更新日: 2024.02.29 生命保険

多くの人が加入している主要な保険に「未加入」で生涯を終えたら、一体どれだけのお金が浮きますか?

多くの人が加入している主要な保険に「未加入」で生涯を終えたら、一体どれだけのお金が浮きますか?
多くの人が加入している生命保険は、自分や家族に万が一のことが起きたときに、保険金や給付金を備えてくれる生活保障です。しかし、扶養家族がいない場合や貯蓄などがあり、すぐに必要性を感じられないことから、生命保険を不要と考える人もいるでしょう。
 
この記事では、生命保険の平均支払額と生涯にかかる払込保険料を算出して、未加入だった場合に生涯でどれだけお金が浮くかを解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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多くの人が加入している主要な保険とは

公益財団法人の生活保険文化センターが発表した「2022(令和4)年度 生活保障に関する調査」で、多くの人が加入している主要な保険を説明します。
 
生命保険(個人年金保険を含む)の世帯加入率によると、「個人年金を含む生命保険」の世帯加入率は89.8%、民保ベースでは80.3%でした。つぎに、民保加入世帯(かんぽ生命を除く)における特定の保障機能を持つ生命保険や特約の加入率を見てみましょう。
 
「医療保険・医療特約」の加入率が最も高く93.6%、「ガン保険・ガン特約」66.7%、「特定疾病保障保険・特定疾病保障特約」48.4%になりました。さらに、今回の調査で新たに調査を実施した「認知症保険」と「健康増進型保険」の加入率は、それぞれ6.4%と4.4%と低い結果です。
 

生命保険の平均年間払込保険料

公益財団法人の生活保険文化センターが発表した「2022(令和4)年度 生活保障に関する調査」によると、世帯年間払込保険料は平均37万1000円でした。2018年(平成30年)の前回調査では、年間払込保険料38万2000円と同水準でしたが、年々減少している傾向にあります。
 
年齢別の世帯年間払込保険料は、29歳以下が21万5000円、30歳から34歳が26万2000円、35歳から39歳が38万2000円、40歳から44歳が34万8000円、45歳から49歳が37万5000円、50歳から54歳が43万2000円、55歳から59歳が43万6000円、60歳から64歳が38万4000円、65歳から69歳が43万6000円、70歳から74歳が33万7000円、75歳から79歳が31万4000円、80歳から84歳が28万6000円、85歳から89歳が35万8000円、90歳以上が25万6000円となっています。
 
生命保険の平均年間払込保険料は、世帯の年齢が上がるにつれて増加する傾向にあります。その要因は、配偶者や子供など、家族のために手厚い医療や死亡保障を備えているためなどが挙げられるでしょう。
 

生涯にかかる生命保険の払込保険料

年齢別の世帯年間保険料から、生涯にかかる生命保険の払込保険料を算出します。厚生労働省の平均寿命国際比較によると2020年日本人の寿命は、男性81.64歳、女性が87.57歳でした。生涯は個人差があるため、ここでは80歳までを一生涯とします。
 
仮に20歳から生命保険に加入すると20代で215万円、30代で322万円、40代で361万5000円、50代で434万円、60代で410万円、70代で325万5000円を払うことになり、合計2068万円を保険料として払うことになります。さらに20歳から90歳まで生命保険に加入した場合では合計2390万円、100歳までは2646万円の保険料を支払うことになるでしょう。
 

保険に未加入で生涯を終えたら、どれだけのお金が浮く?

生涯にかかる生命保険の払込保険料から、20代から80歳まで保険に未加入で生涯を終えると2068万円、90歳まででは2390万円、100歳まででは2646万円のお金が浮くことが分かりました。扶養家族がいない人や多くの資産を持っている人などの場合、生涯にすると保険料はかなり高額となるため、保険は不要と考えることもあるでしょう。
 
しかし、病気やけがでの入院や通院にはお金がかかり、予想外に大きな負担となってしまうことも考えられます。万が一のときに慌てないためにも、医療保険やがん保険、個人年金などは加入しておいたほうが安心といえるでしょう。
 

出典

公益財団法人 生命保険文化センタープレスリリース 「2021(令和3)年度 生命保険に関する全国実態調査(速報版)」
厚生労働省 平均寿命の国際比較
公益財団法人 生命保険文化センタープレスリリース 2021(令和3)年度生命保険に関する全国実態調査〈速報版〉
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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