子どもの急病で慌てて「大病院」へ行ったら、窓口で「追加で7000円かかります」と言われ唖然! “紹介状なし”だと必ず「選定療養費」を払う必要があるのでしょうか?

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子どもの急病で慌てて「大病院」へ行ったら、窓口で「追加で7000円かかります」と言われ唖然! “紹介状なし”だと必ず「選定療養費」を払う必要があるのでしょうか?
子どもを大きな病院に連れて行ったとき、診察前に「紹介状がないため追加費用がかかります」と言われると焦ってしまいます。子どもの体調が悪いと、親としては大きな病院のほうが安心だと感じるものです。
 
しかし、一定規模以上の病院では、紹介状なしで外来受診した場合、入院しなくても選定療養費という追加費用がかかることがあります。これは大人だけでなく、子どもの受診でも対象になる場合があります。この記事では、選定療養費がかかる場面と、子どもの受診で費用を抑える考え方を解説します。
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選定療養費は入院ではなく「紹介状なしの外来受診」でかかる

選定療養費は、入院したときにかかる費用ではありません。対象となる大病院を、紹介状なしで外来受診した場合に、通常の医療費とは別にかかることがある費用です。むしろ、外来を受診してそのまま入院となった場合、この費用はかからない場合があります。順を追って見てみましょう。
 
厚生労働省は、一定規模以上の病院で、紹介状を持たずに外来受診した患者などから、保険診療の一部負担金とは別に特別の料金を徴収する制度を設けています。
 
目的は、大病院に外来患者が集中することを防ぎ、地域の医療機関との役割分担を進めることです。2022年10月1日から、国の制度の見直しにより選定療養費が引き上げられました。厚生労働省のリーフレットより、いま一度確認してみましょう。
 
図1

図1

出典:厚生労働省 紹介状を持たずに特定の病院を受診する場合等の「特別の料金」の見直しについて
 
図2
図2

出典:厚生労働省 紹介状を持たずに特定の病院を受診する場合等の「特別の料金」の見直しについて
 
基本的に年齢は関係なく、図2のQ6の表に当てはまらない場合は選定療養費がかかることになります。前提として、紹介状があれば選定療養費はかかりません。
 
そのため、紹介状なしで対象病院を初診で受診すれば、金額は病院によって異なりますが、医科では原則7,000円以上、歯科では5000円以上の特別料金(=選定療養費)がかかることになります。窓口で「追加で数千円」と聞くのは、この費用であることが多いでしょう。
 
図2から読み取れる通り、すべての子どもの受診で必ずかかるわけではありません。救急搬送された場合や、緊急性が高いと判断された場合、公費負担医療の対象となる場合など、徴収の対象外になることもあります。
 
また、冒頭でお話しした「外来受診から継続して入院した患者」については、「特別料金を求めなくてもよい患者」となっています。具体的な扱いは病院で確認するのが確実です。一定規模以上の大きな病院とは、


・特定機能病院(大学病院、がんセンター、循環器センター)
・一般病床200床以上の地域医療支援病院
・一般病床200床以上の紹介受診重点医療機関

となっています。図1,2とあわせて確認しておくのがおすすめです。
 

子どもでもまず地域の小児科に相談するのが基本

子どもの体調不良では、親が不安になるのは当然です。高熱が続く、咳が苦しそう、発疹が出た、腹痛を訴えるなど、心配な場面は多いでしょう。それでも、緊急性が低い症状であれば、まず地域の小児科やクリニックに相談するのが基本です。
 
地域の小児科では、一般的な感染症、胃腸炎、アレルギー、軽いけがなど、多くの症状に対応できます。必要があれば検査を行い、大病院での詳しい検査や専門的な治療が必要と判断された場合には、紹介状を書いてもらえます。
 
紹介状があると、大病院で選定療養費が原則かかりません。また、これまでの診察内容や薬の情報が伝わるため、診察も進めやすくなります。親が一から説明する負担も減ります。かかりつけ医を持ってみてもいいかもしれません。厚生労働省のWebページをいちど訪ねてみましょう。分かることは安心につながります。
 
発熱だけで大病院へ直接行くと、長く待ったうえに選定療養費がかかることがあります。一方、近くの小児科で診てもらえば、薬をもらってすぐに自宅で様子を見られることもあります。必要なら、その時点で大病院へつないでもらえます。
 

迷う症状では相談窓口や救急外来を使い分ける

子どもの受診で難しいのは、「大病院へ行くべきか」「小児科でよいのか」の判断です。費用を抑えたい気持ちは大切ですが、危険な症状を見逃してはいけません。
 
たとえば、ぐったりして反応が弱い、呼吸が苦しそう、けいれんが続く、水分が取れない、強い腹痛がある、頭を強く打ったなどの場合は、早めの受診が必要です。このようなケースでは、費用を心配して受診を遅らせないことが大切です。救急の場合は、そもそも選定療養費は求められません。
 
一方で、元気はあるが熱がある、軽い咳や鼻水がある、食欲は少し落ちているが水分は取れている、といった場合は、まず地域の小児科や休日診療所に相談できることがあります。夜間や休日で迷う場合は、子ども医療電話相談事業(♯8000)などを使うと、受診の目安を聞けます。(図3)
 
図3

図3

出典:厚生労働省 子ども医療電話相談事業(♯8000)について
 
大病院は安心感がありますが、待ち時間が長く、子どもに負担がかかることもあります。症状に合った受診先を選ぶことは、費用だけでなく、子どもの体力を守ることにもつながります。
 

まとめ

紹介状なしで対象の大病院を受診すると、子どもであっても、入院しなくても選定療養費がかかることがあります。これは、通常の医療費とは別にかかる費用で、大病院と地域の医療機関の役割分担を進めるための制度です。
 
緊急性が低い症状であれば、まず近くの小児科やクリニックに相談するのがおすすめです。必要があれば紹介状を書いてもらえるため、費用を抑えやすく、受診もスムーズになります。
 
ただし、子どもがぐったりしている、呼吸が苦しい、けいれんがあるなど、危険な症状がある場合は、費用を気にして受診を遅らせてはいけません。普段から近所の小児科、夜間休日診療所、救急相談窓口を確認しておくと、いざというときに落ち着いて判断できます。
 

出典

厚生労働省 紹介状を持たずに特定の病院を受診する場合等の「特別の料金」の見直しについて
厚生労働省「かかりつけ医」ってなに?
厚生労働省 子ども医療電話相談事業(♯8000)について
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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