母が病院でマイナ保険証を出したところ、「有効期限切れで使えません」と言われたそうです。マイナンバーカード自体は有効なはずなのに、なぜ使えないのでしょうか?
マイナ保険証には、「マイナンバーカード本体」とは別に、「電子証明書」の有効期限があります。そのため、カードそのものが有効でも、電子証明書の期限切れによって利用できなくなる場合があります。
本記事では、マイナ保険証の基本的な仕組みと、有効期限の違いについて整理します。
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マイナ保険証とは「健康保険証の利用登録を行ったマイナンバーカード」
厚生労働省によると、マイナ保険証とは、「健康保険証の利用登録がされたマイナンバーカード」のことです。マイナ保険証を利用するためには、マイナンバーカードを持っているだけではなく、「健康保険証としての利用登録」がされていることが必要になります。
2025年12月1日をもって従来の健康保険証の有効期限はすべて満了となり、現在は、医療機関や薬局で「マイナ保険証」または「資格確認書」を提示する仕組みへ移行しています。
医療機関などでは、顔認証付きカードリーダーや暗証番号の入力などによって本人確認を行い、オンラインで保険資格を確認する方法が導入されています。
マイナンバーカードには「2種類の有効期限」がある
前述の通り、マイナ保険証には、「マイナンバーカード本体」の有効期限と、「電子証明書」の有効期限があります。ここでは、それぞれの有効期限の違いについて解説します。
まず、マイナンバーカード本体の有効期限は、発行日から10回目の誕生日までです。未成年者の場合は5回目の誕生日までとなっています。
一方で、マイナ保険証利用などに必要な「利用者証明用電子証明書」には、別の有効期限があります。厚生労働省によると、利用者証明用電子証明書とは、「ログインした者が本人であること」を証明するものです。
これは、
・マイナ保険証としての利用
・マイナポータルへのログイン
・コンビニでの住民票等交付サービス
などに利用されています。
そのため、カード本体の期限が残っていても、電子証明書が期限切れになると、一部機能が利用できなくなる場合があります。
電子証明書の期限切れで「保険証利用」ができない場合も
今回の母親のように、病院で「マイナ保険証が使えない」と案内されるケースでは、この電子証明書期限切れが関係している場合があります。電子証明書の有効期限は、マイナンバーカード券面に記載されています。また、マイナポータルから確認することも可能です。
さらに、有効期限の2~3ヶ月前を目処に、「有効期限通知書」が送付される仕組みとなっています。もっとも、期限切れ直後であれば、すぐ完全に使えなくなるわけではありません。
厚生労働省によると、有効期限満了日が属する月の末日から3ヶ月間は、引き続きマイナ保険証で受診できます。ただし、この期間は「保険資格情報の提供のみ」であり、診療情報や薬剤情報などの提供機能は利用できません。
3ヶ月経過後はマイナ保険証として利用不可に
一方で、有効期限切れから3ヶ月を経過すると、マイナ保険証として利用できなくなります。そのため、病院で「利用できません」と案内されるケースがあります。
もっとも、この場合でも、直ちに医療を受けられなくなるわけではありません。
厚生労働省によると、有効な健康保険証がなく、再発行手続きをしていない場合には、3ヶ月以内に資格確認書が交付される仕組みです。資格確認書を提示すれば、引き続き保険診療を受けることができます。
ただし、マイナ保険証として利用を続けるには、市区町村窓口などで電子証明書更新手続きを行う必要があります。
まとめ
マイナ保険証とは、健康保険証の利用登録がされたマイナンバーカードのことです。
マイナンバーカードには「カード本体」と「電子証明書」の2種類の有効期限があり、電子証明書が期限切れになると、カード本体が有効でもマイナ保険証として利用できなくなる場合があります。
有効期限切れ後も3ヶ月間は一部機能制限付きで利用可能ですが、その後は利用できなくなるため、更新通知が届いた場合には、早めに手続きを進めておきましょう。
出典
厚生労働省 マイナンバーカードの健康保険証利用(マイナ保険証)について
厚生労働省 マイナ保険証利用時には電子証明書の有効期限をご確認ください!
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー