車の保険を安くしたいと思いつつも、保証内容が足りなくなるのも不安です。具体的にどの項目を見直したらいいのか教えてください。
配信日: 2025.01.10
そこで本記事では、自動車保険の保険料を抑えられる見直しポイントの解説をします。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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自動車保険で見直す部分
保険内容を見直すことで、保険料を安くできるでしょう。しかし、補償内容が足りなくなってしまっては意味がありません。必要な補償は残しつつ、保険料を抑えましょう。
本章では、自分に適した補償内容を維持しつつ、保険料を抑えるための見直しポイントについて解説します。
運転者の範囲
運転者を限定することで、保険料を抑えられます。保険会社によって違うものの、大まかな区分としては以下のとおりです。
・本人限定
・本人、配偶者限定
・家族限定
・限定なし
車を運転するのが記名被保険者本人だけであれば、「本人限定」にすることで保険料を抑えられます。反対に、限定なしの場合は保険料が高くなるでしょう。
運転者の年齢条件
自動車保険の場合、運転者の年齢によって保険料が変わる傾向にあります。具体的な区分は以下のとおりです。
・全年齢
・21歳以上補償
・26歳以上補償
・35歳以上補償
最も保険料が高い区分が「全年齢」で、35歳以上補償が最も安い傾向です。運転者の年齢によって補償範囲を狭めることで保険料を抑えられるでしょう。
保険のタイプ
自動車保険には、「一般タイプ」と「限定タイプ」があります。一般タイプはさまざまな事故に対応していますが、限定タイプは補償範囲が狭まるため保険料が安くなる傾向です。
それぞれのタイプにおける補償内容は保険会社によって違うものの、限定タイプでは以下のものが補償されないケースが多いです。
・電柱やガードレールに単独で接触した
・自転車と接触した
※当て逃げされたときも、保険会社によっては補償されない可能性あり
限定タイプは保険料が抑えられる傾向にありますが、補償内容が心もとないと感じる人もいるかもしれません。補償内容について、事前に確認しておきましょう。
免責金額
免責金額とは、事故が起きた際に契約者が自己負担する金額を指します。免責金額が大きいと保険料が安くなります。いざ事故が起きたときにどれくらいの自己負担なら大丈夫かをシミュレーションしておき、設定しておきましょう。
車の使用目的
自動車保険に契約する際、使用目的を以下の3つから選択します。
・業務
・通勤、通学
・日常・レジャー
使用頻度が多いと、その分保険料が高くなります。契約時は通勤や通学に使っていたけれど、今は日常やレジャーでしか乗っていないというケースもあるでしょう。使用目的を適切にすることで、保険料を抑えられる可能性があります。
自動車保険の保険料を抑える方法
自動車保険の保険料を抑えるためには、補償内容の見直しが重要です。しかし、補償内容を見直す以外にも、さまざまな方法で自動車保険の保険料を抑えられます。本章では、保険料を抑える方法について解説します。
ネットで契約する
自動車保険は、ダイレクト型や通販型と呼ばれるネットで加入できるものにすると、保険料が安く抑えられるでしょう。
多くの保険会社では、インターネットで保険契約をする場合に、保険料が割引となるインターネット割引が受けられます。保険会社によって保険料や割引率は異なりますが、数千~1万円程度の割引となる保険会社が多いようです。
等級を下げない
事故に遭って保険を使った場合、等級が下がって翌年以降の保険料が高くなります。そのため、少額であれば保険を使わず自費で修理して、等級を下げない方法も考えられます。
ただし、保険会社によっては「無事故割引」を設けており、前契約の保険期間中にノーカウント事故以外の事故がない場合などに、保険料が割引となる制度もあります。翌年以降の保険料と修理費用を照らし合わせ、どちらのほうの負担が少ないかを計算するとよいでしょう。
何よりも安全運転を心掛け、1年間に1等級ずつ確実に上げていくことが、保険料を安く抑えることにつながります。
必要な補償は残しつつ保険料を抑えよう
自動車保険の保険料は、補償内容を見直すことで抑えられます。そのほか、自動車保険の加入方法によっても保険料を抑えられます。
また、等級を下げないために少額の損害であれば保険を使わないといった工夫をしてもよいでしょう。自分に合った契約をし、自動車保険の保険料を安くしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー