更新日: 2019.06.28 その他暮らし

たくさん歩くことが医療費の節約になるって本当? 健康を増進しながら節約する方法とは

たくさん歩くことが医療費の節約になるって本当? 健康を増進しながら節約する方法とは
健康ブームが続く昨今、ランニングやウォーキングに興味のある方は多いのではないでしょうか。

特に、ウォーキングは体への負担も少ないため、年齢や性別を問わず人気の高い運動です。でも、「健康のために歩かなくては」と思っていても、続けるのはなかなか難しいものですよね。

もしも、歩くことで節約ができたり、お小遣いまで貯めることができるとしたら、がんばれるような気がしませんか?運動で健康になれて、節約もできるとなれば、まさに一石二鳥ですよね。

そこで今回は、健康を増進しながら、お金を節約したり増やしたりといった方法について詳しくお伝えしたいと思います。
藤丸史果

執筆者:藤丸史果(ふじまる あやか)

ファイナンシャルプランナー

相続、投資信託など、身近なファイナンスを中心に活動している。

歩けば医療費が安くなるのか

・日本人の平均歩数は?

厚生労働省の調査によると、日本人1日あたりの歩数の平均値は、男性で6846 歩、女性で 5867 歩だそうです。
 
年齢に関しては、20~64 歳の男性が7636歩、女性は6657歩、65歳以上では男性5597歩、女性4726歩となっています。
 

・歩くことで医療費抑制の効果がある

平成26年に、国土交通省が「まちづくりにおける健康増進効果」を把握するための歩行量(歩数)調査のガイドラインを作りました。
 
それによると、「歩く」ことで、心身における健康増進効果はもちろん、医療費抑制効果も認められるそうです。1日あたりの歩数をプラス1500歩多くすることで、年間約3万5000円の医療費抑制効果があるという結果を発表しています。
 

歩くことで節約できること

歩くことで節約になることは、ほかにも考えられます。
 

・交通費の節約

例えば、通勤の際に1駅分を電車に乗らず歩けば、単純にその分の交通費が節約できます。
 
ほかにも、普段からタクシーは乗らず、できるだけ歩くようにする。旅行先での観光は歩いて散策することをメインに楽しむ、といったこともおすすめです。
 

・医療保険の節約

最近では、以下のような保険商品について耳にすることもあるのではないでしょうか。
 
「歩くと保険料が返ってくる保険」
入院や手術などの際に給付金を受け取れる保険では、顧客の歩数によって保険料の一部が返ってくるものがあります。
 
歩数を計測できるウェアラブル端末などを装着し、専用のスマホアプリなどと情報を連動し、毎日の歩数を計測します。
 
このデータをもとに、一定期間の1日あたりの平均歩数を算出し、その結果に応じて保険料の一部を『健康増進還付金』として返却する、といった仕組みです。
 
「健康年齢により保険料が安くなる保険」
体の健康年齢が若ければ保険料が安く設定される、という保険商品も登場しています。
 
顧客の健康診断の結果をもとに、数年に一度、健康年齢を算出して保険料を決定するというものです。数十年単位で見れば、かなり節約することができるでしょう。
 
こうした顧客の健康への意識に着目した商品は、今後もさらに増えてくると思われます。
 

歩くことで稼げるサービスも登場

歩くことでポイントが貯まり、現金や電子マネー、あるいはさまざまな商品と交換することができるサービスがありますので、ご紹介します。
 

・歩くことでポイントが貯まるアプリサービス

 
「ポイントタウンのスマホアプリ」
歩数計機能で、歩いた分のポイントが貯められます。ポイントサイトなので、無料ゲームやネットショッピング利用などでもポイントを貯めることができます。ポイント交換先が豊富です。
 
「FiNC(フィンク)アプリ」
食事、体重なども管理する総合的なダイエット用アプリ。ポイントの還元率が比較的高く、貯まったポイントはFiNCモール内で健康グッズや食品などの購入に使えます。
 
「RenoBody(リノボディ)」
消費カロリーなども計算してくれる多機能歩数計のアプリ。WAONポイントを貯めることができます。
 
「あるくと(aruku&)」
地図検索サービスのマピオンが運営するアプリで、地図機能と連動したウォーキングアプリ。制限時間内に指定された歩数を達成すると、地域名産品やTポイントなどがもらえます。
 
こういったサービスは、気軽に始められて、歩くだけでお小遣いが稼げるという画期的なサービスではあります。ただし、ポイントなどの還元率はさほど高くはありませんので、あまり期待し過ぎないほうが良いかもしれません。
 
今回は運動と節約についてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。
 
節約のため、健康のためのきっかけ作りとして、ご自身に合ったものがあれば、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
 
出典:
厚生労働省「平成 29 年 国民健康・栄養調査結果の概要」第3章 身体活動・運動及び睡眠に関する状況 2.歩数の状況
国土交通省「平成26年健康・医療・福祉のまちづくりの推進ガイドライン」
4.医療費抑制効果の見える化(原単位の試算)

 
執筆者:藤丸史果(ふじまる あやか)
ファイナンシャルプランナー
 

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