地震保険はいらない? 加入する必要性やメリット・デメリットを解説!
配信日: 2024.03.28 更新日: 2024.06.19
強制保険ではないので地震保険に加入するかどうかは自分の判断となりますが、判断するためには地震保険についての理解が重要です。加入しないと地震が発生した際のリスクも高まるため、総合的な内容を視野に入れながら判断しなければなりません。
本記事では、地震保険が持っているメリット・デメリットについて解説するので、これから地震保険に加入するか悩んでいる方は参考にしてみてください。
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
そもそも地震保険はどんな保険?
住宅を購入するタイミングや賃貸契約するタイミングで火災保険に加入する方は多いですが、同時に地震保険に加入するかどうかは判断が難しいともいえます。地震保険に入るためには基本的には火災保険とセットになるため、全体的な保険料なども高くなります。
しかし、地震保険に入っていないと地震がきっかけで起きた損壊などへの補償がないため、後から建物や生活を再建するのが大変になるでしょう。地震保険で補償される内容としては「地震による火災で家が焼失」「地震によって家が倒壊」「噴火によって家が損壊」「津波によって家が流される」「地震によって家が埋没する」などです。
一般的な火災保険ではこのような事態に対して保険金が支払われないので、地震保険で備える必要があります。
「地震保険はいらない」と言われる理由
そもそも地震保険がいらないと言われる理由としては、自分が生きている間に住んでいる地域で保険が必要になるような地震が起きるとは限らないためです。
考え方によっては地震保険に加入していても、地震が起きずにただ保険料を支払っただけということになる可能性もあります。しかし、地震保険に限らずすべての保険は万が一に備えるのが目的なので、保険料に関しては割り切って考えなければなりません。
仮に地震が発生したとしても、損壊具合に応じて支払われる保険金が決まるので、すべてが補償されないケースも多いです。また、比較的新しい建物では耐震設計などにも力を入れており、地震が起きても被害がそこまで大きくならないと考えている方もいるかもしれません。
地震保険はいらないと言われる理由の多くは、活用する範囲が狭いのに加えて、そもそも活用せずに終わることが多いと考えられているためです。
地震保険はいらない? 地震保険に加入するデメリットとは?
日本では地震が起きやすい点から地震保険への加入が勧められていますが、加入するデメリットについては知っておくことが大切です。仮に、デメリットについて理解せずに地震保険に加入した場合、後から思わぬ問題やトラブルに発展する可能性もあります。自分にとって、デメリットが大きいかどうか判断して、必要に応じて地震保険に加入することが大切です。
地震保険に加入するデメリットは、以下が挙げられます。
●火災保険だけの場合と比較すると保険料が高くなる
●地震保険に加入してもすべてが保障されるわけではない
以上のようなデメリットがあるため、地震保険に加入するかどうかの判断をする際には確認しておきましょう。
地震保険のデメリットについて解説するので、地震保険の加入に悩んでいる方は参考にしてみてください。
地震保険のデメリット1.火災保険だけの場合と比較すると保険料が高くなる
火災保険だけの場合と比較して地震保険に加入すると保険料は高くなるので、自分自身の収入などとのバランスを考えながら判断しなければなりません。
具体的にどれくらいの保険料になるかは建物の構造と所在地で異なるため、地震保険に加入する前に保険料については確認が必要です。例えば、地震が発生する可能性が高い地域は保険料が高くなる傾向にあります。
地震保険は火災保険とのセットで加入する必要があるので、地震保険だけに加入して地震に備えることなどはできません。
地震保険のデメリット2.地震保険に加入してもすべてが保障されるわけではない
地震保険は最大で火災保険の50%までしか保障されないため、火災保険と地震保険の金額バランスは重要になります。
どれくらいの保険金が支払われるかについては「全壊」「大半壊」「小半壊」「一部損」の4段階で定められており、損壊によって支払われる割合についても決められているので注意しなければなりません。このような事態に備えるためには、他の家財保険などにも加入するなどの対策が必要です。
建物の損壊具合によって支払われる割合などについて、図表1・図表2を参考にしてみてください。
図表1:家屋の場合
支払われる補償金額 | 認定基準 (主要構造部の損害額) |
認定基準 (焼失・流失した部分の床面積) |
|
---|---|---|---|
補償金額の割合 | 時価額に対しての限度額 | 時価額に対しての損害額 | 焼失や流出した延べ床面積 |
全壊 | 100% | 50%以上 | 70%以上 |
大半壊 | 60% | 40%以上50%未満 | 50%以上70%未満 |
小半壊 | 30% | 20%以上40%未満 | 20%以上50%未満 |
一部損 | 5% | 3%以上20%未満 | 床上浸水または地盤面から45cmを超える浸水 |
筆者作成
図表2
支払われる補償金額 | 認定基準 | |
---|---|---|
補償金額の割合 | 時価額に対しての限度額 | 時価額に対しての損害額 |
全壊 | 100% | 80%以上 |
大半壊 | 60% | 60%以上80%未満 |
小半壊 | 30% | 30%以上60%未満 |
一部損 | 5% | 10%以上30%未満 |
筆者作成
具体的な補償割合については図表1・図表2のようになるので、損壊などによって最終的な補償金額は変わります。また、損壊具合については自分たちではなく専門家が判断するため、思っていたよりも損壊具合が低く計算される可能性も考えられます。
地震保険はいらないと言われていても加入するメリット
地震保険はいらないと言われていても加入するメリットは、経済的なメリットに加えて精神的なメリットも期待できます。どうしても地震を始めとする災害はいつ起こるかわからないため、万が一に備えておくのは重要です。自分が地震保険に加入するか判断するためにも、メリット・デメリットはしっかりと比較しておきましょう。
地震保険はいらないといわれていても加入するメリットについては、以下が挙げられます。
●地震が起きてからスムーズに生活を立て直せる
●地震被害を受けた後でも経済的に余裕が持てる
●家屋と家財の損壊に備えられる
●地震保険料控除が受けられる
●耐震等級が高いと保険料の割引も受けられる
そもそも地震保険は加入していても最後まで活用する機会がない場合もありますが、仮に万が一の事態が発生した際には数百万円から数千万円の被害が出るケースも少なくありません。万が一の事態が発生した場合などを考えると、地震保険への加入は重要な役割を持っています。
地震保険が持っているメリットについて解説するので、本当に自分が地震保険に加入したほうがいいか迷っている方は参考にしてみてください。
地震保険のメリット1.地震が起きてからスムーズに生活を立て直せる
地震保険に加入している状態で地震が発生した場合、原則として保険金を請求してから30日以内に保険金が支払われます。
このように、地震が起きてから早いタイミングでまとまった資金を確保できれば、生活をスムーズに立て直すのにも効果的です。手元資金があるだけでも精神的な負担は軽減できるといえ、経済的にも精神的にも力強い味方といえます。
注意点としては、保険金の請求をしてから30日以内の支払いになるので、保険金請求が遅れれば遅れるほど受け取れるタイミングも遅くなる点です。少しでも早くまとまった資金を確保したいと考えている場合は、早めに決められた手順にしたがって保険金請求手続きを進めましょう。
また、特別な照会や調査が必要な場合は期間が延長されて、30日以内に保険金が支払われないケースもあるため注意が必要です。
地震保険のメリット2.地震被害を受けた後でも経済的な余裕が持てる
地震保険は地震被害を受けた後でも経済的余裕が持てるため、後から家を建て直すなどの検討もしやすいです。
具体的に受け取れる保険金額については、建物の価値や、建物の損壊具合などが影響します。そのため、同じように建物が全壊したとしても、建物の価値次第で受け取れる保険金額が違う点は把握しておきましょう。
地震保険では建物が最大5000万円・家財が最大1000万円まで設定できますが、どれくらいの金額で設定するかの判断は大切です。建物の価値に合わせた金額設定にしなければ、余分な保険料を支払う原因になります。また、地震保険の契約金額に関しては火災保険の契約金額の30%から50%までの範囲内となっています。
地震保険のメリット3.家屋と家財の損壊に備えられる
地震保険では家屋の損害以外にも家財の損壊にも備えられるため、後から生活を立て直す際にも効果的です。
建物の耐震性能や地震の規模によっては、建物は耐えられても、「家財は損壊してしまうケース」も少なくありません。火災保険だけに加入している場合、家財の破損は対象外なので、カバーできる範囲を広げたいと考えている方は地震保険への加入がおすすめです。
家財は、単体で考えるとそこまで高価ではないと感じるかもしれませんが、地震が起きると家財はその多くが一気に損壊してしまう可能性があります。損壊した家具の総額を考えると高くなってしまう場合もあるため、地震保険で備えておくことが重要です。
地震保険のメリット4.地震保険控除が受けられる
地震保険は支払った地震保険料によって地震保険控除が受けられるので、所得控除などで最終的に支払う各種税金を抑えられます。地震保険控除を受けるためには年末調整や確定申告時に忘れないようにして、決められた手順で決められた日時までに対応するようにしましょう。
地震保険料控除の具体的な控除額などについては、図表3のとおりです。
図表3
1年間に支払った地震保険料 | 地震保険料控除額 |
---|---|
5万円以下 | 支払金額の全額 |
5万円超 | 一律5万円 |
国税庁「No.1145 地震保険料控除」を基に筆者作成
地震保険料控除は最高でも5万円までなので、年末調整や確定申告時には確認しておきましょう。
地震保険のメリット5.耐震等級が高いと保険料の割引も受けられる
地震保険の保険料は建物の構造と所在地で決まりますが、耐震等級が高いと保険料の割引も受けられます。
具体的な割引率については、耐震等級が高いほど有利になるため、対象となる建物の耐震等級については把握しておきましょう。また、耐震等級による割引を受けるためには、証明できる書類提出も求められます。
他にも、地震保険料を抑える方法としては長期期間での契約が挙げられ、1年区切りで契約するよりも5年区切りの契約をしたほうが安くなるケースが多いです。地震保険は政府と損害保険会社が共同で運営する公共性が高い保険であり、保険料などについても安定しています。
地震保険がおすすめな方の特徴
地震保険はいらないと言われていますが、生活環境やライフスタイル次第では万が一に備えて必要となるケースも少なくありません。実際に自分が地震保険への加入が必要な人の特徴に当てはまっているなら、地震保険への加入を検討するのがおすすめです。
地震保険がおすすめな人の特徴として、以下が挙げられます。
●地震の発生が多い地域に住んでいる
●住宅ローンの残債がかなり多い
●地震災害を受けると収入がなくなる
これらの項目に該当する方は万が一に備えた地震保険への加入が重要になるため、損害保険会社に相談してみましょう。それぞれの特徴について解説するので、地震保険が必要か気になる方は参考にしてみてください。
地震保険がおすすめな方の特徴1.地震の発生が多い地域に住んでいる
地震が起きやすいかどうかは地域差が非常に大きいといえ、1年間を通してまったく地震がない地域もあれば、高い頻度で地震が発生している地域もあります。
他にも、将来的に大きな地震が発生すると予測されている地域に住んでいる場合も、建物の倒壊などを視野に入れて検討する必要があります。日本は世界的に見ても地震が多い地域なので、建物の耐久性などに不安がある方は備えがあるほうが安心といえます。
地震によって津波や土砂崩れが起きる可能性がある地域もリスクが高いため、地震では建物が倒壊しなくても、違う理由で損害を受ける可能性があることも考慮する必要があります。
地震保険がおすすめな方の特徴2.住宅ローンの残債がかなり多い
一戸建てを購入した方で住宅ローンの残債がかなり多い方は、地震保険への加入をしたほうがいいかもしれません。
地震で被害を受けて建物が損壊しても住宅ローンの残債がなくなるわけではないのに加えて、建物を再建する際などにも再びお金が必要になります。地震保険に加入しておけば住宅ローンの返済などに利用できるので、生活への負担を軽減するためにも重要といえるでしょう。
注意点としては、地震保険に加入していても住宅ローン全額が返済できると限らないため、あくまでも生活再建と住宅ローンの一部返済程度に考えておくのが大切です。
地震保険がおすすめな方の特徴3.地震災害を受けると収入がなくなる
住んでいる地域や仕事内容次第では、地震災害が起きると仕事ができなくなって、収入がなくなる可能性も考えられます。
例えば、地域の工場や商業施設で働いている場合、物理的に働くのが難しくなるでしょう。具体的にどれくらいの期間収入がなくなるかはわからないので、そのような事態に備えて、地震保険に加入しての対策が必要といえます。
すぐに新しい仕事が見つかって働けるようになる可能性も考えられますが、さまざまな事情で仕事が見つからない可能性もあります。地震保険の保険金を受け取れれば、一定期間は生活費や住宅ローンの支払いに活用できます。
地震保険が必要ない方の特徴
地震保険はいらないと言われていますが、その中でも一定の条件に当てはまっている方は特に必要性が低いです。
地震保険が必要ない人の特徴として、以下が挙げられます。
●地震を始めとする災害の発生リスクが低い地域に住んでいる
●住宅ローンの残債が少なくて十分に返済ができる
●災害を受けたとしても収入が減らない
●住んでいる建物の地震対策が充実している
地震保険が必要ない人の特徴についても解説するので、地震保険への加入を検討している方は参考にしてみてください。
地震保険が必要ない方の特徴1.地震を始めとする災害の発生リスクが低い地域に住んでいる
地震を始めとする災害の発生リスクが低い地域に住んでいる方は地震保険の必要性が低く、地震保険に加入しても利用しない可能性が高いといえます。
地震保険は保険料の支払いがあるので、せっかく加入したのに使わないなら意味がないと感じる方もいるかもしれません。住んでいる地域が地震が起きやすい場所かどうか確認してから、加入するかどうかの判断をしなければなりません。
また、地震以外にも土砂崩れや津波などが起きる可能性があるなら、全体的なリスクを考えて加入を検討したほうがいい場合があります。
地震保険が必要ない方の特徴2.住宅ローンの残債が少なくて十分に返済ができる
住宅ローンの残債が少なく十分に返済ができる場合であれば地震保険は必要ではなく、預貯金も十分にあるなら住宅ローンの返済負担も抑えられます。
住宅ローンの残債が少ない条件としては、頭金を最初から多く入れている方や、住宅ローン返済を長い間している方です。そのため、最初は地震保険に加入していてもタイミングを見て、地震保険を解約するなども方法として挙げられます。
解約するタイミングについてはいろいろな角度から検討する必要があり、判断が難しいと感じる場合は専門家への相談もおすすめです。
地震保険が必要ない方の特徴3.災害を受けたとしても収入が減らない
地震などの被害を受けたとしても収入が減らない方は、自分自身が被災した後でも安定した収入を得られるでしょう。また、賃貸物件の方はそこまで大きな影響がないケースも考えられるため、地震保険に加入するメリットはあまりないかもしれません。被災しても安定した働き方としては、リモートワークなどで場所を選ばずに働ける方が挙げられます。
会社員としてリモートワークで働いていて勤め先が無事な可能性が高い方、個人事業主やフリーランスで業務委託などを受けて働いている方は比較的影響が少ないかもしれません。自分自身の働き方や、地震が起きても働き方などが変わらないかどうかは契約前に判断するようにしましょう。
地震保険が必要ない方の特徴4.住んでいる建物の地震対策が充実している
住んでいる建物の地震対策が充実している場合は自宅が損壊する可能性は低く、同時に地震保険の重要性も低くなります。
地震保険は建物の損壊具合によって支払われる保険金率などが決まるため、地震対策が充実していると損壊しない可能性が高いです。近年では地震対策の技術力なども高まっているため、大きな地震が起きても建物を損壊させない工夫がされている建物も多いといえます。
具体的にどのような地震対策がされているかについて確認してから、「耐えられる地震の規模」なども把握しておきましょう。
自分に合った地震保険の選び方
自分に合った地震保険を選ぶのは万が一に備えるためにも重要ですが、意識するべきポイントについては理解しておくことが大切です。仮にポイントについて理解できていない状態で契約すると、後から思わぬ問題やトラブルに発展するかもしれません。
自分に合った地震保険の選び方としては、以下が挙げられます。
●保障内容と保険料などのバランスを考える
●専門家に相談して専門的な知識やノウハウを生かしたアドバイスを受ける
それぞれの内容について解説するので、気になる方は参考にしてみてください。
自分に合った地震保険の選び方1.保障内容と保険料などのバランスを考える
保障内容と保険料などのバランスを考えることは重要であり、保険料を確認して毎月の生活に大きな負担になると判断した際には、「加入しない」か「補償内容を見直して保険料が下がるようにする」のががいいでしょう。
万が一の事態に備えるのは大切かもしれませんが、それ以上に日常生活を安定させるのが大切です。保障内容と保険料のバランスをどう考えるかは人によって違いますが、毎月保険料支払いが発生する点は頭に入れておく必要があります。
保険料の支払いについて理解していない状態で契約すると、後から保険料が大きな負担になって毎月の生活を圧迫する可能性も否定できません。短期的に支払いができるかどうかの判断ではなく、長期的に問題なく支払いできるかどうか判断してください。
自分に合った地震保険の選び方3.専門家に相談して専門的な知識やノウハウを生かしたアドバイスを受ける
地震保険を選ぶ際には専門的な知識やノウハウが求められるので、必要に応じて専門家に相談してアドバイスを受けて判断するのがおすすめです。
万が一を考えると地震保険に加入した方がいいかもしれませんが、自分が加入してメリットが大きいかデメリットが大きいかは知っておく必要があります。仮に、デメリットが大きいと判断した際には地震保険に加入せず、他の生命保険や医療保険を検討したほうがいいかもしれません。
地震保険に限らず、専門家にはさまざまな保険の加入についても相談できるので、わからない点や気になる点はどんどん質問するのがおすすめです。
地震保険に加入する際の注意点
地震保険に加入する際には単体での加入ができず、火災保険との同時申込などが必要です。基本的には火災保険と地震保険両方に加入することで、幅広い自然災害などに対応できる状態を作ります。ただし、申し込みをすると必ず地震保険に加入できるわけではなく、建物の状況次第では加入が認められない場合もあります。
地震保険に加入できるかどうかについては、担当者に相談するのがおすすめです。
また、地震保険料控除を受けるためには年末調整や確定申告が必要になるので、忘れないように各種手続きを進めてください。会社員などの場合は勤務先に必要書類などを提出すれば終わりますが、個人事業主やフリーランスの方は自分で確定申告をする必要があります。
年末調整や確定申告に必要になる地震保険料控除証明書などは、契約している損害保険会社などから送られてくるので失くさないように注意しましょう。
いらないと言われる地震保険まとめ
「地震保険」は、万が一に備えて加入しておくのがおすすめであるといえ、地震などが起きた際に生活を再建するのに大きく貢献してくれます。しかし、加入するためには火災保険とセットにする必要があるため、全体的な保険料が高くなることは避けられません。
実際に地震保険に加入する前にはメリット・デメリットについて比較して、少し保険料が高くなっても加入したほうがいいか判断しなければなりません。
日本は世界的に見ても地震が多い地域といえるため、地震などが起きた際に生活を守るためにも、地震保険については検討する必要があるといえます。
出典
一般社団法人日本損害保険協会
国税庁 No.1145?地震保険料控除
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部