齢者が窓口で支払う医療費の負担割合は?
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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