更新日: 2021.05.12 暮らし

ウェルビーイングって何?

ウェルビーイングって何?
ウェルビーイング(well-being)という言葉を耳にしたことがあるかもしれません。雰囲気は分かりますが、具体的にイメージを説明するのは難しいですよね。どうして注目されているのか、今後の展開も予想しながら、実践のヒントを探します。
 
宮﨑真紀子

執筆者:

執筆者:宮﨑真紀子(みやざき まきこ)

ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、相続診断士

大阪府出身。同志社大学経済学部卒業後、5年間繊維メーカーに勤務。
その後、派遣社員として数社の金融機関を経てFPとして独立。
大きな心配事はもちろん、ちょっとした不安でも「お金」に関することは相談しづらい・・・。
そんな時気軽に相談できる存在でありたい~というポリシーのもと、
個別相談・セミナー講師・執筆活動を展開中。
新聞・テレビ等のメディアにもフィールドを広げている。
ライフプランに応じた家計のスリム化・健全化を通じて、夢を形にするお手伝いを目指しています。

宮﨑真紀子

執筆者:

執筆者:宮﨑真紀子(みやざき まきこ)

ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、相続診断士

大阪府出身。同志社大学経済学部卒業後、5年間繊維メーカーに勤務。
その後、派遣社員として数社の金融機関を経てFPとして独立。
大きな心配事はもちろん、ちょっとした不安でも「お金」に関することは相談しづらい・・・。
そんな時気軽に相談できる存在でありたい~というポリシーのもと、
個別相談・セミナー講師・執筆活動を展開中。
新聞・テレビ等のメディアにもフィールドを広げている。
ライフプランに応じた家計のスリム化・健全化を通じて、夢を形にするお手伝いを目指しています。

「病気じゃないけど元気はない」と感じる日がある

先日、筆者がとあるジムのインストラクターに取材したところ、年度始めに社長から以下の訓示があったとのことです。それは、「これまでは健やかな体を維持するため、体幹トレーニングや柔軟性などを追求したプログラムを行ってきましたが、これからはウェルビーイングを意識してレッスンを行ってください」というもの。
 
ウェルビーイング? と少し戸惑ったけれど、「心身ともに健やかな状態でいるためには、ただトレーニングするのではなく、健康に関する知識を伝えることや精神的なフォローもしてください」と理解するに至ったそうです。
 
「ウェルビーイング」(well-being)は、身体的・精神的・社会的に良好な状態であることです。「幸福」と翻訳されることも多いようですが、happyとは異なります。
 
世界保健機関(WHO)憲章では、「健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態(well-being)にあることをいいます(日本WHO協会:訳)」とされています。「病気じゃないけれど、元気がない状態はウェルビーイングといえない」と考えると、分かりやすいかもしれません。
 

自分の走り方も簡単に分析

コロナで自粛生活が続き、ストレスを感じている人が増えています。運動不足解消のために、ウォーキングやジョギングを日課にしている人も多いようです。
 
コロナの影響でジム通いをやめた知人がいます。彼女は今、ZOOMでヨガのレッスンを受けています。習っていたインストラクターが自宅で始めたレッスンなので、気心も知れており、「画面越しでも十分満足できる」と言います。
 
個人だけでなくスポーツジムでも、ウェブレッスンの導入が進んでいます。リアルな現場では密を避けるため人数を減らしていますが、そのために人気のレッスンが受講できなくなるなどの支障が生じています。利用者の満足度を上げる策として、ウェブとの併用を促進しているケースもあります。
 
例えば筆者が通っているジムでは、これまで月額980円で提供していたウェブレッスンを、5月から2年間は無料で使えるようになりました。
 
運動不足解消や体力の維持、ストレス発散にトレーニングアプリの利用も広がっています。手軽に利用できるランニングウォッチも、進化しています。走行距離や消費カロリー、心拍数などの機能に加え、スマホと連動してランニングフォームを分析し、体の使い方やその改善点までアドバイスしてくれるものもあります。
 
同様に、シューズやスポーツウエアなども、身につけるだけで健康管理できる商品が次々生み出され、健康産業への関心がますます高まっていることを表しています。
 

瞑想(めいそう)がブームに

スポーツ関連と並び注目されているのは、睡眠や瞑想の分野です。質の高い眠りを得るための寝具や寝室の照明器具、アロマなどは以前からもありましたが、こちらも睡眠状態をデータ化→分析→改善と解析するような事業モデルが進み、「スリープテック市場」と命名されているようです。
 
一方で、瞑想はスティーブ・ジョブズが行っていたことでも知られていて、日課にしている経営者も多いです。多忙なビジネスマンにとって、自分と向き合う静かな時間を設けることは、内面を整える上で重要だそうです。アメリカでは、瞑想指導を行うアプリが次々配信され、スタートアップ企業が事業を拡大しています。
 
日本でも、瞑想をテーマにしたセミナーなども開催されています。座禅など日本ならではの切り口で、市場開拓を期待したいところです。
 
3月26日付の日経新聞の記事によると、三井不動産が日本橋にあるオフィスビル内に瞑想スペースを設けたそうです。場所はかつての喫煙スペースで、心地よい音楽を聴きながらリラックスするロケット型の装置は、約10分間の瞑想で約40分強の仮眠効果が得られるそうです。残念ながら一般に開放されていませんが、試してみたいと思う人は多いはずです。今後導入するオフィスが増えるかもしれません。
 
ウェルビーイングは、すでに投資家の間では注目のテーマとなっています。企業にとっても、これまでの健康経営にプラスする形で重要です。リクルート対策でもウエートが増えると考えられます。今後の成長産業として、どのような形態で派生していくのか、興味深いです。
 
執筆者:宮﨑真紀子
ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、相続診断士