愛犬が散歩中に“近隣住民宅”の物を破壊…。請求された「5万円」をすぐ払ったのですが、保険金はわずか「2万円」!まずは“保険会社”に確認すべきだったのでしょうか?

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愛犬が散歩中に“近隣住民宅”の物を破壊…。請求された「5万円」をすぐ払ったのですが、保険金はわずか「2万円」!まずは“保険会社”に確認すべきだったのでしょうか?
飼っている犬や猫が、散歩中に他人の物を壊してしまうと、修理代をどう負担するのか不安になります。修理代が5万円となれば、家計への影響も小さくありません。ペットが他人に損害を与えた場合、飼い主が賠償責任を負うことがあります。
 
ただし、加入している保険によっては、修理代が補償される可能性もあります。まずは、壊した状況と保険の内容を確認することが大切です。
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ペットが他人の物を壊すと飼い主に賠償責任が生じることがある

環境省発表の「動物愛護管理行政事務提要(令和7年度版)」によれば、犬による咬傷事故件数は2024年度において5592件、うち5574件は飼い犬によるものでした。犬のみに限った場合でも、ペットが他人に損害を与えるケースは少なくないことが分かります。
 
ペットが他人の物を壊した場合、基本的には飼い主が責任を問われる可能性があります。民法では、動物の占有者、つまり動物を管理している人が、その動物によって他人に与えた損害を賠償する責任を負うとされています。
 
たとえば、犬が散歩中に他人のバッグに飛びついて破った、友人宅で猫が高価な置物を落として割った、ペットが来客のスマートフォンをかじって壊した、といったケースです。このような場合、被害者から修理代や買い替え費用を請求されることがあります。
 
ただし、請求された金額を必ずそのまま払うとは限りません。壊れた物の状態、購入時期、現在の価値、修理できるかどうかによって、妥当な金額は変わります。5万円を請求された場合でも、まずは修理見積書や購入時の金額を確認しましょう。
 
また、飼い主が十分に注意していたかどうかも問題になります。リードを短く持っていたのに相手が急に近づいた場合など、状況によって責任の程度が変わることもあります。とはいえ、相手に損害が出ている以上、まずは謝罪し、事実確認をすることが大切です。
 

個人賠償責任保険で補償される可能性がある

ペットが他人の物を壊したときに確認したいのが、個人賠償責任保険です。これは、日常生活で他人にけがをさせたり、他人の物を壊したりした場合に、損害賠償を補償する保険です。火災保険、自動車保険、傷害保険、クレジットカードなどに特約として付いていることがあります。
 
ただし、すべてのケースが補償されるわけではありません。家族の物を壊した場合、仕事中の事故、預かっていた物の破損などは対象外になることがあります。また、故意に壊した場合は補償されません。保険会社によって条件が違うため、契約内容を確認する必要があります。
 
保険を使う可能性があるなら、相手にすぐ現金を払う前に保険会社へ連絡しましょう。先に示談してしまうと、保険会社の確認が難しくなる場合があります。相手には「保険会社に確認した上で対応します」と伝えるとよいでしょう。
 

ペット保険の「賠償責任特約」で備える手もある

個人賠償責任保険のほかに、ペット保険に「ペット賠償責任特約」を付帯して備えるという方法もあります。ペット保険は、本来はペットがけがや病気をした際の治療費を補償する保険ですが、特約を追加することで、ペットが他人にけがをさせたり、他人の物を壊したりした場合の損害賠償責任もカバーできるようになります。
 
ペット賠償責任特約はあくまで「特約」であるため、単体で契約することはできず、主契約であるペットの医療保険とセットで加入する必要があります。すでに自動車保険や火災保険の個人賠償責任保険に加入している場合は、補償内容が重複することがあるため、契約内容を比較して選んでみるのがおすすめです。
 

保険会社に連絡すべきか、請求額をすぐに払うべきか

愛犬が他人の財物を壊してしまった場合、保険がきく場合があります。しかし保険会社が支払う保険金額は、被害者から請求された金額ではなく、保険会社が認定した損害額が基準となります。
 
多くの保険会社は、事故発生の連絡を受けたあと、損害調査をします。保険によっては、被保険者(契約者)が独断で示談や支払いを行うと、その後の保険金支払いに影響する場合もあります。
 
事故が発生した場合は、まず保険会社へ連絡し、示談や支払いは保険会社の指示を聞いてから行いましょう。そうすることで、自己負担を最小限に抑えられる可能性があります。
 

現場での対応

ペットが物を壊してしまったときは、まず相手に謝罪し、壊れた物の状態を確認します。可能であれば、写真を撮らせてもらい、いつ、どこで、どのように壊れたのかを記録しましょう。後から話が変わると、保険会社への説明も難しくなります。
 
保険に加入している場合は、保険会社へ事故の内容を伝えます。必要になることが多いのは、事故の日時、場所、相手の連絡先、壊れた物の写真、見積書などです。保険会社が相手と直接やり取りしてくれる場合もあります。
 
一方で、保険が使えない場合でも、誠実な対応は必要です。相手と話し合い、妥当な金額を確認した上で支払いましょう。支払った場合は、領収書や示談書を残しておくと安心です。口約束だけで終えると、後から追加請求される可能性があります。
 

まとめ

ペットが他人の物を壊した場合、飼い主が修理代などを負担する可能性があります。修理代5万円を請求された場合でも、まずは壊れた状況、見積書、物の現在価値を確認しましょう。請求額をそのまま払う前に、妥当な金額かを見極めることが大切です。
 
また、個人賠償責任保険に加入していれば、ペットによる損害が補償される可能性があります。火災保険や自動車保険、クレジットカードの特約に付いていることもあるため、保険証券や契約者向けページを確認しましょう。そして、ペットの保険内容を見直してみることはペットと楽しく過ごす安心感につながるでしょう。
 
ペットとの暮らしでは、思わぬ事故が起きることがあります。日頃からリードやケージを使い、外出先では目を離さないようにしましょう。あわせて保険の内容を確認しておけば、万が一のときにも落ち着いて対応できます。
 

出典

環境省 統計資料 「動物愛護管理行政事務提要(令和7年度版)」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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