更新日: 2024.11.01 その他保険
学資保険おすすめ6社を徹底比較【2024年11月版】
そうした中でおすすめできるものの1つとして、学資保険が挙げられます。学資保険に加入し、定められた金額を毎月支払うことで、進学時にかかるお金を半強制的に貯められるだけでなく、返戻率によっては払い込んだ金額よりも多くのお金を受け取れることもあります。
本記事では、学資保険の概要を押さえた上で、学資保険に加入するメリットとデメリット、学資保険を選ぶときのポイントなどについて解説していきます。本記事の最後には、おすすめの学資保険を6社紹介していきます。
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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学資保険とは?
学資保険とは子どもの学資金(教育資金)の準備を目的とした貯蓄型の保険のことです。保険料を毎月支払うことで、子どもの成長に合った進学準備金や満期学資金の受け取りができます。
さらに、学資保険には子どもの医療保障などの特約がセットになっているタイプもあります。子どもの成長に必要な保険もあわせて契約しておくと、もしものときに助かることもあるかもしれません。
また、学資保険によって返戻率が異なりますが、返戻率が高い保険商品を選ぶことで、支払った金額よりも高い金額を受け取れます。
学資保険に加入する3つのメリット
お子さんの進学資金を貯めるのに活用したい学資保険ですが、加入することで具体的にどのようなメリットを得られるのでしょうか。
学資保険に加入するメリットとして以下の3つが挙げられます。
・貯蓄が苦手な人もコツコツと貯められる
・学資金を受け取るタイミングを決められる
・節税効果がある
(1)貯蓄が苦手な人もコツコツと貯められる
学資保険に加入したら毎月決まった保険料の支払いをおこないます。保険料の支払い方法として口座引き落としを選択すれば、貯蓄が苦手な方や余剰資金を使ってしまう方も半強制的に貯められます。
学資保険は銀行の預金のような融通性がないため、別のものに使ってしまう心配もありません。お子さんの進学に向けてしっかりと積み立てをおこなえます。
(2)学資金を受け取るタイミングを決められる
学資金を受け取るタイミングは自分で設定できます。高額なお金がかかる大学進学時に満期学資金を受け取れるように設定する家庭が多いものの、中学校や高校に入学する前のタイミングで受け取るように設定することも可能です。
(3)節税効果がある
学資保険に支払う保険料は生命保険料控除の対象となります。そのため学資保険に加入することで所得税を減額できます。預金に利息が付く場合は20.315%が源泉徴収されたあとの金額となるケースもありますので、税引き後の手取り額は表面的な利回りよりさらに割安になります。お子さんの学費を貯めることを目的にするのであれば、普通預金よりも学資保険がお得です。
学資保険に加入する3つのデメリット
ただし学資保険への加入にはメリットだけではなく、デメリットもあるため注意が必要です。加入後に後悔しないためにも事前にデメリットを押さえておくようにしましょう。
学資保険に加入するデメリットとして以下の3つが挙げられます。
・途中で解約すると損をする
・インフレに弱い
・保険会社が倒産すると損をする
(1)途中で解約すると損をする
学資保険を中途解約すると貯蓄性の恩恵を受けられなくなります。解約した場合、解約返戻金の受け取りは可能ですが、受け取れる額は実際に支払った保険料を下まわるケースも珍しくありません。
途中解約となるよくあるケースとして、保険料の負担の重さが挙げられます。お子さんが大学進学時に満期学資金を受け取りたい場合、払込期間が10年を超えることもよくあります。そのため、払込期間において年収が加入時よりも下がったり、何らかの事情によって経済的に厳しくなったりすることもあるでしょう。経済的に厳しくなり途中で解約すると支払った分のお金が全て戻ってこないので、無理のない金額を設定するようにしてください。
(2)インフレに弱い
インフレとはものやサービスの値段が上がりお金の価値が下がることです。例えば、インフレが10%進むと、これまでは1000円で購入できていた商品が1100円になります。
インフレが 将来的に進行して物価が上がった場合、満期に受け取れるお金が目減りする可能性があります。
(3)保険会社が倒産すると損をする
銀行が破綻した場合、銀行預金は預金保険制度によって元金1000万円まで、およびその利息は全額保護されます。
一方、学資保険は生命保険契約者保護機構において一定の保護を受けられるものの、全額が保護の対象になるわけではありません。保護されるのは責任準備金の90%と決まっています。これまで支払った金額よりも少ないお金しか戻ってきません。
学資保険を選ぶときに着目したいポイント5選
学資保険を検討している方の中には種類が豊富で、どれを選べばよいか分からないという方も多いのではないでしょうか。学資保険によって特徴やウリにしている部分が異なりますので、選ぶときのポイントを押さえつつ、夫婦の考えに合ったものを選ぶことが大切です。
学資保険を選ぶときに着目したいポイントとして以下の5つが挙げられます。
・返戻率
・夫婦のライフプランに合っているか
・貯蓄型か保障型か
・加入時期と支払期間
・保障内容
(1)返戻率
学資保険は返戻率がそれほど高くない保険商品です。商品を検討する際には夫婦が求める返戻率を確保できるかを確認しておく必要があります。
複数の保険会社の学資保険商品を比較することはもちろん、保険会社の担当者に検討中の保険商品で返戻率を高くできる方法を確認してみてください。
(2)夫婦のライフプランに合っているか
学資保険は支払期間が長くなるため、加入時の状況だけではなく、夫婦のライフプランに合わせて選ぶようにしてください。夫婦の計画、その他の保険、ローンとの兼ね合いなども考慮し、最適な商品を選ぶようにしましょう。
あわせて、なぜ学資保険に加入するのかも明確にしておきます。加入の理由によって選ぶべき学資保険が変わってきます。例えば、支払額よりも多くのお金を受け取りたいのであれば貯蓄型がおすすめです。一方、万一への備えを重視したいのであれば、保障型を選ぶのがよいでしょう。
また、他の生命保険に加入している場合、学資保険の内容がすでに加入している保険と重複していないか確認してください。
(3)貯蓄型か保障型か
学資保険の種類は貯蓄型と保障型の2種類です。
・貯蓄型:各種保障や特約がない代わりに、多くのお金を貯められる
・保障型:貯蓄型の役割に加え、生命保険のような役割がある
どちらにもメリットがありますので、夫婦で話し合って決めるようにしてください。
(4)加入時期と支払期間
学資保険を選ぶ際には加入時期と支払期間を確認します。学資保険の加入時期は早い方が一般的にお得であり、子どもの年齢が低ければ低いほどもらえる保険料が高くなります。
学資保険をお得に利用するためには早い時期から加入を検討し、加入時期と支払期間を確認するようにしてください。
(5)保障内容
学資保険によって保障の内容が異なります。
おすすめの学資保険を6社紹介
ここでは、おすすめの学資保険として以下の6社を紹介していきます。
・フコク生命「フコク生命の学資保険 みらいのつばさ」
・アフラック「アフラックの夢みるこどもの学資保険」
・日本生命「ニッセイ学資保険」
・ソニー生命「学資金準備スクエア」
・住友生命「たのしみキャンバス」
・第一生命「第一生命の学資保険」
おすすめの学資保険1:フコク生命「フコク生命の学資保険 みらいのつばさ」
フコク生命が販売する「フコク生命の学資保険 みらいのつばさ」は返戻率が約109%を超えているお得な学資保険です。ただし、契約者様や被保険者(お子さま)における年齢、契約者様の性別、払込方法などによって異なりますので、最大や契約条件をしっかり確認することをおすすめします。
節目ごとに祝い金のある「S(ステップ)型」と大学進学に備えやすい「J(ジャンプ)型」の2つのタイプがあります。S型は入園や入学のたびにかかる出費に備えられます。教育費全般をカバーできるため、私立の小中学校に進学したい場合におすすめです。一方、J型では大学進学に重点的に備えられます。S型よりも返戻率は原則高く、月々の支払保険料も安くなります。お子さんを高校までは公立の学校に進学させる予定の方におすすめです。
また、兄弟で加入すると保険料が割引される「兄弟割引」があります。2人目のお子さんから兄弟割引が適用されるため、保険料の支払額が安くなります。
フコク生命「フコク生命の学資保険 みらいのつばさ」の特徴を図表1にまとめたので確認してみてください。
図表1
項目 | 内容 |
---|---|
加入可能な子どもの年齢 | 0~7歳 |
返戻率 | 109.5%(J型) |
保険期間 | 11歳、14歳、17歳 |
設定可能な保険金額 | 80万円~300万円 |
フコク生命「フコク生命の学資保険 みらいのつばさ」を基に作成
おすすめの学資保険2:アフラック「アフラックの夢みるこどもの学資保険」
アフラックが販売する「アフラックの夢みるこどもの学資保険」は高校進学と大学進学に備えられる学資保険です。
高校入学時に一時金を受け取ることができ、さらに大学入学時から4年間にわたり毎年祝い金を受け取れます。お子さんの進路として私立高校と大学を視野に入れている方のニーズにもマッチします。
また、保険料払込免除特則を付帯しておくことで、契約者にもしものことがあった場合には以降の保険料の支払いが発生しません。
アフラック「アフラックの夢みるこどもの学資保険」の特徴を図表2にまとめたので確認してみてください。
図表2
項目 | 内容 |
---|---|
加入可能な子どもの年齢 | 0~7歳 |
返戻率 | 103%~106% |
保険料払込期間 | 10歳、17歳、18歳 |
設定可能な保険金額 | 120万円~1,500万円 |
アフラック「アフラックの夢みるこどもの学資保険」を基に作成
*第1回学資年金はお子さまが17歳、もしくは18歳(ご契約時にお選びいただく学資年金支払開始年齢)になったあとに迎える最初の年単位の契約応当日以降に受け取れます。このため、学資年金支払開始年齢が18歳の場合、大学進学時の支払いに間に合わない可能性があります。
おすすめの学資保険3:日本生命「ニッセイ学資保険」
日本生命が販売する「ニッセイ学資保険」は、契約できるタイプが年齢によって異なります。
同保険に加入すると、育児相談のホットラインを利用できるようになり、小児科医や管理栄養士に時間や曜日を問わずに悩みや疑問点などを無料で相談できます。
ライフプランに合わせた柔軟なプラン設計が特徴となっており、祝い金の有無を選択できます。さらに、大学の進学費用はもちろん、小学校から高校までの入学費用などを準備できるプランもあります。
日本生命「ニッセイ学資保険」の特徴を図表3にまとめたので確認してみてください。
図表3
項目 | 内容 |
---|---|
加入可能な子どもの年齢 | 0~6歳 |
返戻率 | 101%~108%前後 |
保険期間 | 18歳 ※契約者様のご年齢により変動 |
設定可能な保険金額 | 70万円~500万円 |
日本生命「ニッセイ学資保険」を基に作成
おすすめの学資保険4:ソニー生命「学資金準備スクエア」
ソニー生命が販売する「学資金準備スクエア」は保険金の受取方法や保険料の払込期間を柔軟に選択できる学資保険です。
月々の保険料を重視したい、大学進学に備えたい、高い返戻率でお得に準備したいなど、夫婦のニーズに合ったプランに加入できます。
保険期間中に契約者に万一のことがあった場合は以降の保険料の払い込みが免除されます。また保険期間中に被保険者にあたる子どもが死亡した場合、死亡給付金として既払込保険料相当額が支払われます。
さらに、保険金額は50万円から設定できますので、進学費用を無理のない範囲で貯めることもできます。
ソニー生命「学資金準備スクエア」の特徴を図表4にまとめたので確認してみてください。
図表4
項目 | 内容 |
---|---|
加入可能な子どもの年齢 | 出生から5歳 |
返戻率 | 108%前後(※) |
保険期間 | 17歳、18歳、20歳、22歳 |
設定可能な保険金額 | – |
ソニー生命「学資金準備スクエア」を基に作成
※ただし条件によって返戻率は異なります。ご契約時に必ず確認してください。
おすすめの学資保険5:住友生命「たのしみキャンバス」
住友生命が販売する「たのしみキャンバス」は0~8歳までの子どもが加入できる他、保険金の受け取り時期の選択肢も多いため、柔軟に利用したい方におすすめの学資保険です。
10歳からの受け取りも可能なため、私立中学校に進学する場合は授業料や入学金などに充てることもできます。
また、満期保険金は5年にわたって毎年受け取れます。大学進学に向けて準備しつつも、毎年の授業料を積み立てたい方にもおすすめです。
住友生命「たのしみキャンバス」の特徴を図表5にまとめたので確認してみてください。
図表5
項目 | 内容 |
---|---|
加入可能な子どもの年齢 | 0歳~8歳 |
返戻率 | 104%前後 |
保険期間 | 18歳 |
設定可能な保険金額 | 非公開 |
住友生命「たのしみキャンバス」を基に作成
おすすめの学資保険6:第一生命「第一生命の学資保険」
第一生命が販売する「第一生命の学資保険」は男女ともに全年代共通の返戻率で、かつ10歳までの子どもが加入対象の学資保険です。
プランは「シンプルプラン」「バランスプラン」「安心プラン」の3つの中から夫婦のニーズに合わせて選択できます。シンプルプランは貯蓄性に優れており、お金をしっかりと貯めたい方におすすめです。バランスプランは進学費用を貯めながらも、もしものときに備えたいと考えている方に向いています。安心プランは契約者の状況などによっては保険料払込が免除される特約も付いています。
また、返戻率は契約者の年齢や性別によって差がないため、30代以上の夫婦も高い返戻率を期待できます。
第一生命「第一生命の学資保険」の特徴を図表6にまとめたので確認してみてください。
図表6
項目 | 内容 |
---|---|
加入可能な子どもの年齢 | 0歳~10歳 |
返戻率 | 103%前後 |
保険期間 | 17歳、18歳 |
設定可能な保険金額 | - |
第一生命「お子さまの教育資金を「計画的」に準備する第一生命の学資保険」を基に作成
まとめ
子どもの進学費用について多くの方が不安を抱えています。特に、大学進学にかかる費用は大きく、私立大学に進学する場合は学費が安いといわれる文系でも400万円前後かかります。学資保険に加入しておくことで、子どもが進学する際に慌てたり、捻出方法が分からずに困ったりするような事態を回避できます。お子さんが希望する進路を実現できるようにするためにも、早いうちから学資保険に加入し、お金を少しずつ貯めておくのがおすすめです。
出典