暮らしのリスクに備える保険ってどんなもの?加入や見直し時期
配信日: 2019.02.16 更新日: 2019.06.28
そのための保険は数多く存在しますが、全てを保険でカバーするのはナンセンス。保険料負担により家計が圧迫され、貯蓄が思うようにできないという事態になれば本末転倒です。
発生確率は低いけれど損失の程度が大きいものを保険で備え、それ以外は貯蓄で補うのがベストな方法と言えるでしょう。
執筆者:新井智美(あらい ともみ)
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員
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保険で備えるべきもの。
火災や地震などの自然災害で住宅を失うケースは、発生確率はそこまで高くないものの、もし発生したら今までの生活が根底から覆される深刻な問題です。
もちろん公的支援もないことはありませんが、限定的かつ即時性がないことから、こういったケースに対しては「火災保険・地震保険」で備えるのが合理的です。
また、第三者にケガをさせてしまうことも、偶発的に起こりうるものです。その際に損害賠償という話に発展したら、その賠償額もかなりの額になる可能性があります。
こうした場合に備えて「個人賠償責任保険」に加入しておくことも大切です。
備えに対しては保険と貯蓄を組み合わせて考えるのがベスト。
子どもがまだ小さく、貯蓄も少ない若い世代の家庭では、生計を維持する人の「万が一」に備える必要があります。生命保険(死亡保障)でカバーする方も多いですが、その内容が重要です。
保障額が一定のものではなく、子どもの成長や貯蓄の増加等を見据えて必要最小限の保障額をシミュレーションし、その額に見合う保険商品(収入保障)に加入しておくとよいでしょう。
また、病気やケガのリスクは高齢になればなるほど高くなりますが、保険適用の治療を受けるのであれば高額療養費制度が利用できるため、基本的には貯蓄で賄なうことができます。
貯蓄額に不安がある場合、そのつなぎとして医療保険に加入しておくと安心です。
ただし、ガンについては医療費が高額となる可能性が高く、最近では入院よりも通院(もしくは自宅療養)のケースが増えているため、一時金が受け取れるガン保険にはぜひとも入っておくことをお勧めします。
見落としがちな現役世代の就業不能リスク。
最近は医療技術が発達し、思いがけない病気や事故にあっても、早期に対応すればかなり早く仕事に復帰できるようになりました。
とはいえ、以前と同じように働くことができないケースも考えられます。最悪の場合は収入減ということもあります。自分の生活を守るため、就業不能保険に加入しておくこともご検討ください。
保険の見直しのタイミング。
必要な保険について述べてきましたが、保険は加入してそのままにしてはいけないものです。ライフスタイルの変化や医療環境の変化に応じ、見直していく必要があります。
時代にそぐわない内容の保険に払う保険料ほど、もったいないものはないでしょう。
医療保険であれば、10年を目安に。死亡保障や収入保障については、結婚や出産、子どもの独立といったライフイベントの際に、適時見直すことをお勧めします。
もし今の時点で万が一のことがあったと仮定して、どのくらいの資産が残るのか。さらに、これからの必要額はいくらかを一度計算してみてください。
そして、無駄なく保険を活用し、できるだけ貯蓄にまわせる余裕を持つようにしましょう。
自分の身は自分で守るしかありません。もし何かあったときに「ああしておけば…」と後悔はしたくないものです。そのために、今からきちんと人生計画を立てていくことが大切です。
執筆者:新井智美(あらい ともみ)CFP(R)認定者一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)DC(確定拠出年金)プランナー住宅ローンアドバイザー証券外務員