2018.06.13 暮らし

「どうしよう・・」夜12時、靴もはいていないお婆さんがウロウロ俳諧。認知症?どうすれば良いのか

Sさんは看護学生です。定期試験が近いので、友人の家で試験勉強を一緒にしていました。
 
夜12時頃、友だちと2人で近くのコンビニにお菓子を買いにいったところ、駐車場の出入り口で1人のお婆さんとすれ違います。
 
道路とのぎりぎりに立っていて「危ないな…」と思いながら買い物をして出てくると、まだそのお婆さんはいました。
 
よく見ると、靴も履いていない。服装もなんか寝間着っぽい。膝のあたりにケガをしている? 認知症? 徘徊?
 
何か心配で、このまま放っておく訳にはいきません。「どうしよう…」
 

ゆっくりと声を掛けてみる

「ねえねえ、お婆ちゃんどうしたの?」
 
まず、やさしく声を掛けてみます。背後から急に声を掛けると、お婆さんはビックリしてしまいます。Sさんと友人は、お婆さんにゆっくり近寄り、ちゃんと顔を見てからやさしく声を掛けてみました。
 
看護学生の2人。実習で高齢者と接していたので、ごく自然に行動ができたのですが、お婆さんから返事はありません。
 
「何処へ行くの?」
 
「……」
 
「家はどこ? 近く?」
 
今度は、かすかに返事がありました。
 
「ねえ、お婆ちゃん、お家へ帰ろう?」
 
「……わからない」
 
どうやら、どうやって帰ったらよいかがわからないそうです。
 
またまた「どうしよう、警察に連絡かも…」

衣類に連絡先が

よく見ると、お婆さんの服に電話番号らしきものが書いてあります。Sさんは、お婆さんに聞いてみました。
 
「お婆ちゃん、お家の電話番号教えてくれる?」
 
「でんわ?」
 
「うん」
 
何とか聞き取った番号は、服に書いてある番号のようです。
 
「お家の人に、お迎えに来てもらおうね」
 
と言ってから、こんな深夜に電話していいのかなと、恐る恐る電話をする2人。
 
お婆さんの家の人は電話に出てくれたものの、開口一番、怒鳴られました。しかし、話を聞いて貰った後は、お礼と謝罪の言葉が返ってきました。
 
やはり認知症で、家族は徘徊に注意している毎日だそうです。今回は、家族が寝たあとで、起き出して徘徊してしまったようでした。
 
そして、待つこと数分、お婆さんは無事に家族に引き取られたのです。
 

ケガや熱中症が疑われるときは119番も

何か困っている様子で、服装も季節に合わない。裸足だったり、足元が変。徘徊? と思われる人を見かけたら、まずはやさしく声を掛けてみましょう。
 
「こんにちは」「何処へ行かれますか?」「何かお困りですか?」
 
会話にならなくても、相手のペースで接しましょう。
 
連絡先を身につけている場合は連絡先に、わからないときは警察や地域包括支援センター、市町村に連絡を取ります。ケガや熱中症が疑われるときは119番にも連絡をします。
 
ちょっとした声がけで、徘徊している人の保護につながります。地域全体で、見守りたいですね。
 
Text:林 智慮(はやし ちりよ)
CFP(R)認定者
相続診断士 
終活カウンセラー 
確定拠出年金相談ねっと認定FP

林 智慮

相続診断士 
終活カウンセラー 
確定拠出年金相談ねっと認定FP
大学(工学部)卒業後、橋梁設計の会社で設計業務に携わる。結婚で専業主婦となるが夫の独立を機に経理・総務に転身。事業と家庭のファイナンシャル・プランナーとなる。コーチング資格も習得し、金銭面だけでなく心の面からも「幸せに生きる」サポートをしている。4人の子の母。保険や金融商品を売らない独立系ファイナンシャル・プランナー。

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