更新日: 2021.05.29 家具・片付け
片づけの美学99 片づかない人が気づいていない4つのデメリット
苦手意識があって、放置・または限界までそのままにしてしまう人の自宅は、「もう少し片づけたほうが良いのでは」と感じるような空間になってしまうこともあります。
2種だけに分類するのは強引ですが、デメリットを読んで、心当たりがある場合は、“放置系片づかない人”に入る可能性があります。本記事が行動を変えるきっかけにしてもらえるとうれしいです。
執筆者:奥野愉加子(おくの ゆかこ)
美学のある暮らし 代表
整理収納アドバイザー認定講師。(photo:キャラバンサライ)
奈良生まれ。大学では生活環境学部にて建築やインテリアを学び、英国インターンや建築設計会社勤務を経て、2011年より愛知県で結婚生活をスタート。長男出産後、夫の赴任で2年間のドイツ生活を経験。帰国後の現在は建築家デザインの家で暮らす、5歳と2歳の男児の母。子育てがひと段落したら、建築や暮らしに関連するような仕事をしたいと考え、「一般社団法人ハウスキーピング協会」の整理収納アドバイザーの資格を取得。認定講師として資格取得のための講座を定期的に主催している。
<美学のある暮らし>
目次
片づかないデメリット(1) 効率が悪い
●探しモノをしても、お目当ての品が見つからず、新しく買うことになった。
●ないと思って買ってきた洗剤等の消耗品のストックを、押し入れからたくさん発見した。
片づけができていないと、生活の効率が大変悪くなります。「使いたいモノが、決まった場所にない」または「見つけることができない」ということが日常茶飯事だからです。
あれがない、これがないと、自宅で探しモノをすることが多い人は要注意です。「新しく買う・持っているのに買う」を繰り返せば、ムダなお金を多く使うことにもなります。時間的にも、金銭的にも効率が悪くなるのは、大変もったいないことです。
片づかないデメリット(2) 掃除がしづらい
●床にモノが置いてあるので、掃除機をかけづらい。
●食卓テーブル全体を拭いたのはいつだったか、わからない。
家が片づいていないと、掃除をする気がでないかもしれません。理由は、時間も手間もかかるから。モノを移動させての掃除は、スイスイできる掃除の何倍も疲れます。そのため、掃除のやる気がでない → そのまま → 汚れがたまるという、悪循環が起こりがち。
掃除は汚れが軽い時にやったほうが断然ラクで、すぐにきれいにできます。掃除が苦痛だと感じるのは、片づけができていないからかもしれません。
片づかないデメリット(3) くさい
●玄関ドアを開けると、特有の臭いがする。
●モノを家から持ち出すと、臭いが移っている。
自宅の臭いは、あまり気にならないと思います。ただ、他人はその何倍もの威力であなたにとって「あまり気にならない」臭いを異臭と感じている可能性もあります。
臭いの原因の1つに、モノが多すぎるという点があげられます。家の大きさに対してモノの量が膨大だと、家の中の密度が高くなり、臭いも濃くなっていきます。
家族ではない人が、家が「くさい」と教えてくれることは、ほとんど期待できません。換気をしたり、モノを減らすなど、臭いが充満しないように自身で努めましょう。
片づかないデメリット(4) 悪印象の元になる
家が片づいていないと、「片づいていない家に住む人」という認識だけでなく、他人からの評価まで下がってしまう可能性もあります。例えば、だらしない人だなと思われたり、自分のこと・持ち物をコントロールできない自制心の足りない人だと思われたり。
逆に、家がきれいだと、きっちりした人。メリハリのある生活をしている人という好評価につながります。人によって感じ方はそれぞれですが、悪印象は避けたいですよね。
心当たりがあるなら、まず行動してみて
家が片づいていないデメリットで、「ドキッ」とした方は、なにか小さいことから行動してみませんか? 床に置いた荷物を移動する。机上の荷物を移動する。5分ほどでできる小さなアクションがあなたの自宅を変化させるきっかけになるかもしれません。
執筆者:奥野愉加子
美学のある暮らし 代表