母(80歳)の保険が満期に、新たに入るべきでしょうか?

配信日: 2017.10.06 更新日: 2019.01.07

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母(80歳)の保険が満期に、新たに入るべきでしょうか?

こくみん共済で満期になった母親の保険をどうすべきか、悩みどころです。

特に年配の方は「安心を約束してくれる商品」として保険をとらえているので、新たに加入したいと思っている方が多く、「高齢だから」という理由で渋っていると、「自分はもうお払い箱」と、こじれてしまうケースも。どうすべきでしょう?
柴沼直美

Text:柴沼直美(しばぬま なおみ)

CFP(R)認定者

大学を卒業後、保険営業に従事したのち渡米。MBAを修得後、外資系金融機関にて企業分析・運用に従事。出産・介護を機に現職。3人の子育てから教育費の捻出・方法・留学まで助言経験豊富。老後問題では、成年後見人・介護施設選び・相続発生時の手続きについてもアドバイス経験多数。現在は、FP業務と教育機関での講師業を行う。2017年6月より2018年5月まで日本FP協会広報スタッフ
http://www.caripri.com

 

母親の健康次第だが、加入できる保険はあります

 
確かに、年齢や性別に関係なく保険金額によって一律に掛け金が設定されている国民共済は手軽です。

ただし1年の自動更新で80歳以降は継続できません。他社でも取り扱いが極端に少なくなってしまいますが、親の判断力がしっかりしていて、自分の考えを表示できるのであれば、体力的に衰えていくことが避けられない以上「安心料」として医療保険に加入するのはいいことだと思います。

具体的にはアフラックの医療保険は月額保険料もシンプル通院なしの入院のみ、1日5,000円のタイプで8,015円(女性)と高額になりますが、85歳まで加入可能です。

 

家計の状況と照らして決める

 
さりとて、重要なのは「万一の備え」ではなく「目の前の生活」です。例えば年金など定期的に入ってくる収入を考えれば保険料支払いで圧迫されそうだと判断できれば現実を優先すべきです。

ただ、その場合でも母親がどうしても譲れないという場合にできることは「傾聴」のみです。傾聴によって母親が自主的に加入を断念するように時間をかけて話しましょう。

数字では割り切れなおい感情が絡むがゆえに家計の運営は複雑ですが、保険加入に限らず、相続ではさらに解決に時間のかかる問題が待っていますので、ここはじっくりと向き合う時間と忍耐が必要です。

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