ドバイへ移住した友人は「収入は増えたけれど、医療費が高すぎる」と話しています。日本のような感覚で病院へ行くと驚くこともあるのでしょうか?
しかし、医療費については日本と同じ感覚で考えると驚くことがあります。ドバイでは医療保険が重要で、保険の内容によって受けられる医療機関や自己負担が大きく変わります。
今回は、ドバイ移住で見落としやすい医療費の仕組みと、病院へ行く前に知っておきたい注意点を解説します。
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ドバイでは医療保険の有無で負担が大きく変わる
ドバイでは、外国人を含む長期滞在者に医療保険への加入が求められます。会社員として働く場合は、勤務先が医療保険を用意することが多いですが、その補償内容は会社や契約プランによって差があります。
たとえば、保険で利用できる病院が限られていることがあります。高級私立病院や専門医を受診したい場合、保険のネットワーク外で自己負担が増えることもあります。
日本では、保険証を持って病院へ行けば、原則として自己負担は一定割合です。どの病院でも比較的似た感覚で受診できます。しかし、ドバイでは保険の種類、病院、診療科、検査内容によって、支払い額が大きく変わります。
また、保険に入っていても、自己負担額、免責金額、年間上限、対象外の治療があります。歯科、眼科、妊娠出産、持病、健康診断などは、プランによってカバーされない場合もあります。
「収入が増えたから大丈夫」と思っていても、保険の内容が弱いと、病気やけがで大きな出費になる可能性があります。
入院や手術では高額な保証金を求められることもある
ドバイの医療機関は設備が整っており、都市部では質の高い医療を受けやすい環境があります。一方で、医療費はかなり高額になることがあります。
特に注意したいのが、入院や手術です。外務省の医療事情でも、入院や手術が必要になった場合、事前に高額の保証金を求められることがあるとされています。
保険会社と病院の間でキャッシュレス対応ができれば、窓口での負担を抑えられることがあります。しかし、旅行保険や日本の保険では、ドバイの病院でキャッシュレス対応ができない場合もあります。その場合、いったん現金やクレジットカードで支払い、後から保険会社へ請求する形になります。
緊急時にカード限度額が足りないと、家族が慌てることになります。移住者は、クレジットカードの限度額、海外送金の手段、保険会社の緊急連絡先を事前に確認しておきましょう。
また、ドバイでは医療費だけでなく、薬代や検査費も高く感じることがあります。軽い症状でも、専門医受診や検査が重なると、想定より高い請求になることがあります。
家族移住では配偶者や子どもの保険も確認する
ドバイへ家族で移住する場合、自分だけでなく、配偶者や子どもの医療保険も重要です。勤務先の保険が本人だけを対象としている場合、家族分は自分で加入しなければならないことがあります。家族全員分の保険料は、家計にとって大きな固定費になります。
また、子どもは発熱やケガで病院へ行く機会が多くなります。小児科の受診、薬、検査、予防接種などが保険でどこまでカバーされるかを確認しましょう。
妊娠・出産を考えている家庭では、さらに注意が必要です。保険加入前からの妊娠は補償対象外になることがあります。出産費用や新生児医療がどこまで補償されるかも、移住前に確認しておくべきです。
医療費の高さを避けるには、保険料だけで選ばず、補償範囲を見ることが大切です。安い保険は毎月の負担を抑えられますが、重い病気や入院時に十分な補償がない場合があります。
ドバイで安心して暮らすには、収入アップ分の一部を医療保険と緊急資金に回す発想が必要です。
まとめ
ドバイは所得税が原則かからず、収入面で魅力を感じやすい都市です。しかし、医療費は日本の感覚とは大きく違います。
日本では公的医療保険により自己負担が一定割合に抑えられますが、ドバイでは医療保険の内容によって、使える病院や自己負担が大きく変わります。入院や手術では高額な保証金を求められることもあります。
会社員であっても、勤務先の保険がどこまで家族をカバーするか、持病や歯科、出産、薬代が対象になるかは必ず確認しましょう。保険料が安いだけで選ぶと、いざというときに自己負担が重くなる可能性があります。
ドバイ移住では、収入が増える一方で、住居費、教育費、医療費なども高くなりやすいです。日本のように気軽に病院へ行けると思い込まず、保険内容と緊急資金を整えておくことが、安心して暮らすための基本です。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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