姉が子どもの教育費を貯めるのに「終身保険」に加入しているそうです。「学資保険」よりお得そうですが実際はどうなのでしょうか?

配信日: 2024.06.06

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姉が子どもの教育費を貯めるのに「終身保険」に加入しているそうです。「学資保険」よりお得そうですが実際はどうなのでしょうか?
子どもが生まれると、気になるのが将来の教育費です。教育費を貯めるのに、単純な貯蓄よりも保険商品などを活用したほうが効率的ということを知っている人は多いでしょう。
 
しかし、近年では保険商品の活用をはじめ教育費を貯める方法は多様化しており、どの方法で貯めるべきか迷う方も多いでしょう。教育費の貯蓄において学資保険は一般的になりつつありますが、終身保険の活用はいまだに知らない方も少なくありません。
 
そこで本記事では、教育費の貯蓄によく活用される学資保険と終身保険について、違いも含めて解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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学資保険とは?

学資保険とはその名の通り、子どものために教育費を積み立てて計画的に準備する保険です。毎月定額の保険料を支払うことで、入学などの教育費が必要なタイミングで祝い金や満期保険金を受け取れます。
 
積み立ての貯蓄に近いでしょう。学資保険の契約者は子どもの親ですが、契約者に万が一のことが起きた場合には以後の保険料の支払いが免除され、祝い金や満期保険金は問題なく受け取れます。
 

終身保険とは?

終身保険とは、被保険者の死亡時や所定の障害を患った際に保険金が受け取れる保険商品であり、加入していれば一生涯にわたって保障が続きます。
 
終身保険は、根本的に教育費を貯めるための保険商品ではありません。まとまったお金が必要になったときに解約し、解約返戻金を受け取ることで費用を捻出できるため、教育費を貯める手段として終身保険を選ぶ方がいるのです。
 
解約返戻金とは、保険を解約した際に、支払った保険料が返還される制度のことです。返還される金額は保険ごとの返戻率や解約するタイミングによって異なり、状況次第では元本割れを起こす可能性もあるため注意が必要でしょう。
 
また、保険商品によって異なりますが、基本的に終身保険は一定の期間を経過すると解約返戻金の金額が上がります。つまり、解約をすると損をするタイミングと得をするタイミングが存在します。
 
終身保険は好きなときに解約が可能で、まとまった資金を用意できるメリットがあるものの、損をしないためには保険の契約時から計画的な運用が必要です。
 

学資保険と終身保険の違い

どちらも教育費を捻出するために利用されますが、根本的な目的と保険金の扱いが違います。学資保険で保険金を受け取るのは満期を迎えたタイミングであり、終身保険は被保険者に万が一のことがあった場合です。
 
どちらの保険も解約時に解約返戻金がありますが、学資保険では基本的に元本割れすることが多いようです。対して、終身保険はタイミングや契約内容により大きく異なるものの、解約返戻金が元本割れをしないこともあります。
 
また、学資保険は満期時の保険金、終身保険は解約返戻金が教育費に充てられます。
 
言い換えれば、学資保険はシンプルに教育費として積み立てるもので、終身保険は解約のタイミング次第で教育費以外にも利用できる柔軟性が高いものだということです。極端な話、終身保険は解約タイミング次第で、老後の資金としても活用できるのです。
 

終身保険を選ぶ人が増えてきている

シンプルさと保険そのものの目的から、教育費の捻出には学資保険を利用することが一般的でした。しかし、近年では学資保険の代わりに、終身保険を教育費の捻出に利用する方が増えています。
 
終身保険の利用が増えている背景には、学資保険の返戻率が下がっている現状があるからです。返戻率とは、支払った金額に対してどれだけお金が増えて戻ってくるかの指標です。
 
学資保険は教育の節目に満期を迎えて保険金を受け取りますが、終身保険は一般的に長く加入するほど返戻率が上がり、解約しなければ加入し続けられます。契約内容や加入期間次第ですが、返戻率で考えると終身保険のほうがお得になる場合が多いことから、長い目で見た結果、終身保険を選ぶ方が増えたといえるでしょう。
 

終身保険のほうがお得になる場合がある

契約内容や加入期間などにより異なるため一概にはいえませんが、昨今の学資保険の返戻率の低下と加入期間により返戻率が上昇する終身保険の特性を考慮すると、状況次第で終身保険のほうがお得になる可能性があります。
 
学資保険と終身保険には教育費の受け取り方などの違いが多いため、ご家庭の教育プランと合わせてよく検討してください。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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