第2子が誕生。学資保険以外で教育資金を貯める方法は?
配信日: 2017.11.19 更新日: 2019.01.10
執筆者:末次祐治(すえつぐ ゆうじ)
FP事務所 くるみ企画 代表
確定拠出年金相談ねっと認定FP、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、AFP(日本FP協会)、企業年金管理士(確定拠出年金)。
大学卒業後、旅行会社、外資系生命保険会社勤務を経て、ファイナンシャル・プランナー(FP)として独立。
「老後資金の不安をゼロにする」特に中小零細企業の退職金を大企業、公務員並みの2000万円以上にするというミッションのもと、マネーセミナーや個別相談、中小企業に確定拠出年金の導入支援を行っている。金融商品は出口が大事。「一生のお付き合い」がモットー。
FP事務所 くるみ企画
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シンプルに計算してみよう!
田中さん(仮名)は38歳で飲食業を経営。待望の2子目長男が誕生しました。長女の時の同じく教育資金を貯めるために学資保険の検討をしています。
しかし、設計書をみてびっくり。月額1万円前後の保険料を18年間かけるタイプの保険で、払い保険料総額に対して、受け取れる満期の受取総額が少ないのです。元本割れです。この学資保険のポイントは、非常にシンプルです。いくら払って、いくら受け取れるか?
まずは、計算してみてください。中には払う保険料が多く実質損をする商品もあるので、学資保険で準備をしている方は、継続中の保険も確認することが重要です。
商品の検討よりも月額と目標金額と方法をまず決めましょう
子供が産まれたら学資保険という考えではなく、まずは教育資金の準備からスタートしましょう。具体的な商品選択は最後になります。
まずは、18歳など目標金額を決め、逆算して月(年)額の掛金を決めます。次に、方法のカテゴリーの選択です。今の時代ここがかなり重要です。保険、預貯金、投資信託、ジュニアNISAなど、メリットやデメリットなど確認したうえで、どの方法で貯めていくか? を決めます。
また、途中で払えない場合や解約したらどうなるか? なども併せて検討します。商品によっては、途中で解約すれば損することもあるので無理のない金額の設定をすることが望ましいでしょう。
貯蓄か投資か? どれだけリスクを許容できるか?
学資保険以外にも方法があると知った田中さんは、子供の教育資金準備のために少しでもお金を殖やしたいと思うようになり、多少リスクを取る必要性を理解しました。
また、保険商品でも学資保険以外の低解約型終身保険(円建て・外貨建て)、変額保険などの商品や、ジュニアNISAという手段を活用して貯めていく方法も知りました。お金を貯める手段としてみたら、
(1)お金はあまり殖えないけど受取金額が確定している「貯蓄」
(2)貯蓄以上に殖える可能性もあるけど将来の受取額が確定していない「投資」
このお金を「貯める(=貯蓄)」か「貯めながら増やすか(=投資)」を理解した上で商品選択をすることが今の時代は重要になってきます。
全体のバランスを考えての商品選択を!
カテゴリーの選択が終了したら最後に商品の選択です。積立てる金額や受け取りの金額などを考え同時に積立途中の万が一の場合や病気になった場合など保障とのバランスも考えることも重要です。
今まで田中さんは、子供の教育資金は、学資保険でという考えだったので、これからお子様の教育資金準備をされる方は、今一度他の方法もご検討いただき、ベストな選択と商品選びをしてください。
Text/末次祐治 (すえつぐ・ゆうじ)
FP事務所 くるみ企画 代表
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