実家のシロアリ駆除に「30万円」かかると言われました。母は“家が傾くよりマシ”と言いますが、火災保険や地震保険で補償されないのでしょうか?
シロアリ被害は放置すると建物に影響することがありますが、内容を確認せずに契約すると、不要な出費につながるおそれもあります。そこで本記事では、シロアリ駆除にかかる費用の考え方や、火災保険・地震保険で補償される可能性、高額請求を避けるための確認点について解説します。
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目次
シロアリ駆除の30万円は高すぎるとはかぎらない
シロアリ駆除に30万円かかると聞くと、高額に感じるかもしれません。しかし、家の広さや被害の範囲、床下の状態によっては、その程度の費用になることもあります。
シロアリ駆除の費用は、薬剤をまく面積だけで決まるわけではありません。床下に入りにくい構造だったり、被害が柱や土台まで広がっていたりすると、作業の手間が増えます。また、駆除後の再発を防ぐための予防処理や保証が含まれている場合もあります。
そのため、30万円という金額だけでは、高いか安いかを判断しにくいでしょう。費用の妥当性を見極めるには、見積書の内容まで確認する必要があります。
例えば、見積書に「一式」とだけ書かれている場合、施工面積や薬剤の種類、保証期間が分からず、金額が妥当か見極めにくくなります。まずは、どの場所に被害があり、何の作業にいくらかかるのか把握できません。
そこで、業者には被害がある場所や作業ごとの金額を説明してもらいましょう。その際に写真付きの調査報告書があれば、被害の範囲を家族で共有でき、30万円という費用が妥当か、契約してよいかを話し合いやすくなります。
シロアリ駆除は火災保険や地震保険で補償されにくい
シロアリ駆除の費用を、火災保険や地震保険でまかなえないかと考える人もいるでしょう。しかし、シロアリ被害は原則として補償されにくいと考えられます。
火災保険は、火災や台風、水害など、予期せぬ事故や災害によって建物や家財に損害が出た場合に、契約内容に応じて補償する保険です。一方、シロアリ被害は時間をかけて進む害虫被害や劣化と見なされやすく、一般的には補償の対象外となります。
また、地震保険も、地震・噴火・津波による建物や家財の損害に備える保険です。そのため、シロアリが原因で土台が傷んだ場合、地震保険で駆除費用を払ってもらうのは難しいでしょう。
ただし、台風で屋根が壊れて雨漏りし、その修理が火災保険の対象になるケースはあります。この場合でも、補償されるのは主に台風による損害部分です。シロアリ駆除まで対象になるとはかぎらないため、契約内容は保険会社に確認しておきましょう。
高額請求を避けるには見積もりと作業内容を確認する
シロアリ被害は不安を感じやすいため、「今すぐ工事しないと危ない」と言われると、その場で契約したくなるかもしれません。特に高齢の親が一人で対応している場合は、冷静に判断できないこともあるでしょう。
高額請求を避けるには、見積もりの内訳を確認することが重要です。見積書では、「施工面積」「薬剤の種類」「保証期間」「追加工事の有無」を必ず確認しておきましょう。これらが分かれば、提示された金額が作業内容に見合っているかを判断しやすくなります。
また、床下の木材が傷んでいる場合、駆除費用とは別に補修費が加わることもあります。駆除と補修の費用が見積書にまとめて記載されていると、何にいくらかかるのか分かりにくいため、項目ごとに分けてもらうと安心です。
なお、見積もりは1社だけで済ませず、できれば2~3社から取りましょう。金額だけでなく、説明の分かりやすさや、被害箇所の写真を見せてくれるかどうかも比べれば、必要な作業かどうかを見極めやすくなります。安さだけで選ぶと作業が不十分になる可能性もあるため、保証内容も確認して選びましょう。
実家を守るために、早めの点検と費用比較をしよう
シロアリ駆除に30万円かかると言われても、すぐに高すぎると判断するのは早いでしょう。被害の範囲や家の構造によっては、その程度の費用がかかることもあります。ただし、火災保険や地震保険で補償される可能性は高くありません。
そのため、まずは見積書の内訳や調査写真を確認し、必要な作業かどうかを家族で話し合うことが大切です。可能であれば複数社から見積もりを取り、費用や保証内容を比べましょう。早めに点検し、冷静に判断することが、実家を守るうえで安心につながります。保険の補償範囲を確認しつつ、納得できる形で実家を守りましょう。
出典
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー