傷害保険って種類多すぎ!結局どんな入り方がいいの?
配信日: 2017.10.18 更新日: 2019.01.10
前回、傷害保険について「偶然のケガであれば、業務上でも日常生活でも関係なくもらえるという」ことをお伝えしました。
でも傷害保険って、普通傷害保険・家族傷害保険・交通事故傷害保険のほかに国内・海外旅行傷害保険とたくさんあってどんなふうに入れば、たくさんのケースをカバーできて保険料も安く抑えられるのでしょうか?
Text:柴沼直美(しばぬま なおみ)
CFP(R)認定者
大学を卒業後、保険営業に従事したのち渡米。MBAを修得後、外資系金融機関にて企業分析・運用に従事。出産・介護を機に現職。3人の子育てから教育費の捻出・方法・留学まで助言経験豊富。老後問題では、成年後見人・介護施設選び・相続発生時の手続きについてもアドバイス経験多数。現在は、FP業務と教育機関での講師業を行う。2017年6月より2018年5月まで日本FP協会広報スタッフ
http://www.caripri.com
車を持っているかどうかで入る保険の線引きを
普通傷害保険は、偶然のケガであれば国内外を問わず広くカバーしてもらえます。
その範囲が家族まで(別居の未婚の子まで)です。契約締結後に生まれた子どもについても対象となります。車を持っていなければこれで大丈夫です。
他人からの損害に備えて損害賠償保険にはいっておけば、自分のケガ・他人へのケガともに保障されますね。マイカーを保有していると、事故への備え方が変わってきます。日常生活のケガの場合と違ってよりシリアスなケースに発展することが多いですから、人身傷害または搭乗者傷害保険(手厚い補償をカバーしたい場合には両方)に入る必要がでてくるでしょう。
人身傷害保険とは、車の事故、歩行中や自転車運転中の自動車事故により死傷した場合の補償で、範囲としては契約した車の場合は搭乗者全員、レンタカーの場合は運転者と家族というのが一般的です。
自動車保険(別のところで取り上げます)だけであれば示談交渉がすんでからの支払になりますが、人身傷害にはいっておけば示談交渉前に契約した実損分の保険金(入院費だけでなく仕事を休んだ休業分もあわせてもらえます)をもらえるので、車の修理やケガの治療に活用できます。搭乗者傷害保険は、実損ではなく定額払い(入院の日数分だけがもらえる)です。
保険加入のときは担当者に確認して重複を避けることがポイント
保険に加入するときは、営業担当者の勧めやパンフレットからイメージできる補償内容を自分で解釈して鵜呑みにせず専門家に説明してもらうことをお勧めします。自己流の解釈で完結させてしまってから、重複加入という可能性が出てきます。
Text:柴沼 直美(しばぬま なおみ)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者
日本証券アナリスト協会検定会員、社会保険労務士
MBA(ファイナンス)、キャリアコンサルタント、キャリプリ&マネー代表