交通事故に遭ったけど、相手の車が「自賠責保険」に未加入だった! この場合「賠償金」の支払いは受けられないのでしょうか…?

配信日: 2025.04.28 更新日: 2025.07.01
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交通事故に遭ったけど、相手の車が「自賠責保険」に未加入だった! この場合「賠償金」の支払いは受けられないのでしょうか…?
自賠責保険は強制保険であるため、自動車やバイク・原動機付自転車などは加入していないと走行が認められていません。これは法律によって定められており、違反すれば免許停止処分や懲役・罰金などに科せられます。
 
自賠責保険とは、事故を起こしたときに、被害者に対して損害賠償が支払われる制度です。では、交通事故に巻き込まれた際に相手の車の運転手が自賠責保険に加入していない場合、賠償金の支払いは受けられるのでしょうか。
 
本記事では、もし事故に巻き込まれ、相手の車の運転手が自賠責保険に加入していなかった場合に、賠償金の補償が受けられるか解説します。
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相手が自賠責保険に加入していなくても補償は受けられる

相手の車の運転手が自賠責保険に加入していなくても、交通事故に巻き込まれた側は補償を受けられます。これは、被害者を守るために国の制度として決められているものです。
 
もしも、事故にあったときに相手が自賠責保険に入っていなければ、賠償金の請求をしても被害者は賠償金を受け取れないかもしれません。
 
無保険車による事故の被害者を救済するため、政府保障事業が用意されており、国が自賠責保険と同等の損害を補填する救済がおこなわれます。損害保険会社などに請求書を提出すると調査がおこなわれ、国土交通省によって審査・決定されます。
 
注意点として、保険代理店では請求に対応しておらず、直接損害保険会社へ相談する点になります。なお、政府保障制度は、自賠責保険未加入以外に、ひき逃げで加害者不明の場合でも利用可能です。
 
政府保障事業の取扱は、毎年数100件単位で発生しており、国民が安心して生活を送るためにも重要な制度といえるでしょう。
 

自賠責保険に未加入で事故を起こすとどうなる?

事故を起こした運転手側の立場から見てみましょう。自賠責保険に未加入で事故を起こした加害者が自己負担で賠償できない場合、被害者への損害賠償は国土交通省が代わりにおこないます。そして、国土交通省は本来の損害賠償責任者に対して求償します。弁済されない場合には、国が裁判所に提訴し、差し押さえが実施されます。
 
つまり、最終的には損害賠償額を全部支払う義務が生じます。ほかにも、被害者が国民健康保険や労働者災害保障保険などの各種社会保険を使えば、国土交通省以外の政府機関からも求償されます。
 
自賠責保険は、事故が起きたときに被害者を守るだけでなく、事故を起こした加害者を守るためにも重要な役割を担っています。そのため、必ず自賠責保険に加入し、保険期間を把握して適切なタイミングでの更新などを心掛けてください。
 

自賠責保険未加入だと法律によって罰せられる

自賠責保険は強制保険であり、未加入で運行した場合は1年以下の懲役または50万円以下の罰金が科されます。また、自賠責保険の証明書を所持していなければ30万円以下の罰金が科され、未加入状態での運転は交通違反となり違反点数6点で免許停止になります。
 
このような問題やトラブルが起きるのを避けるためにも、自賠責保険には必ず加入し、保険期間についても確認しておきましょう。加入手続きは、自動車やバイクの販売店・保険代理店・各損害保険会社などで可能です。
 
また、250cc以下のバイクであれば、一部のコンビニやインターネットでも受け付けています。
 

まとめ

相手が自賠責保険に加入していない状態で、交通事故に巻き込まれたときでも政府保障事業によって、賠償金は支払われます。ただし、勝手に支払われるわけではなく、損害保険会社に相談して適切な内容で手続きを進める必要があります。
 
自賠責保険は強制保険であり、加入や更新を忘れないようにしてください。
 

出典

国土交通省 政府の自動車損害賠償保障事業(政府保障事業)
国土交通省 もしも、自賠責保険・共済に加入していないと
国土交通省 自賠責保険・共済に加入するには
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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